ちいさな おおきな き

著者 :
  • 小学館
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784097265917

感想・レビュー・書評

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  • これが木の上で起こったことではなくて、地球上で起こったことだと考えると怖いよね。という話を子ども達とした。
    木の上だったから、人間も動物も逃げる事ができた。でもこれが地球だったら?どこに逃げるの?
    と問いかけたら、宇宙に行けば良いんだよ!と目をキラキラさせて答えるから、今の技術で一般人がそんな簡単に宇宙に逃げられるのかな?と聞いたらうーん…と悩んでしまった。
    世界の縮図を分かりやすくよく表している本だと思う。

  • 絵:★4
    色彩を押さえた絵。水彩とクレヨン?
    木が育っていくところはとても力強くて良かった。最初の芽が出たところは、地平線が歪められていて荒野の広大さが良く描かれていた。世界の見え方にも新しい経験を蓄積しそうな構図がたくさんあった。
    ただ後半、人が住むようになったあたりから、画面がかなりごちゃごちゃしてくる。わざとなのかもしれないけれど、遠近感がなく、読み取りにくい。一人または少人数でじっくり絵を見るのにはいいのかな。
    文:★3
    リズムはいい、言葉の選び方も。ストーリー展開も無理がない。
    しかし、これから伸びようとする木の芽の力の表現を、フォントのサイズに頼っているのがイマイチ。
    テーマ:★3
    環境問題をテーマに描かれた絵本。非常にわかりやすく、危機感をあおることには成功している。また、木が倒れた後に新しく発芽したことでまったく希望がないわけではない。
    でも、どことなく中途半端。ぼろぼろになった木を、動物たちも人間も見捨てている。地球に住めなくなったら、捨てて行けばいいというメッセージにも取られかねないと感じる。危機的状況をきちんと訴えるのであれば、人間が途中で放り投げるようなストーリーにはするべきではない。そのうえで、子どもたちがこの地球の上で生きる希望を見出せるようなひと工夫がほしかった。
    ブクログの評価は(2017.4.11現在)5レビューで4.18。意外と高い。
    第65回小学館児童出版文化賞受賞作品。

  • この二人のコラボに惹かれて。
    でも、意外と普通だった。

  • 伸びてゆくところまでは木の意思が感じられる。
    しかし、そう、人間が出てきた辺りから、木の意思はどこかに行ってしまう。
    木の意思とは無関係に、傍若無人に走り回る人間に押しつぶされてしまったかのように。


    人間が作った人間の自戒本。

著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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