重森三玲モダン枯山水

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著者 : 大橋治三
制作 : 重森 〓〓 
  • 小学館 (2007年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784096820162

重森三玲モダン枯山水の感想・レビュー・書評

  • 禅とはなにか先人の知恵を庭園から垣間見えます。
    そして現在に生かされるモダンまで。

  • 自然は神がつくったものとして、まだ創られていない余白がある。
    それこそ作庭家がつくる自然である。だが、それは、ありのままの
    自然の模倣や再現であってはならない。自然を抽象化し、第二の自然を創造すること、それが三玲の目指す作庭であった。

  • 石のむこうに宇宙を垣間見て、樹木の背後に無限を感じ、砂の彼方に永遠を夢想して庭園・枯山水をながめることこそ京都の寺院の究極の接し方、もっとも醍醐味のある愉しみ方であるとお思いになりませんか?

    清水寺に泉涌寺や東福寺は、幼いころにまるで自分の家の庭のような感じで遊んでいたことがありましたが、それは池でお玉じゃくしやザリガニを捕ったり、野山でバッタや蝉を捕まえたり、境内で隠れんぼや鬼ごっこをしたりという、いわば神聖なる社寺仏閣を不埒にも遊び場と化しての不届きな行いでありました。

    やがて少女は、仏像にこの世のものならぬ憂いと美しさを見出し、五重の塔や舎利殿に言い知れぬ崇高さと異界との交流の気配を感じ、禁じられているにもかかわらず、阿修羅像を直接さわったり撫でたり抱きしめたり、夜の人っ子ひとりいない本堂に忍び込んで阿弥陀如来を仰いで眠るなどということを密かに敢行したのでした。

    そんなふうにして、私と仏さまと曼陀羅と木魚と伽藍などと、その他あまたの仏教的形而下との蜜月の時は深まるばかりで、それは千年の悠久の歴史の中を浮遊するような感じで愛しまれ育まれて、何か意味ありげな運命を刻印されたような気がして成長して来たような錯覚を覚えていました。

    その中にあって、砂と岩と砂利と樹木で構成された庭園という空間は、それらとはまったく異なったいっさいを超越した宇宙論的不思議といってもいいくらい深遠なものだと勝手に思い込んでいました。

    私が訪れて日がな一日ただじっと見ていても、けっして飽きることのない全身全霊を感動させてくれる庭のある東福寺・泉涌寺・大徳寺・瑞峯院・龍吟庵・松尾大社などを一手に引き受けていたのが重森三玲という作庭家だと知ったのが高2の頃です。

    それまで仏教的伝統の継承か何かでお寺の僧侶が歴代携わっているものだとばかり思っていたのが、そうではなく、日本画と生け花と茶道を融合した一人の男が、伝統と創造を併せ持った日本的美意識を高らかに謳い上げて創作した独創的な仕事だと知って驚嘆しました。

    彼は、古いものにも時代を超越したモダン(新しさ)があることを発見して≪永遠のモダン≫と呼び、自らの創作の基本としたといいます。まさに達観・名言です。

  • 東福寺八相庭で有名な重森三玲の作品をおさめたビジュアルブック。

    本書の美徳は、名庭の写真とともに、その庭についての三玲自身の言葉が添えられていること。もちろん、庭そのものに説得力があるので言葉は不要、かもしれないけれど、10行に満たない本人のその庭についてのシンプルな解説があると、写真に血が通うような気がします。

  • いや、本当に当時こんな高い本、平気でさっと買ってたんだろう私。勢いって怖いな(笑)載ってたお茶室の待合の飛び石が可愛かったからかな・・;あと、コケが市松模様みたいになったお庭、まあるいデザインの書院ふすまが忘れられなかったか・・・丸い窓って本当可愛いです。絶品。

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重森三玲モダン枯山水の作品紹介

三玲の庭。三玲の言葉。時代を超えて新しい、昭和の名作庭家の軌跡。

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