スーラの絵本―もっと近づいて (小学館あーとぶっく)

著者 :
  • 小学館
3.80
  • (5)
  • (11)
  • (8)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 94
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784097271161

作品紹介・あらすじ

見える、見える、色のつぶ点だけで絵を描いたスーラ。スーラの絵と遊ぼう。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 子どもが美術の授業で「点描」という技法を習っている。黒のペンで延々と点々……と描いて練習したものを見せてくれた。
    これ面白そう!私にもできそうじゃない!?…なんて簡単に思ってはだめみたい。点だけで物の形や明暗を描くらしい。しかも手首が痛くなるとか。そして点ばかり描いていると飽きてくるとか。

    点描とは、点の集まりで形や色を見せる描き方。
    スーラ(1859年〜)はフランスの画家で、革新的な絵画方法を使ったことで評価されている。点描の基礎となる新しい色の科学について研究した。

    スーラはパレットの上で絵の具を混ぜない。チューブから出した色をそのまま画面に置いていく。
    「色は目の中で混ざり合う。色は飛び散り色は集まる」…って素敵だ。

    大きなキャンバスに、小さな粒を黙々と埋めていく。やがてその小さな粒が形になり一つの世界が現れる。
    その気の遠くなりそうな作業を想像するとすごいなぁ。本物を見てみたい。

    更に新しい絵の表現を研究していた時に、突然31歳の若さで亡くなったのは残念だ。

    • 土瓶さん
      下手だっていいんやで~。
      楽しめればそれでいいんやで~♪
      下手だっていいんやで~。
      楽しめればそれでいいんやで~♪
      2023/07/25
    • なおなおさん
      じゃあ、やってみるかな!( •̀∀•́ )キラーン✧
      師匠、ありがとうございます!
      じゃあ、やってみるかな!( •̀∀•́ )キラーン✧
      師匠、ありがとうございます!
      2023/07/25
    • 土瓶さん
      ( ´∀`)bグッ!
      ( ´∀`)bグッ!
      2023/07/25
  •  スーラについて何も知らずに読んだ。点描の人だと知った。点描といえば私は子どものころ上野の美術館でシニャックの『サン=トロペの港』で点描の手法に感動し、その絵が印刷された手鏡を買ってもらった。私にとって画家と作品とその特徴がわかっている数少ない絵画のひとつだ。手鏡は大学生くらいまでは使っていたけれどもうどこかに行ってしまった。鏡面が歪んでいて鏡としては役に立たなかったという記憶がある。鏡として役に立たないと困るような年頃になって捨てたのかもしれない。とにかくそういうわけで点描といえばサントロペでシニャックだと思っていたのだが、世間の常識としてはそうではなかったということがこのたびはっきりし、少しショックを受けた。が、この本の最後のページにシニャックが登場して嬉しかった。スーラは三十一歳の若さで風邪をこじらせて急逝したという。少し本書から引用する。

    「スーラの数少ない、かがやくような完成度の高い作品は、スーラの理解者であり、友だちだったシニャックに受け継がれた。そのあとも当時のたくさんの若い画家たちがまねをしたがだれもこの手法でスーラにおいつくことはできなかった。」

     国立西洋美術館のホームページで『サン=トロペの港』の作品解説を読むと、そこにもスーラとシニャックの関係性や、点描派としての様式の変化について簡単に書かれている。こちらは引用しないが、点描ってやっぱり、面白い。スーラの置いた点と、シニャックの置いた点。他の画家が置いた点。絵に限らず、誰もかもの人生がひとつの点で、点であることだけが皆同じで色や大きさの異なるたくさんの点が混ざり合って、世界はできているのかもしれない。

