猛獣姫の不機嫌な花婿 (小学館ルルル文庫 あ 3-9)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094522693

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  • ウサギのような可憐な見た目に反し、子どもの頃から斧槍を振り回し、純白の毛並と翼を持つ聖なる獅子ユファエンに騎乗し日々鍛錬に励む王女ロザレーナ。そんな彼女についたあだ名は「猛獣姫」。そんなロザレーナの婚約が決まった。相手は皇太子で帝国一の騎士の美青年ラディガー。けれど、ラディガーと幼なじみで彼のことを幼少時から知っているロザレーナはその婚約に大激怒。ロザレーナにはどうしても彼を許すことができない理由があって・・・。

    最初は嫌っている相手にだんだん惹かれていき、好きになる。王道ラブロマンス。けれど、相手役のラディガーは最初からロザレーナを好きなんですが、照れ隠しなのか意地を張ってしまうのか最初は喧嘩ばかり。ツンからデレの変わり具合に大変キュンキュンさせてもらいました(笑)喧嘩が多い中盤までは2人の掛け合いに笑わせてもらい、後半からは砂を吐くほどの甘いセリフや仕草に「わーーー!!!」ってなりましたww
    ラディガーにドキドキする度にその照れ隠しから「いやらしい」を連発するロザレーナ。いたって普通のラディガーが序盤は若干可哀想に思えました(笑)普通にしてるのにねwwラディガーの噂にも尾ひれがつきまくってて、あれは側近のギルがいけないww
    ロザレーナの元婚約者のハインツに途中まで不快感を抱いて仕方なかったのですが恋は人を盲目にさせてしまうのでしょうね。一番可哀想なのはロザレーナの叔母に違いないでしょうけど。彼女にせめて子どもがいればよかったのにね。あ、でもそれだとまた争いの火種になるか。
    そういえばロザレーナの父がロザレーナのことを「ウサギ姫」と読んでるのですがコバルト文庫のシリーズでも前に「ウサギ姫」が出てきた短編があったのを思い出しました。作者の人好きなのかな?人参好きなロザレーナが人参ケーキなどを人参嫌いのラディガーにプレゼントするのですが、それをラディガーはロザレーナに嫌われたくない一心で好きなフリをして一生懸命食べきるんですね。その一途さも可愛いなぁ~と思いました。
    その可愛さと後半の戦闘時の凛々しさのギャップにやられたかな?
    楽しく読ませていただきました。

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