魔王の贄花嫁 (小学館ルルル文庫 み 4-18)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 43
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094523195

作品紹介・あらすじ

夜は冷酷な魔王、昼は極甘な夫!?

魔物の国シャンドーラの王ウルギスに嫁ぐことになった剣士の娘ロロナ。祖国から魔王ウルギスを殺害せよ、と密命を受けての嫁入りだったが、正義感の強いロロナは、彼が本当に噂通りの悪い男なのかを自分で確かめてみようと考える。
だが、初対面の席でいきなり「必要なのは世継ぎを産むお前の体だけだ」と、冷淡かつ無表情に宣言されて、ロロナは憤慨! 妻になるロロナの感情をまるっきり無視する不遜な彼に、思わず剣での勝負を挑もうとするロロナだったが、ウルギスにあっさりと受け流されてしまう。
『夜の主』と呼ばれるウルギスが活動するのは、いつも決まって夜中だけ。太陽が出ている間は、決してウルギスは人前に姿を現わさないのだという。ロロナはウルギスが本当に祖国に害をなす存在か調べようと、昼の間、ウルギスがこもりきりの部屋をたずねてみることに。だがそこにいたウルギスは、ふだんとまったく様子が違っていて…!?

感想・レビュー・書評

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  • ロロナがちょっと幼い印象。政略結婚するのだからある程度の覚悟はしておいて欲しい。主人公の力がちょっと足りないなと思うものの、基本王道な恋愛物。

  • 魔王のもとへ嫁いで、ついでに殺してくるよう言われる。

    周囲がふわもこだらけ。
    そりゃ変態とののしられたくなければ、ぐっと我慢です。
    しかし主人公の父親はいい父親です。
    きちんと娘の心のケアーをしてくれています。
    が、結婚相手に対しては…結婚させないつもりですか?w

    生国の汚さがすごいです。
    確かに間違ってないけど…手段選んでません。
    そもそも、そうならないように手を打つべきでは、とか
    思うのですけど、自国に有利な事、しか考えないでしょう。

    で、夫のお父さんはどうなったのですか?w

  • まっすぐで一本気なヒロインと、ひねくれヒーローとの政略結婚ものです。
    かなりひねくれており、彼が見せたがらない側面が次々に見えてくるたびに、ワクワクしました。
    もともとファンタジー色が薄い作家さんなだけに、魔王に嫁ぐという割には、耳と尻尾萌えと呪いという程度です。大半は主人公達の心の動きと葛藤に焦点を当てております。
    アクの強いヒロインを書く作者にしては今回は普通にいい子。噛みつきはなしです。(あ、ヒーローの甘噛みはあったナ…)
    面白かった。
    http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-5256.html

  • もふもふ好きにはたまらない1冊?(笑)占いにより魔王ウルギスに嫁ぐことになった剣術使いのロロナ。自分より強い男にしか嫁ぐ気のないロロナは魔王がそれに値するのか、そして彼が予言通り国を滅ぼす存在なのかを見極めようとウルギスの観察を始める。ひょこひょこと現れる狼耳、ふさふさと目の前で揺れる尻尾、侍女たちのフワフワとした兎の耳と尻尾。モフモフ大好きなロロナの心はそれを触りたい誘惑と戦う(笑)そして観察途中で気づいたウルギスの正体。夜のウルギスと昼のウルギス。そして…。

    まさか3つもあったとは(笑)彼の性格ですけどね。いつもの宮野さんの描く癖のあるキャラクターが今回はちょっと弱いかも、と思っていましたけど隠れていただけでしたねww登場シーンはあまり多くはありませんでしたが。過去を乗り越え強くあろうとするロロナと複雑な生い立ちの末にひねくれ歪んでしまったウルギス。けれど巡り合う運命にあった2人の未来に幸あれ。ちなみに個人的には夜ギスが一番好みでした。

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