新編日本古典文学全集 (8) 萬葉集 (3)

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制作 : 小島 憲之  東野 治之  木下 正俊 
  • 小学館 (1995年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (574ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784096580080

新編日本古典文学全集 (8) 萬葉集 (3)の感想・レビュー・書評

  • かなし妹をいづち行かめと山菅の
    そがひに寝しく今し悔しも      -巻十四の3577

    巻十四の棹尾を飾っており、この本でも最後の一首になります。
    なんともいえない余情が伝わってきます。

    いとしい妻だが、どこへも行くものかと、
    背中合わせに寝たことを今は悔やんでしまう。

    挽歌です。

    山菅の細長い葉はそれぞれ別のほうへ伸びます。
    そがひの枕詞となります。そがひのそは、背です。

    編者曰く、ささいなことで口をきかなくなったことを
    思い出していたのであろう、と。そうだと思います。

    恋人や妻とケンカしてしまった人、あるいはそんなとき、
    この挽歌を、そっと渡してみるといいかもしれません。
    今し悔しも、といわないですむよう、願いをこめて。

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