源氏物語への招待 (小学館ライブラリー 94)

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  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094600940

感想・レビュー・書評

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  • 雨が降り続くので、コテージに籠もり、音楽を聴き、本書に没頭して過ごしました。「源氏物語」はどこか中毒性があって、ハマると絡め取られてしまうようです。この状態を「源氏迷」と言っているのですが、筆者もあとがきで全く同じ思いを吐露されていて嬉しく思いました。後半に登場する女三宮、大君、浮舟の論考は示唆に富みます。「もののまぎれ」では容赦のない舌鋒を見せます。読み応えがあるのに絶版なのは惜しいことです。

  • 源氏物語の総大成、復習として読んでみました。源時代設定が過去とされているがその時期は延喜天暦期?なのか、またその理由は?源氏や桂木・鬚黒大将・匂宮たちの恋物語は、恋というよりほとんど強姦に近いものであるのですが、その当時の恋愛事情がどうであったのか、雲隠帖の謎、浮舟や宇治の大君などの死から見る当時の自死の扱い、「夢浮橋帖」は未完なのかどうか?などを解き明かしていきます。読み終わった直後であるだけに、実に興味深く読みました。

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著者プロフィール

1919年三重県生まれ。東京大学国文学科卒業。平安文学専攻。九州大学名誉教授。梅光女学院大学名誉教授。「源氏物語の研究」「我身にたどる姫君」ほか著書多数。

「2000年 『大和物語評釈 下巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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