古代日本の航海術 (小学館ライブラリー)

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著者 : 茂在寅男
  • 小学館 (1992年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094600339

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古代日本の航海術 (小学館ライブラリー)の感想・レビュー・書評

  • 航海学専攻の著者が、古代の航海に関する問題を多方面に亘り検討したもの。古代人の海上移動や航海術、古代の航海計器、造船技術等については示唆に富むことが多く、この前提となる潮流・気象の説明も詳細だ。ただし、魏志倭人伝の件はどうか。著者は放射状説(榎一雄説)を前提とするようだが、この読みは古代中国語の文法上では採り難いという中国人学者の見解もあり、縦継ぎ説からの検討も知りたいところだ。とはいえ「水行一日」の距離の指摘は興味深いし、古事記内の当て字と目される言葉の語源が南方言語だというのも読ませる内容と思われる。

  • 著者は航海学の専門家。本書も航海学の視点から古代史を読み解くことが主要テーマである。興味深いのは、航海学の知見を応用し果敢に挑戦した「航海術的倭人伝の解釈」であろう。著者は、あくまで「魏志倭人伝」の記述が正しいという前提で邪馬台国の所在を推定しようと試みる。結果的に多少の修正は行うが、「倭人伝」にいう一里を93m(いわゆる「短里」に近似する)、一日水行距離を20〜23?、一日陸行距離を7?前後と算定し、ほぼ「放射線状算定方式」によって九州における邪馬台国の存在可能範囲を割り出している。もちろん著者とて、倭人伝が全てを解決してくれるとは考えていない。結論ありきで牽強付会の倭人伝解釈が横行する中、先ずは倭人伝を合理的に解釈した上で、専門家による考古学的成果を踏まえた検討を求めているのだ。いつの日か、トロイのように邪馬台国がその姿を現すことを夢見て。

  • シーカヤックの本ではありませんが、非常に面白い内容でした。日本の航海に関する言葉にかなり南洋語が流入しているという推察から、古代の航海による人間の交流の可能性を読み解いています。作者が学者なので、航海術の科学的観点からの考察が面白いです。考古学的に確立された確証ある史実ではありませんが、読むといろいろ感じる部分が多かったです。
    ロマンですね。
     

  • 古代日本の成り立ちと海のつながりを書いた本。
    航海の専門家が語る古代日本と
    世界のつながり。

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