君のいる場所

  • 小学館
4.03
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本棚登録 : 454
感想 : 85
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  • Amazon.co.jp ・本 (120ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784097272199

作品紹介・あらすじ

同じようにくりかえされる毎日。ときに、やりきれなさがつのる。どこへ行けばいいのか…何をすればいいのか…街には人があふれているのに…孤独…そんな中で、ふたりは出会った。人々が心に持つ光と影を鋭く見つめ、季節の中で移ろいゆく「彼」と「彼女」の心を詩情豊かに、繊細なタッチで描いたせつないラブ・ストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • 台湾の絵本作家ジミー・リャオさんが描いた大人向けの絵本。
    「彼には右に行く癖があり、彼女には左へ行く癖がある。二人はめぐり会うはずもなかった」 めぐり会うはずのなかった二人の出会い、すれ違い、孤独感がジミーさんの繊細な絵とシンプルな言葉で描かれている。「君のいる場所」はすぐ近くなのに、気づかなかったりすれ違ったりしてなかなか再会できないところが切ないラブストーリー。雑踏の絵の中から主人公の二人を探す楽しみもあって、子供と一緒に読めるかも。映画化もされているのでそちらも観てみたいと思った。

  • もどかしくて、切なくて…これぞ恋の王道。
    右へ行く癖のある彼と左へ行く癖のある彼女。
    巡り合うはずのない二人の運命的な出逢い。
    けれど意地悪で気まぐれな恋の神様の妨害により、二人は近くにいるのに逢えなくなってしまう。
    孤独と悲壮感漂う若い二人。
    二人の距離は近くて遠い。
    逢いたくても逢えない時間が二人の恋心を大きくしていく。
    出逢えたことも、逢えなくなってしまったことも、きっと運命のイタズラ。

    絵本の同じ頁にいてニアミスする二人を見ると思わず、そこにいるよ、と教えたくなる。
    「ウォーリーを探せ」的に、頁の中にいるはずの二人をくまなく探してしまった(彼女は分かりやすいのに彼はなかなか見つからない…)。

    逢えなくてジリジリしている二人には悪いけれど、恋にはちょっとした障害があった方が、それもいい塩梅のスパイスになって楽しい。
    これ映画になりそう、と思ったらとっくに映画になっていた。

  • 都会で孤独な生活を送る、いつも左に曲がる「彼女」と右に曲がる「彼」が出会った。固定電話しかなかった頃のあるあるすれ違いが切ないですね。スマホに慣れた方々にはピンとこないかもしれませんが。

  • 3部作の1作目。

    この本からだったら、この3部作を追っていなかったかもしれない。
    「君といた時いない時」を最初に読んで良かった。

    ジミーさん。
    追いかけてみよう♪

  • 一途だ。 再び巡り会えてよかった。

  • 雨でにじんでしまった電話番号。会えないまま残り少なくなるページ数に、胸がキュッとなる。大切だと思える人に出会えたこと自体が奇跡だと思う。

  • 運命の人には遅かれ早かれ必ず出会える、と思わせてくれる一冊。丁寧でアーティスティックな絵もとてもすき。

  • 出会いって不思議

  • とても近くにいて,とても遠い場所にいるふたり。

    決して交わることのなかった彼らの人生がぴったりとぶつかったとき,
    その歯車は急に加速し動き出す。

    けれど運命は残酷で…


    ニューヨークに住む,いまいちぱっとしない生活を送るふたりが
    長い時間・いくつもの季節 を過ごしていくその物語からは,
    Daniel Powterの"Bad Day"が聴こえてきそうだった。

  • これは、そういう運命の出会いだな。昔みた映画を思い出した。

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