シャガールの絵本―空にふわり (小学館あーとぶっく)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784097271178

作品紹介・あらすじ

バイオリン弾き、曲芸師、動物たちが自由に飛び回るシャガールの絵。愛妻ベラとの恋物語を軸にして、代表作「私と村」などを紹介する画集絵本。

感想・レビュー・書評

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  • シャガールの世界が存分に楽しめる。シリーズ他書にも共通するが、添えられた文が子どもたちの自由な作品鑑賞をさまたげないので良い。

  • この絵本はシャガールの幾つもの絵に対して、文章を作り合わせてストーリー付けをしたものです。とは言っても、見開きの右ページに一枚の絵を、左ページに文章を載せたものなので、ストーリーとしては大変短いです。緑色の顔のバイオリン弾きが街にやってきた……とか、首が伸びちゃった……とか。絵の一部が切り貼りして文章の隙間に散りばめられていて、華やかな感じになってます。
    小学館あーとぶっくシリーズでは、シャガールの他にもゴーギャンやマティス、モネなどいろいろな画家の絵画を絵本化したものがあります。

    それで。シャガールの絵が一番ファンタジックで絵本らしくなるかな、と思っていたのですが、ページをめくるごとに(絵が変わるごとに)ストーリーが切れているので、ページを開いていく楽しみが大きく減ってしまっています。そして、絵画は絵の大きさ、絵の具の質、混ざり方、作り方、光の散乱・反射、画家の思いなどが一体となっているものですが、それが非常に伝わってこないんです。それは画集でも同じなのですが、画集では本物を見た上で、という前提があります。

    本物の名画は、もっともっと生きいきとしています。シャガールの青はもっともっと深みをもっています。額縁だって表情豊か。絵本を足掛かりとして、いつか名画と出会うようになってくれたら、素敵ですね。

  • 子供の絵本を買いによく図書館へ行くのですが、こんな素敵な絵本を見つけました。
    子供向けの本でも、大人でも楽しめるような本が良くあります。

    昔からシャガールの幻想的な絵が好きですが、お気に入りはウ"ィテブスクの眺め。シャガールは思い出と現実の入り混じった独特の世界を描いていますが、この故郷のロシア、ウ”ィテブスクの思い出を良く絵に描いています。

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著者プロフィール

監訳*結城昌子(ゆうき・まさこ)
武蔵野美術大学卒業。アートディレクター、エッセイスト。1993年以降、子どものためのアート絵本の企画、制作をきっかけに子どもとアートをつなぐ活動を開始。「名画に挑戦」と銘打ったオリジナルのワークショップや講演、そのほか小中学生を対象とした各種コンクールの審査などを続けている。小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞、久留島武彦文化賞受賞。代表作に、『小学館あーとぶっく』シリーズ 画家別13巻、『ひらめき美術館』全3巻、(以上小学館)、監訳『直感こども美術館 見てごらん!名画だよ』『直感こども美術館 すごいぞ!ニッポン美術』(西村書店)などがある。

「2018年 『フェルメール この一瞬の光を永遠に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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