首狩り帝の後宮 ―寵姫は文を読む― (小学館ルルル文庫 あ 3-12)
- 小学館 (2014年11月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094522921
作品紹介・あらすじ
苛烈な帝の後宮に入った身代わり姫の運命!
身代わりで後宮に入った桃霞は、冴えない容姿で舞も刺繍も苦手、古くさい書物のことにばかり詳しい超地味な少女。ライバルの姫君たちからも相手にされず「せっかく後宮にいるのに、このままじゃ皇帝のお呼びがかからない!」と侍女に嘆かれるほど、パッとしない毎日を送っている。
気に入らないと誰の首でもはねるという恐ろしい皇帝の寵愛を受けるより、大好きな本に囲まれているほうが幸せ…と、後宮書庫に通いつめていたある日、不思議な力を持つ黄金の瞳の青年と出会う。憧れていた書物の神仙〈考帰真君〉が、本好きな自分のために姿を現してくれた!と喜ぶ桃霞は、それ以来、〈考帰真君〉と本について深く語り合うように。
しかし、ふたりの仲を見とがめた侍女に「男と逢引きを重ねれば、苛烈な皇帝に首をはねられる」と諭され、〈考帰真君〉への許されない想いを忘れようとする桃霞。だがある夜、ついに皇帝の夜伽を命じられて…!? 中華後宮ラブファンタジー!!
感想・レビュー・書評
-
ベタ好きな人におすすめしたい。かるく読める。これから作者読みしようと思う。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
美貌の従姉妹の代わりに、後宮に入る事に。
そして周囲に何やら言われていても
ひたすらに読みふける根性。
そして顔合わせをしてないとはいえ
仙人と間違う、楽しい脳内。
そこで働いている人ではない=仙人、になるのは
本の読みすぎかと思われますw
事件が始まるまで、ひたすらに甘いです。
本人も甘いですが、周囲も甘い。
ここまで他の人に応援されるのも珍しい、と考えると
それほど恐れられている、という証にはなりますが。
最後まで読むと『首狩り』の意味が分かりますが
確かに、殺してます。 -
読み切り。久々に中華もの。
”苛烈な帝の後宮に入った身代わり姫の運命! ”
という売り文句のような、身代わりをメインとした話ではなく、苛烈な帝との鬼ロマ!というわけではないのでご注意。
図書室で、出会った男を文字の神仙”考帰真君”だと思い込む、かなり浮世離れした文字好き乙女と、人に恐れられる皇帝という身分を隠したまま彼女に言い出せずに、もじもじする男とのルルル痒い、ほぼの後宮ロマ。
さくっと楽しめる、乙女ノベルらしい良いロマ
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-4274.html -
王道でなんとなく安心して読めます。
-
久しぶりにこの手の小説で大笑いした部分がありました。ヒロインに貰った手作りのプレゼントのくだりです。微笑ましいな、と(笑)もちろん笑いだけじゃなくてキュン!ともさせてもらいました。地味で読書好きの桃霞と「首狩り帝」という二つ名を持つけれど本当は誠実で優しい繚飛が少しずつ心を通わせていく所や、繚飛が桃霞に甘々な所などは読んでてニヤニヤしました。詩の部分は漢字も多くあまり分かりませんでしたが、謎解きの部分は桃霞の読書好きの力が発揮されて上手く出来てるなと思いました。首狩りも本当に首を狩るわけではなかったので読んでてホッとしました。あまりこの手のレーベルで血なまぐさいのはちょっとね…
-
美少女の従姉妹と比べられて育った読書好きな16歳ヒロインと反逆者の首を容赦無く刎ねる事から「首狩り帝」と恐れられる18歳皇帝ヒーローとの中華風ラブファンタジーです。
表紙のヒロインが可愛らしくて素敵です!
普段は無愛想なヒーローが、ヒロイン手作りの座褥を贈られて浮かれる姿が挿絵付きでとても可愛かったです!
タイトルになっている「首狩り」ですが、実際に首を刎ねるのではなく特殊な刀と力で首元にある龍気を断ち切る行為を指しています。
ヒーローがヒロインを溺愛する大変可愛らしいお話でした。
ヒロインの読書好きが事件解決の手助けになる展開も良かったです。
…そういえば駆け落ちしたヒロインの従姉妹の行方が最後迄出てきませんでしたが、どうなったのでしょう。