山本周五郎中短篇秀作選集 5 発つ (山本周五郎 中短篇秀作選集(全5巻))

  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784096772058

作品紹介・あらすじ

情やしがらみ、世間の目、抑えきれぬ感情…。渦巻く思いに絡めとられそうになりながらも、前を向く。新しい人生に踏みだす人々の潔さ、切なさを描きとった、12篇の佳作。

感想・レビュー・書評

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  • 「雨あがる」
    同名のあの映画が山本周五郎の原作だったのか。「・・・他人を押徐けず他人の席を奪わず、貧しいけれど真実な方に混じって、機械さえあればみんなに喜びや望みをお与えなさる、・・・」

    「扇野」
    おけいさん、尊敬します!

    「鵜」
    いつも喧嘩ばかりし、江戸から国許へ謹慎となった布施半三郎。謹慎となった身で、毎日川へ釣りに行ってしまう。ある日その川の上流から、女がなにも身にまとわず流れてくる。その日から、ひっそりと二人は会い始める・・・。

    山本周五郎は雑誌の記事で知り、この選集で初めて読みました。江戸時代の町衆の人情や、侍や殿様として生きる姿、様々な階級の女の生活、そして恋情。
    読みたい本リストに載せておいて良かったと思った著者でした。
    今回は中短篇のみだったので、長篇も探しだして読もうと思っております。

  • 2006年3月刊。シリーズ5巻め。最終巻。野分、契りきぬ、はたし状、雨あがる、よじょう、四人囃し、扇野、三十ふり袖、鵜、水たたき、将監さまの細みち、枡落としの12編。いくつかは、いつの時代であっても良い話に思え、山本さんの短編はとても読み応えがあり、楽しめます。

  • 『野分』『契りきぬ』『はたし状』★『雨あがる』『よじょう』『扇野』『三十ふり袖』『鵜』『水たたき』『将監さまの細みち』『枡落とし』

  • ハッピーエンドではない旅立ちが多く,切ない。人は何かを犠牲にして次の道を選ばないといけないことが確かにある。「将監さまの細みち」が心に残った。

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