    • akikobbさん
      なおなおさん、こんにちは。またまたコメントありがとうございます。
      私は家族でマティス展行ってきましたよ。スーラの名前は出ていなかった(たしか...
      なおなおさん、こんにちは。またまたコメントありがとうございます。
      私は家族でマティス展行ってきましたよ。スーラの名前は出ていなかった(たしか)ものの、マティスが点点で描いた絵も一枚展示されており、スーラだスーラだとこの絵本のおかげでぷち盛り上がりできました。
      C’とか、あったかも〜!なんか絵の裏に鉛筆で書かれてたりしてたかもしれない〜〜!懐かしいです笑 そんなレベルだったので、先生と美術の話をしようだなんて考えもしませんでした…
      2023/07/08
    • なおなおさん
      akikobbさん、こんにちは。
      美術館に出かけられたのですね。それだけでも私から「A」を差し上げます✧*。
      私も行ってみようかな。
      akikobbさん、こんにちは。
      美術館に出かけられたのですね。それだけでも私から「A」を差し上げます✧*。
      私も行ってみようかな。
      2023/07/09
    • akikobbさん
      やったー、Aいただきました!
      私の中で美術ブームちょっと来てるのは、確実になおなおさんレビューがきっかけこの絵本シリーズのおかげです♪
      やったー、Aいただきました!
      私の中で美術ブームちょっと来てるのは、確実になおなおさんレビューがきっかけこの絵本シリーズのおかげです♪
      2023/07/09
  • ▼「スーラの絵本」結城昌子。1994年小学館あーとぶっく。小学生の子供と読んだけれども、このシリーズは大人にとっても素晴らしいです。

    ▼スーラといえば点描で、点描といえばスーラ。この本では代表作の「グランド・ジャット島の日曜日の午後」をはじめとして、「全体像」と「クローズアップ」を使って点描の面白さを見せてくれます。

    ▼スーラさんも30そこそこで早世されたそうで。もったいない。しかし点描であんな大作を作ってきたんだから、疲れたんだろうなあ。

    ▼それにしても、世界に名が轟く人たちだから当たり前なんだけど、みんな絵が上手いな〜。とてもあんな風に自分の手で描けるもんぢゃない。すごいなあ。上手いだけじゃなくて、なんていうか世界観というか、味があるしなあ。

  • スーラの絵が簡単な言葉とともに楽しめる。点描は子どもたちにも理解しやすく興味を引きやすい技法だと思う。本書で興味を持ったら実際に描いてみるのも良いと思う。

  • ス―ラと言えば「グランド・ジャット島の日曜日の午後」しか知らない感じで読みはじめました。しかし、あの無限の点が描きだしていたとはあまり意識していなかったですね。日本で言えば江戸末期に生れ、短い生涯ながら点描で、新しい絵画のリ―ダ―となった。

  • り。1256
    6y1m
    自分が絵の教室で習った点描画だから見てくれた まぁそれだけだが
    でも読んでくれてよかった

  • ジョルジュ・スーラ(パリ)点描、新印象派
    「グランドジャット島の日曜日の午後」
    シカゴ美術館
    「サーカス」最後の大作品 オルセー美術館

    パレットの上で絵の具をまぜない
    色は目の中でまざりあう

  • 2015 5/31

  • 2011年9月5日

    デザイン/結城昌子、中岡一貴

  • 小学生の時にスーラが大好きになったきっかけ。絵本形式で読みやすい。サーカスが良い。

全11件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

監訳*結城昌子(ゆうき・まさこ)
武蔵野美術大学卒業。アートディレクター、エッセイスト。1993年以降、子どものためのアート絵本の企画、制作をきっかけに子どもとアートをつなぐ活動を開始。「名画に挑戦」と銘打ったオリジナルのワークショップや講演、そのほか小中学生を対象とした各種コンクールの審査などを続けている。小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞、久留島武彦文化賞受賞。代表作に、『小学館あーとぶっく』シリーズ 画家別13巻、『ひらめき美術館』全3巻、(以上小学館)、監訳『直感こども美術館 見てごらん!名画だよ』『直感こども美術館 すごいぞ!ニッポン美術』(西村書店)などがある。

「2018年 『フェルメール この一瞬の光を永遠に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

結城昌子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×