6さいのきみへ

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 196
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784097264385

作品紹介・あらすじ

「きみは宝物」と伝える本

きみが6才になるまでに、いろいろなことがあったね。
泣いてばかりだったきみ、好き嫌いがひどかったきみ、ボタンがなかなかはめられなかったきみ…でも、今は、とても素敵な6才。パパもママもきみのことが誇らしくて、まぶしい。卒園・入学おめでとう!!
…という気持ちを大切なお子様に伝える絵本ができました。

文章は、ベストセラー『子どもへのまなざし』著者の精神科医、佐々木正美さん。絵は、『魔女の宅急便』『魔法使いハウルと火の悪魔』などのイラストで人気の佐竹美保さん。

巻末には、佐々木正美さんからの、おとうさん、おかあさんへのあたたかいメッセージが入っています。育ちのシーンごとのアドバイスもありますので、お子様が小さい方でも、成長を見通しながら、楽しく読んでいただくことができます。

かわいらしい男の子の成長シーンをわが子に重ね合わせてしみじみと6年間を振り返ることもできます。

卒園・入学のお祝いにぴったりの絵本です。


【編集担当からのおすすめ情報】
子どもが6才になったということは、お母さん、お父さんも6年間がんばってきた、ということです。この絵本は、がんばったお母さん、お父さんにも「おめでとう!」を贈ります。佐々木正美さん、佐竹美保さんからのあたたかいメッセージをぜひ受け取ってください。

発売1週間後、編集部に届いた愛読者カードを1枚ご紹介します。
「息子が今年の3月に卒園、4月に小学校に入学します。千葉の市川で東日本大震災を体験してから、夜、寝ていて突然に泣き出すことがあります。
この本を通じて、『きみは家族の宝物だから、どんなことがあってもみんなで守る』ということを伝えたいと思いました。息子は何度も「読んで」と言い、気に入ったようです」(お母様より)
千葉の市川のマンションの7階で、大きく揺れて怖い思いをされたそうです。

絵本の中でいちばん好きなページは、「きみは6さい。かぞくのたからもの」という文が入ったページです、と教えていただきました。

被災された方、怖い思いをされた方に本ができることはほんのわずかですが、少しでもお役にたてるのであれば、制作側として、うれしく光栄に思います。本のある生活が、幸せな日常の風景なのだと改めて感じます。

ご本人の了解をいただいて、ここで紹介させていただきました。(2011年3月29日)

感想・レビュー・書評

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  • 私の尊敬する佐々木先生の初の絵本です。
    小学校へ入学するお子さんをもつ保護者向けに書かれているようですが、私は子どもが誕生したときから読まれると良いのではないかと思います。

    あとがきである「おうちのかたへ」から、気になった内容を抜粋すると
    ・生まれてから小学校に入学するまで、少し育てにくいと感じられる個性、強い衝動性と大きな集中力と頑固な自己主張を見守ることが育児の本質。 
    ・振り向けばいつもお母さんがいることが子どもの情緒の発達に大切。
    ・子どもに喜びを与えているときが親にとっても大きな喜び。
    ・親と喜びを分かち合う機会を多く与えられて育つことで、悲しみも分かち合える感情や情緒=おもいやりの心が発達する。

    絵本を見ていると、もう十~十数年も前のことなのに、「あのときはこうしておけば良かった」 「どうしてあんなことをしてしまったんだろう」等々の自分の子育てへの後悔や反省やらが改めて思い出されてきます。
    ですから、誕生のときに読んだ方が良いのではないかと思われるのです。 この絵本や『子どもへのまなざし』シリーズ(福音館書店)読む事で、「このままで良いんだな」と安心して子どもを見守ることができると思うのです。

    最近、正美先生のお身体の調子が良くないと伺っています。 それでも全国を駆け巡る先生を支えているものはなんなのでしょう?
    ここ数年でこれまでにないペースで多くの書籍を出版され、自伝的な2冊、『出会いでつむぐ私の人生』と『出会いでつむぐ私の仕事』を出されました。

    私は戸惑うばかりで、先生の「そうですか、そうですか」という声をお聴きしたくて仕方ありません。

  • 孫が卒園で図書館で借りました。
    孫たちの成長を振り返りながら自分で読んだり読み聞かせしたり。決していいことばかりじゃなかったけど、そうたくさんの思い出に感謝しました。

  • 佐竹 美保 (イラスト)

  • 2019.10.08

  • 自分で読んだ

  • 長男のよう…その 長男も 中3受験生(^^;;

  • 図書館で借りて読み。

    ちょうど今日、Fが6歳になる。ので借りてみた。
    それと「子どもへのまなざし」の佐々木正美の本なので。

    6歳のちょっと育てにくい傾向のある子(ADHD?)に向けて書かれた本。本文よりも、親に向けて書かれたページを食い入るように読んでいた私。Fに早く別のページにして、といわれたりして。

    ・地位や名誉よりも、宝石よりも、きみがたからものです。ほかにかけがえのない、あなたがたからものです。育てる時間の中には、子どもをかわいいと思えない時間があるかもしれません。でも、親も子も、たからもの、そのことを、ずっとずっと覚えていてください。

  • 978-4-09-726438-5 39p 2011・3・22 初版1刷

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著者プロフィール

児童精神科医。1935年生まれ。新潟大学医学部卒業。ブリティッシュ・コロンビア大学留学後、国立秩父学園、東京大学、東京女子医科大学、ノースカロライナ大学等にて、子どもたちの精神医療に従事する。現在、川崎医療福祉大学特任教授。
日本で初めてTEACCHを紹介し、普及に努める、TEACCH及び自閉症医療の第一人者である。
近著に『子どもへのまなざし』『続 子どもへのまなざし』『完 子どもへのまなざし』(以上 福音館)『「育てにくい子」と感じたときに読む本』(主婦の主社) 『アスペルガーを生きる子どもたちへ』(日本評論社)ほか多数

「2011年 『出会いでつむぐ私の仕事』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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