Love Letters ラブレター

著者 : ジミー 岸田登美子

• 小学館 (2003年10月28日発売)

感想・レビュー・書評

[mofuさんの感想 · 2018年9月22日]

大切な人へ送る愛情のこもった「手紙」をテーマにした絵本。
普段は面と向かってなかなか言えない言葉も、手紙にしたためると書き手の素直な気持ちが伝わってくる。

幼い息子の真っ直ぐな感性を羨む父親
一人ぼっちの寂しさに押し潰される少女
自分に自信が持てず殻に閉じこもる少年
いつの間にか消えてしまった青春時代を取り戻したい女性…

48通もの手紙は寂しさや悲しさを伝えるものが多かったけれど、手紙を書くことで気持ちが解放され、徐々に書き手の張りつめた想いが浄化されていく気がした。
手紙の受け取った「親愛なる」相手が送り主の想いを温かく受け入れる、と信じて。

[奏さんの感想 · 2011年7月31日]

一度は放置してしまった本・・・この作者は大好きなのにどうしてだろうと思っていた。数ヵ月後、改めて読み直したら、すーっと心に入ってくる言葉達ばかり。涙がでそうになるものもあった。悲しいとき、辛いとき、嬉しいとき、頑張っているとき・・・そのときの気分・感情に合う言葉がきっと見つかるはず。

[ココロウタ 心偈さんの感想 · 2009年9月29日]

-悠然と前に進み、優雅にターンすることを覚えたい-

人生は２歩進んで３歩下がる、じゃないけど、一筋縄ではいかない。だけど、勇気をもって悠然と前に進み、戻らなきゃいけなくなっても「優雅に」ターンできる、人生の達人っていいよねー。息子への手紙、愛を信じられない女の手紙、いろいろな手紙が見開きごとに、カラフルな挿絵とともに展開される。Letterのお手本にも使えそう。