旧石器・縄文・弥生・古墳時代 列島創世記 (全集 日本の歴史 1)

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著者 : 松木武彦
  • 小学館 (2007年11月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784096221013

旧石器・縄文・弥生・古墳時代 列島創世記 (全集 日本の歴史 1)の感想・レビュー・書評

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  • 日本列島の旧石器時代から縄文、弥生時代までを認知考古学という新しい手法で述べた試みである。認知考古学では、当時の人々の考え方から考古資料を読み解く。例えば、縄文時代は平等ではなく競争社会だったが、それを合理化するための儀式として土偶や祭具が使用されたという。

  • 考古学者である著者が、ヒトの確かな足跡が発見される旧石器時代から、巨大古墳が築かれる5世紀までの4万年の日本列島の歴史を文字の記録に頼らず、物質資料のみで描いた大作。

    何より新鮮だったのが、歴史科学の再生において「認知科学(ヒューマンサイエンス)」をベースにし、人の心の普遍的特質から人の行動を考古学的に説明しようとした点。文字のない「物質」と「人の心」から読み解く考古学の世界は、自分が想像していた以上に惹かれるものであった。

    無文字社会の人、もの、心のあり方とは?そもそも宗教というものはあったのか?日本という国はどうやって形成されていったのか?

    こういった素朴な疑問に対し、なんらかの新しい発見がきっと見つかるはずである。

    架空の存在への信仰、美、芸術に満ちた世界。

    5万年前も今も変わらない、人間の本質というものに気づかされる。

    <以下引用>
    考古学研究者が「画期」「革新」などと呼ぶような変革の多くは、実際には何十年も、何世代もかけて徐々に進んだ小さな変化の積み重ねであることが少なくない。このような小さな変化の積み重ねこそ、歴史が動くメカニズムであり、そこに人類史の本質がある。

  • 文字による記録がほとんどない5世紀までの日本古代史について書かれた本。

    文字資料がない、つまり物質資料しかない時代における社会のあり方や人々の心を読み解こうというのが、本書の趣旨となる。認知考古学という学問があるというのを初めて知った。読み物として非常に面白い。まさにこんな本を読みたかった。

    たとえば。地球が寒冷化した時期には無個性なツルンとした土器が増える。なぜか?寒くなると食料が得にくくなるため、同じ場所に定住するのが難しくなる。結果、人の移動が増え、文化の交流が生まれる。これが土器の無個性化に繋がった。。。

    面白いけど、推理ゲームの感はある。その説の裏づけとなる証拠を見つけるのは難しそうだ。同じ物的資料からでも、研究者ごとにバラバラな結論が出そうな気がする。

  • 2014.2.10
    新しい日本史
    非文字社会を解いていく方法が示されている
    何度もまとめてくれるので、読みやすい。まだ理解はできていないので、折った部分を読んで整理する必要がある。あとがきを読んでから、再読。
    このシリーズは面白そう。

  • 縄文中期の信州・諏訪のあたりがとても気になっている。
    当時の日本全体の人口が仮に(通説で)26万人ほどだったとして、諏訪、茅野周辺から関東にかけて多くの縄文人が暮らしていた。縄文銀座のようだったのではないか。
    黒曜石の採取地、それと気候、このあたりの謎を解く鍵がある。

  • 松木先生の書く文書はほんとにおもしろいです。
    大学入学直前に読んで夢をふくらませた一冊。
    しかしいざ発掘・整理作業・卒論等をやっていくと、なんだかこの本のイメージからかけ離れてしまっているのが現状 笑
    もう一度読みたい。

  •  第一章。ホモ・サピエンスは、脳の中にある設計図をもとに石器をつくる。出土した物質資料を彼らの認知特性に基づいて読み解くとき、そこに神と美と芸術の萌芽を見出せる。地方ごとに形状の異なるナイフ形石器は、道具としての機能を離れ、形や技法の過剰な違いとなって現われる。認知上の価値を重視する社会関係が成立したのだ。縄文時代まであと一歩である。

  • 旧石器から古墳時代にかけての数万年を一人の著者が述べるという野心的な歴史書。まだ文字をあまり使わない時代であるため歴史の詳しい部分を語ることができないのはもどかしいが、異物や遺跡を通して断片的ながらと応じの状況を垣間見えることができる

  • 07年11月配本開始となった、日本史シリーズの第1巻。発掘されたものの紹介や、歴史的事実と目されている情報の羅列にとどまらず、認知科学的な観点からヒトの頭脳や能力の発達過程が検討されている点が非常に興味深く、刺激的である。
    書き手の情熱が相当にこめられた生き生きとした文体も好ましく、日本史や考古学の書物にあまり馴染みのない私も、早くも第2回配本が楽しみになった。

  • [ 内容 ]
    四万年の歩みを一気に描く新しい列島史。

    [ 目次 ]
    第1章 森と草原の狩人―旧石器時代
    第2章 海と森の一万年―縄文時代前半
    第3章 西へ東へ―縄文時代後半
    第4章 崇める人、戦う人―弥生時代前半
    第5章 海を越えた交流―弥生時代後半
    第6章 石と土の造形―古墳時代

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旧石器・縄文・弥生・古墳時代 列島創世記 (全集 日本の歴史 1)の作品紹介

四万年の歩みを一気に描く新しい列島史。

旧石器・縄文・弥生・古墳時代 列島創世記 (全集 日本の歴史 1)はこんな本です

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