kokkomameさんの感想
2012年5月6日
カプリの王さまは毎日、ぜいたくな料理をたくさん食べていました。それでも、口がふたつあればいいのに、とさえ思い、貧しい人々の事など考えた事もありませんでした。 そんなある日、大風が吹き、王様の持ち物のみならず、国じゅうのいろんな物が飛ばされました。 飛ばされた先は、ナポリの貧しい洗濯おばさんの庭でした。いきなりすべても物を手に入れた洗濯おばさんは・・・。 自分だけよければ、なんでも独り占め、なんて、物に満たされても心は寂しい。明るくユーモラスなイラスト。
1959年、イギリス生まれ。福音伝道主義クリスチャンの家庭に養女として迎えられたが、女性との恋愛関係を理由に10代で家を出る。1985年に半自伝的小説『オレンジだけが果物じゃない』で作家デビュー。 「2022年 『フランキスシュタイン ある愛の物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」