マッコウの歌

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 45
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784097272458

作品紹介・あらすじ

世界的海洋写真家・水口博也による、マッコウクジラの写真絵本。

クジラ・イルカ等の取材で世界的に活躍する海洋写真家・水口博也による、マッコウクジラの写真絵本。
少年のおじいさんは、勇敢なクジラ捕り。ふたりは小舟にのって海にでます。間近であがる水しぶき、メルビルの『白鯨』で、マッコウクジラに足を噛みとられた船長の話。少年は最初、クジラが怖くて仕方ありません。しかし、ゆっくりと雄大な姿で泳ぐマッコウを見ながら、マッコウがカチカチカチという音を使って暗い海の底でイカを探して食べるという話や、生態がよくわからないが故にクジラを恐怖の対象として乱獲してきたという話をおじいさんから聞いて、少年はクジラに惹かれていきます。そして、ついに少年は、白いマッコウクジラの子どもと出会い海に入ります。その優しい目に見つめられて、少年はクジラが怖いという気持ちから解放されます。
「深海の覇者」と呼ばれるマッコウクジラの写真は、北大西洋に浮かぶアゾレス諸島で撮影されたものですが、なかでも、白い子クジラが、エメラルドグリーンの海の中に浮かぶ幻想的な写真は、世界的にも珍しいものです。21世紀に向かってのクジラと人間の関係、さらに地球に生きる生き物の共生を考える、現代版『白鯨』といえる写真絵本です。

感想・レビュー・書評

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  • 2018.01 2-1

  • マッコウクジラの写真集ですが、絵本になっています。
    少年とおじいさんがクジラを探しにいく物語です。そこで少年は白いマッコウクジラの子供と出会います。

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著者プロフィール

1953年、大阪生まれ。1978年、京都大学理学部動物学科を卒業後、出版社にて自然科学系の書籍、雑誌の編集に従事。1984年に独立し、写真家、作家として世界各地で海生哺乳類を中心に調査、撮影し、生態のレポートを行う。研究者との交流も多い。この十数年は、野生動物への影響を考慮しながら撮影を続けると同時に、地球環境の変化を追い極地への取材も多く行う。近年は、自身の活動が環境に与える影響も視野に、身のまわりの自然に視点を移している。
主な著書に、『オルカ――海の王シャチと風の物語』(早川書房)、『オルカ アゲイン』(風樹社、講談社出版文化賞写真集賞受賞)、『マッコウの歌――しろいおおきなともだち』(小学館、日本絵本大賞受賞)、『世界で一番美しい ペンギン図鑑』『世界で一番美しい シャチ図鑑』『世界で一番美しい クラゲ図鑑』(誠文堂新光社)、『黄昏』『世界で一番美しい アシカ・アザラシ図鑑』(創元社)、『南極ダイアリー』『クジラの進化』(講談社)ほか多数。

「2023年 『世界アシカ・アザラシ観察記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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