西洋絵画の巨匠 (3) ダリ (西洋絵画の巨匠 3)

著者 :
  • 小学館
3.82
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本棚登録 : 58
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784096751039

作品紹介・あらすじ

シュルレアリスム(超現実主義)を代表する画家ダリ。時計がぐにゃりと溶け、キリンが燃え、ダイヤモンドの心臓が鼓動する彼の世界では、夢と現実、意識と無意識が交錯し、これまで見たことのない景色のなかを奇妙な人々や怪物が動き回り、見る者を驚かせます。この一見、奔放なイメージがあふれる彼の絵は、しかし、実際には鋭い観察力と卓抜した素描力に基づく緻密で写実的な描写によって現実味を与えられています。そんな謎に満ちたダリの作品世界を、展覧会場でもなかなか見られない細部まで迫力ある大画面で再現、すみずみまで追い求めたのがこの画集です。楽しくわかりやすい解説とともに、生誕100年を経てなお根強い人気を保つ、ダリの真実に迫ります。

感想・レビュー・書評

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  • <閲覧スタッフより>
    サイズが大きく、とても見やすい作品集『西洋絵画の巨匠シリーズ』。代表的な傑作が丁寧な解説と共に多数収められています。
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    所在記号:723.36||タサ
    資料番号:10195349
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  • はっきりいって、ダリの絵は私の理解を超えている。
    それぞれの絵に解説がついているが、どうやってそんな考察にいたったのかわからない。

    長時間見ていると精神的に負担が大きいので少しずつ読み進めました。

  • 今日はダリの命日。思う存分、画集をながめて一日すごしたい気分です。

    21年前の1989年1月23日に84歳で、先に逝ってしまっていた愛するガラのもとへ旅立ったスペインの画家。

    絵画本は、大きくて高価で、とても買って家に置くという発想がありませんでした。
    そうそう、昔よく学校の図書室から、禁帯出なのに、すっ惚けて借り出して、後でこっぴどく叱られたことがありましたっけ。

    それでなくても頻繁に画集を舐めるように見ていた私をみかねて、美術の先生が、僕は同じものを3冊持っているから一冊あげる、といってモジリアニを頂いたことがありました。フランス語で書かれていて理解不可能でしたが、印刷が美しくて永らく私の宝物でした。

    3年前の三月のある日、ふらっと立ち寄った本屋でこの本に遇いました。新しい絵画シリーズらしくピカピカに輝いていました。何の悩みもなく育ったせいで182ある大女の私も普段見たこともない本棚の最上段から、おいでおいでと、手を振っていました。
    気が付いたら図書カードで支払ってレジから遠ざかるこの本を抱きしめた私がいました。

    日曜日の午後のひととき、ブルーマウンテンをすすりながら紐解くダリ。う~ん、堪えられません、私の至福の時です。

    若い頃の彼ほど意志的な目をした美男子を他にあまり知りません。そう、もちろん私のいい男十人の中の一人にランクアップされています。

    ダリの絵は好き嫌いがあるらしいですが、私にはとうてい理解できません。こんなにも絵を見ることで快感することは、ほとんど奇跡に近いことだと思います。見ているだけでゾクゾクしてきちゃうこの感じ。心臓というか内蔵というのか、子宮じゃなかった心がムズムズしてくる感じ。次の瞬間フワーと心地よくなって癒やされる。

    私は、例の、時計が融けるというかフニャフニャの「記憶の固執」や、普通に何気ない、彼の妹のアナ・マリアの後姿を描いた「窓辺の少女」とか、この絵をシュールレアリスム化して描いたお尻丸出しバラバラにされた「みずからの純潔に獣姦される若い処女」などが好きです。

    それから、昨年末から今年初めまで開催されていたダリ展のCMで、爆笑問題の太田光が「私はダリでしょう」とやっていたのは秀逸でしたね。

  • むはー
    興奮します
    シュルレアリスムの奇才、
    ダリの絵とその解釈。
    拡大図もちょこちょこあるから
    じっくり楽しめます。

    時計が溶けてる『記憶の固執』が有名だけど
    『生きている生物(速い動き)』
    が好きかな。

  • 一番好きな画家さん 私の中のダリは天才になろうとした変人です

  • こっちで見れました・・・うれしかったなぁ。小さい額の中にびっちり描きこまれてて・・・目を細めてじっとしてましたわ

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著者プロフィール

訳:岡村多佳夫(おかむら たかお)
美術評論家。早稲田大学大学院博士課程修了。専門はスペイン美術史、近・現代美術史。
「生誕100年記念 ダリ回顧展」など美術展の監修を多く手がける。著書に『バルセロナ:自由の風が吹く街』(講談社現代新書)、『スペイン美術鑑賞紀行』1・2(美術出版社)、『ダリ』(小学館)、『ピカソ:巨匠の作品と生涯』(角川文庫)、『ピカソの陶芸』(パイ・インターナショナル)など、訳書にジョゼップ・パラウ・イ・ファブレ『ピカソ キュビスム1907-1917』(共訳、神吉敬三監修、平凡社)など。

「2019年 『ピカソの私生活 創作の秘密』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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