読書進化論‾人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか‾ (小学館101新書)

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  • / ISBN・EAN: 9784098250011

感想・レビュー・書評

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  • 「2001年に神田さんの本で書いてあることを地道に続ければ、多くの人が私と同じようにベストセラーを連発するような立場になったはず」

    この一説に、自分は自分の読書法に落胆してしまいました。自分の読書方法はとにかく、本を読むと言うことを行っていたのですが、アウトプットという段階がすっぽりと抜けていました。

    自分は神田さんの「非常識な成功方法」とトニー・ザブンさんのマインドマップに関する本を買って読んだことはありますが、当時は両方とも本当に効果があるの?と思い、本の中に書いてあることを実行するまでに至りませんでした。

    先述した本に書いてあることを行うと、成功するのかどうかは今の段階ではわかりませんが、やるだけやってみたいと思うようになりました。

  • 読むだけでなく、書く技術、売る技術なども書かれています。
    本屋の店員さんの話や、勝間さんの本屋での行動なども書かれており
    最後まで飽きずに読めました。

  • 2008年刊。時代はmixiだった。
    読書進化論とありますが、読書と言っても読むことだけではなく、書くこと、そして売ることの3点にスポットを当てて書かれています。
    それにしても、なぜ「ビジネス書系」に書いてある「読者の感想」はこんなに特徴的な文章になるんでしょうね。なんだか特有の雰囲気がある。ともすれば胡散臭い…。誰も彼もがポジティブすぎるのか。まあ、そういう感想を集めてあるから仕方ないのかもしれないですが。
    冒頭の、書籍とweb情報の差について書かれているところは、どうにかそれを説明したいと思っている人にとって非常に分かりやすい文章であると思います。
    説得力がある。
    きちんと言葉にでき、文章にできる能力はとても大切ですね。
    それにしても、こういう本を読むと、単に「読書」といっても完全にラインの違う「読書」が存在するのだなと思います。
    多分特化型なんですよね。
    特化しすぎて、なんだか別の世界にいるように感じてしまう。
    きっと根っこは同じ。

  • ”新幹線に飛び乗る前に品川駅で購入。タイトルは「読書進化論」だが、第三章以降の「書く人」についての視点が新鮮で自分が本を書くイメージが膨らんだ。
    ・基本的に本というのは、学術書以外は、ある意味、著者の「与太話」、(中略)著者の与太話に対しては、すべてに好奇心と健全な疑いを持ちつつ、調べたり、体感することが、著者との体験談の共有です。(p.120)
    ・「読者がアクションを起こしたくなる書き方」には一定の法則があります。現状を認識してもらい、次に目標値、あるべき姿を認識してもらいます。(中略)つまり個別具体的に、1?10のことをやれば目標にたどり着けるイメージを創り出すのが鉄則です。(p.141)
    ・「本を書きたい」と考える人に私が強くお勧めしたいのは、「人生を充実させよう」「自分メディアを充実させよう」ということです。(p.157)
    ★いつのときも、新しいことを実行しようとした場合、発案者はまず、スタートできる最低限の条件は確保してから始めることです。これは、読者の方が、例えば本を出版しようとか、新規事業を立ち上げようとするときも同じです。(p.221) Chabo 立ち上げについて。
    ・ぜひ、将来は本を書いて、みなさんのその経験を後進のみなさんに還元することを、ひとつの目標に置いてみてください。(p.232)
    ★付録:私を進化させた20人の著者
     「この著者と出会えて本当によかった」+「いちばん好きな作品」”

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  • さすが勝間さん、よくまとまっていて読みやすかったです。読む・書く・売るの章立てでしたが、自分は、「読む」章がよかったです。

    ◇気になったフレーズ

    ○勝間本ブームの立役者blog:はてぶトルネード
    俺と百冊の成功本
    http://blog.zikokeihatu.com/
    ○再現性の高い本
    神田昌典『非常識な成功法則』
    ○勝間さん
    「要は、やったか、やらなかったか、の差なんです」
    「本は、全部隅々まで読む必要はない」

  • 本の価値を高めるやり方を書いた本

    目次
    <blockquote>第一章 人を進化させる読書がある
     ウェブ時代の本と書店の再定義/自分を進化させる本とのリアルな出合い方
     読者が進化して著者になると、上場株(=パブリックな人材)になる
     ウェブで発見され、約1年で150万部の売り上げに
     再現性が高い本は読者に“ご利益”をもたらす
     勝間式 書店ぶらぶら歩き(1) 「リブロ青山店」編

    第二章 進化している「読む」技術
     フレームワークがない読書は身につきにくい
     本選び基準のひとつは「ウェブや友だちの話より質が高いかどうか」
     良書との出会いが読書体験を豊かにする秘訣
     自分の読書レベルに合った読み進め方がある
     多読や速読など、「読む」技術について
     「読んでおしまいにしない」が究極の技術

