ナイルのほとりの物語―古代エジプト遺跡紀行 (小学館ライブラリー)

  • 11人登録
  • 3.33評価
    • (1)
    • (0)
    • (5)
    • (0)
    • (0)
  • 2レビュー
著者 : 吉村作治
  • 小学館 (1993年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094600506

ナイルのほとりの物語―古代エジプト遺跡紀行 (小学館ライブラリー)の感想・レビュー・書評

  • (2005.09.01読了)(2000.10.14購入)
    副題「古代エジプト遺跡紀行」
    古代エジプト展をだいぶ見たけど、古代エジプトに関する本をしばらく読んでいなかったので、記憶をリフレッシュするために読むことにしました。
    古代エジプトのことなら隅から隅まで、知っていそうな吉村さんが、ナイル上流から下流に向かって点在している遺跡を巡りながら紹介してくれる本です。
    単行本は、「ナイルのほとりの物語」文化出版局、1982年刊です。
    本当に旅行したかどうかは定かではありませんが、上手に同行者を設定して、その人に説明するような語り口で、読者に説明してくれます。
    旅の始まりは、スーダンのカルツームです。ここが青ナイルと白ナイルの合流点です。地図で見るとカルツームからエジプト国境のワディ・ハルファまでは、列車が走っています。ワディ・ハルファの対岸がエジプトのアブ・シンベルになります。

    ●アスワンハイ・ダム
    アスワンハイ・ダムによって造られた湖、ナセル湖は長さ500キロ(エジプト側300キロ、スーダン側200キロ)、幅2-8キロ、深さ111メートルという膨大な大きさを持つ。(アスワンから飛行機でアブ・シンベルまで飛んだ時、ずーっとナセル湖が窓から見えていた。この間約300キロ。これから先さらに200キロ続いている。)
    このダムが造り出す電力は、エジプトで消費されている電力の80パーセントをまかなっている。ハイ・ダムを作ったことによる弊害も語られている。
    「ナセル湖の底にナイル川の含む養分が沈んでしまい、下流まで運ばれないためにエジプトの土地がやせてきた」「定期的な氾濫がなくなったために塩害が激しい」「地中海に流れ込む水の量が減ったために河口付近の魚が減った」
    (昔よりカイロに雨が降るようになったという話もある。気候が変わってきた。)
    ●プトレマイオス王朝
    古代エジプト最後の王朝、プトレマイオス王朝の創立者プトレマイオス一世はギリシャの北にあるマケドニアの王アレキサンダー大王の将軍であった。大王の死後、彼の将軍たちの間で広大な征服地をめぐって領土争いがあり、プトレマイオス一世はエジプトを選んだのである。この見知らぬ異国を支配するためにプトレマイオス王朝の王たちは、表面的にエジプト文化に融合する方法をとり、次第にギリシャの神とエジプトの神を同一視するようにしていく。各地に神殿を造り、その様式は古代のギリシャの伝統に従い、王の名もすべてヒエログリフで記録し、祭典における王や王族の服装も、すべて伝統の形式にのっとったのである。実際にはプトレマイオス王朝の王家では、ギリシャ文化にあこがれ、それを保持しようとする空気が強く、王朝内部ではギリシャ語を話し、ギリシャ的な生活をしていた。(ご存知クレオパトラもプトレマイオス王朝最後の女王です。外来政権なので、エジプトでは、クレオパトラは人気がないということです。)
    ●アビドス(王家の谷のあるルクソールより少しナイル川を下ったところにある)
    古来この町はオシリス神話の中心地で南エジプトの聖地とされていた。北エジプトの聖地サッカーラに墓を造った王や貴族たちは、南エジプトの聖地アドビスにも巡礼し、空の墓を造って自らの力が南エジプトにも及んでいたことを示したのである。
    ここにあるセティ一世の葬祭殿にアドビスの王名表がある。これは古代エジプトの王の名を順番に並べたものである。
    現代エジプト学者たちが古代エジプトの王名の歴史を知る場合にもっとも信頼できる記録としているのは、プトレマイオス王朝期のマネトーというエジプト神官によって編纂されたマネトーの王名表である。マネトーの王名表の元になった一つがアドビスの王名表である。
    ●コプト村
    中部エジプトにはコプト村が多い。コプトというのは、ナイル川流域の... 続きを読む

  • エジプトのおじいさんたちが怒ったり、楽しんだりの姿が面白かったです。

全2件中 1 - 2件を表示

ナイルのほとりの物語―古代エジプト遺跡紀行 (小学館ライブラリー)を本棚に登録しているひと

ナイルのほとりの物語―古代エジプト遺跡紀行 (小学館ライブラリー)はこんな本です

ツイートする