読書進化論‾人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか‾ (小学館101新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098250011

感想・レビュー・書評

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  • 読書を本を読むだけで終わらせないためにアウトプットを目的とした読書指南。
    インターネットがあるが読書は手軽なツールである。類似体験も出来る。安価、持ち運びが容易。
    読む技術、読むだけで終わらせない、良書を選ぶ。自分にあった読書レベル。書く方法の進化、ブログは簡単に出来る情報発信。さらに進化して売るための方法。

    文章は明快、論理的である。内容も説得力がある。自分の考えがあり、揺らぎがないということだろう。「これは良い」だけでなく、それを自分でやってみてよかったという体験型の文章は説得力がある。そのため読書も、読書だけに終わらせないで、アウトプットしなさいということである。自分でよいと思ったことを他人にも勧めている。データの裏づけを取っている。解析をしている。ところもすごいと思う。全編を通して、参考になり勉強になりました。出来すぎ、と感じるところもありましたが。


    相手が分かりやすく、読みやすく書くための4つの技術
    1自分の事例」アンソロジー形式」を利用して親しみを持たせる。
    2役立つフレーズ」を必ず入れ、読書だけに体験を閉じない。
    3共通体験」が流通している言葉」を使って行動を促す。
    4コンテンツ力」と編集力」で進化していく。

  • 「さあ才能に目覚めよう」は本書でも紹介されている。これによれば勝間氏の才能の1つに勉強欲があるという。
    本書を読んでいるとこの欲がひしひしと伝わってくる。
    この本を参考に勉強欲をいかに人生で生かすかを見つめなおしたい。

  • いわゆる読書論とか読書の仕方を書いた本ではない。

    読書と、それに付随する行動を通じて如何に自分を
    進化させるか、を書いた本。
    勝間さんの中では、本を読むこと、本を書くこと、本を
    売ることが一本の線でつながっている。それで、その
    線をつなぐツールの一つがウェブ。
    それがよく分かった。

    自分を実例として使って説明しているから、かなり
    分かりやすい。自分が読んだ本の紹介はもちろん、
    勝間和代著作一覧もあるし、さらに出版社や本屋との
    協働についても具体的に書いてある。
    やっぱり自分のことだから、流れるように書いてあって
    こちらも流れるように読めた。

    ワタシ的には、出版社や本屋との協業のところがいち
    ばん面白くて、かつ参考になった。

    ただ、「勝間の自慢話じゃん。好かん。」という読者も
    大勢いそうな本ではある。

  • 勝間女史による、読書論。内容については、1.読書の仕方(彼女は、フォトリーダーとしても有名ですよね)。2.本やブログの書き方と勧め。3.本やブログを書いた後のプロモーション、売り方。彼女の本は、非常に読みやすく役に立つと思っていたが、この本を読んで、その理由が良くわかった。要は「おもてなしの心」なんだね。

  • 勝間さんの読書についての世界観が覗ける。一般の人のいろんな質問や体験談も掲載してある。とても読みやすい。元気をもらえる本。

  • 本の読み方だけでなく選び方も教えてくれる。本を紹介してくれているのもありがたい。

  • 勝間和代が説く本を使っていかに自分の変えていくかという自己啓発本です。当然、ビジネスパーソン向けにかかれたので、内容はビジネスに関するものが中心ですが。

    この本はもうずっと前に読み終えていたんですけど、こうしてなかなかアップロードする機会がなくてそれで今までほっぽって置いていまして。でも、それじゃあいかんなと今回もう一度読み直してここに書評なんぞを書くしだいです。内容を一言で言うと、勝間和代流読書術、といえばいいのでしょうか?もちろん、彼女はビジネスのほうで名前を売っているので、自然と、自分の読書体験をいかにビジネスに生かすか?という視点で本の選び方、フォトリーディングなどの速読法。そして、読んだ本の知識を実際に仕事に生かすまでのプロセスを実際に自分のことを引き合いに出しながら語っています。