    第三章 「書く」人も進化する
     深い話を広く伝える手段として、本は最もリーズナブルな流通形態
     文章力はブログやメールで進化させることができる
     書店は宝の山。“本のコンシェルジュ”を活用するのも手
     勝間式「相手がわかりやすく読みやすく書く」ための4つの技術
     技術(1)「自分の事例」「アンソロジー形式」を利用して、親しみを持たせる
     技術(2)「役に立つフレーズ」を必ず入れ、読書だけに体験を閉じない
     技術(3)「共通体験」や「流通していることば」を使って行動を促す
     技術(4)「コンテンツ力」と「編集力」で進化していく
     ウェブで発見されて著者に進化するには

    第四章「売る」仕組みを進化させる
     出版業界は「プレイス」と「プロモーション」が弱い
     好循環を生む基本的な仕組みは「まじめに作って、まじめに売る」
     「著者ブランド」を最大限に活用する
     リアル書店とネット書店の特徴を生かした「売る」仕組み作りを
     ウェブの活用、チャネルの再考…まだある、出版社にできること
     勝間式書店ぶらぶら歩き(2)「丸善丸の内本店」編

    終章 これから「読みたい」「書きたい」「売りたい」と思っているみなさんへ
     読書の進化形、印税寄付プログラム
     すべての人にフェア(公平)な可能性を秘めている「読書」の世界
     私を進化させた20人の著者
    巻末資料
    おわりに</blockquote>
    あまり得るものがなかった。
    というのも、読書法の基本的なことをわかりやすく書いただけだからだ。

    二章で読み方について。
    コツは、読書は著者の体験をしっかり得ることと、読んで終わりにせず実行して自分のものにするということ。活用してナンボというわけだ。

    三章以降は著者の実際の執筆とマーケティングについて。
    これはなかなか興味深いが、活用するってのは微妙だろう、世界が違う。
    参考にはなるが……。

    総じて、一読の価値はあるにしても、二度以上読む必要はない。

  • タイトルは『読書進化論』だが、読書を扱っている部分よりも執筆や出版、マーケティングについての記述の方に重点がある感じ。「読書」というよりは「本との付き合い方」と言った方がぴったりくる。

    本との付き合い方という意味で興味深い内容だったし、著者の主張が間違っているとは思わなかったが、読んでいて素直に受け入れられなかったのは、自慢話とも取れる部分と著者を祀り上げている意見が多かったためか。

    勝間氏の著作を読んだのは初めてだったのだが、ちょっと肩透かしを食らった感じ。一方で、もっと評価の高い著作を読んでみたいという気にもなった。

  • 読書は目的を持って臨む。
    従って、本の全てを読む必要はない。
    これは実践している。
    本を読むだけでなく出版を考えている人にも参考になることが書いている。
    いきなり出版(メジャーデビュー)ではなく、ブログ(インディーズ)を始めることを勧めている。

  • いわゆる読書論とか読書の仕方を書いた本ではない。

    読書と、それに付随する行動を通じて如何に自分を
    進化させるか、を書いた本。
    勝間さんの中では、本を読むこと、本を書くこと、本を
    売ることが一本の線でつながっている。それで、その
    線をつなぐツールの一つがウェブ。
    それがよく分かった。

    自分を実例として使って説明しているから、かなり
    分かりやすい。自分が読んだ本の紹介はもちろん、
    勝間和代著作一覧もあるし、さらに出版社や本屋との
    協働についても具体的に書いてある。
    やっぱり自分のことだから、流れるように書いてあって
    こちらも流れるように読めた。

    ワタシ的には、出版社や本屋との協業のところがいち
    ばん面白くて、かつ参考になった。

    ただ、「勝間の自慢話じゃん。好かん。」という読者も
    大勢いそうな本ではある。

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著者プロフィール

東京都生まれ。経済評論家(兼公認会計士)。早稲田大学ファイナンスMBA、慶應義塾大学商学部卒業。
当時最年少の19歳で会計士補の資格を取得した後、21歳で長女を出産。在学中から監査法人に勤めるが、ワーキングマザーとしての働きにくさから外資系企業に転職。以後、外資系数社を経て、経済評論家として独立。労働生産性の改善などが得意分野。
男女共同参画会議「仕事と生活の調和に関する専門調査会」専門委員。ワーキングマザーのための無料会員制ウェブサイト「ムギ畑」(http://www.mugi.com)を主宰。3女の母。
著書に『インディでいこう!』『猪口さん、なぜ少子化が問題なのですか?』(共著)『無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法』『無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法』(以上、ディスカヴァー)、『マッキンゼー組織の進化』(ダイヤモンド社、共著)などがある。

「2007年 『ワーク・ライフ・バランス手帳2008』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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