    僕の経験では例えば職人の世界なんかは本を読むことはむしろマイナスにしか響かないんですけれど、俗に言うホワイトカラーといわれる知的労働者階級は最低限勝間さんほどとは行かぬまでも、こういう風にして本を読んでいくというのは、きっと最低限度自分のことをブラッシュアップしていくためには必須の要素なのかなと思います。でも佐藤優と立花隆が
    「勝間和代は古典に対するリスペクトがまったくない」
    と何かの本で言っていた事を思い出していましたが、彼女の読書は現実世界で収入のアップや出世するためのもので。そういうものは必要ないんだなぁなんて、そういうことも感じました。

    僕の理想としてはビジネス書も読みつつ、古今東西の教養も同時に持ち合わせている、そういう人間が理想ですね。ビジネス書の読み方や自分のキャリアをどうするか?そういう風にテーマを持って、その道しるべとするために読むには非常にいい本だと思います。

  • 読書好き、本で自分を育てたい人、どのように本を読んでいいのか分からない人、読書を投資として自分を育てたい人など・・・に向け、それぞれのエッセンスをちりばめられている本です。

    自分自身、どうやれば本を上手く活用して、効率的に知識を身につけられるのか分からなく迷っていたため、その辺りを注目して読みました。

    本を読む上で効果を上げるために大切なのは目的を持つこと。この本を読んで自分はどうなりたいのか、何を発見したいのかが効率的に読むポイントだと。そして本の著者と対話して読むことが読書の上級ポイントだと書かれていますね。

    読んで終わりではなく次ぎにどう計画し行動に移していくのかも重要。

    とても読みやすい本なので、いろいろ専門書を買う前に読書の土台作りとして、是非おすすめの一冊です。

  • 読書について新しいヒントを知りたくて読書。

    今月でフォトリーディングの集中訓練を受けて2年となるので、より現実的なものへ進化させたいと考えている。また、近い将来に作家を目指しているので参考になる情報を知ることができた。

    現状の読書に足りていないのものは、目的意識の明確化だと思う。フレームワークをつかみにいく意識をより持つ必要性を感じる。

    インプットの2倍くらいアウトプットを意識して行動、実践する。アウトプットを増やせばより血肉となり、自分の中で知識として昇華させることができる。

    外国書籍・翻訳本のほうが質が高い本が多いという内容になるほどと思う。選ばれたものだけが翻訳されており、さらにより多くの人の手を経ているのからであろう。

    この2年間で本を読んでみて、改めて知ったことは、
    文書の質の違い。

    質で並べると、
    書籍>新聞>雑誌>ウェブ(ブログ)>手書きのメモ
    となると思う。

    多くの人の目と時間をかけて編集、推こうされた文章のほうが読みやすく質が高いのは当然といえる。そのあたりの違いを認識して読書するとよりよいインプットができると思う。

    読書時間:約45分

    • だいさん
      現在(貴君がレビューを書かれた1年後です)感じることは、勝間さんの時代を読む感覚の鋭さです。この本を書かれた時点で、すでにソーシャルリーディ...
      現在(貴君がレビューを書かれた1年後です)感じることは、勝間さんの時代を読む感覚の鋭さです。この本を書かれた時点で、すでにソーシャルリーディングを意識していたのではないかと思えます。
      2012/07/10
  • 書く技術、発信する技術をブログを通じて身につける
    1.自分の事例 アンソロジー形式
    2.役立つフレーズ
    3.共通体験 流通している言葉
    4.コンテンツ力 編集力

著者プロフィール

東京都生まれ。経済評論家(兼公認会計士)。早稲田大学ファイナンスMBA、慶應義塾大学商学部卒業。
当時最年少の19歳で会計士補の資格を取得した後、21歳で長女を出産。在学中から監査法人に勤めるが、ワーキングマザーとしての働きにくさから外資系企業に転職。以後、外資系数社を経て、経済評論家として独立。労働生産性の改善などが得意分野。
男女共同参画会議「仕事と生活の調和に関する専門調査会」専門委員。ワーキングマザーのための無料会員制ウェブサイト「ムギ畑」(http://www.mugi.com)を主宰。3女の母。
著書に『インディでいこう!』『猪口さん、なぜ少子化が問題なのですか?』(共著)『無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法』『無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法』(以上、ディスカヴァー)、『マッキンゼー組織の進化』(ダイヤモンド社、共著)などがある。

「2007年 『ワーク・ライフ・バランス手帳2008』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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