美しい日本語のすすめ (小学館101新書 51)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098250516

感想・レビュー・書評

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  • アメリカ人は様々なバックグラウンドの人々が集まっている社会だから相手が気持ちを読み取ってくれることを期待していられない。そこで誤解がないようにはっきりとものを言うことが社会のルールになっている。また言葉を尽くして説明しようとするので言語数も多くなる。
    美しい言葉は世界に通じる。
    男性も外見を褒められるとすごく喜ぶ。
    ケネディ大統領だってスピーチの前には相当な練習をした。
    捨てる神あれば拾う神もいるもんだ。
    英語ができるということよりも、何を話すか中身が問題だ。
    堂々と訛りのある英語を話していても中身があれば尊敬される。

  • 美しい日本語のすすめ
    坂東眞理子

    ∞----------------------∞

    曖昧って難しい。人にされるとイラッとするのに自分でもやりがちだったりするタイプの曖昧さもあったり、誤魔化してくれてありがとうの時もあったり、時と場合って難しい。

    表面に出すことはポジティブに、ネガティブは包み隠す。

    『褒め言葉の錯覚と盲点』のような、褒めてるのか嫌味なのかと言うような言葉って、きっと私も言っちゃってる。言葉に出す前にしっかり相手の気持ちも考えよう。

    意外と、男性は外見を、女性は内面を褒めると喜ばれる、かもしれない。

    丁寧語も時代や流行で変わりつつあり、確かに違和感がある言葉にはよく出会う。
    このジャンルの本を数冊読むと、昔からの言葉を大切にしよう派と、時代の流れを察しよう派がある。坂東さんは大切にしよう派かな。実際に私も昔からの言葉は綺麗な感じがして好きだけど、聞いているうちに馴染んで自分でもおかしな言葉を言ってしまったりする。流行ってそうやって定着していくのかなと思う。

    日本人はスピーチが苦手なのではなく、充分な練習を怠っている。人前で話すのが苦手な人ほど練習すべき。

    組織の裏の話も面白かった。日本人は参謀になりたがる人が多いというのも納得。会議の前には結論が出てると言うのは、誰も意見を発しない(ありませんか?と言っても発言がない)会議だからこそ、先に決めておかないと何も決まらない。

    職場では「さん」付けをし、丁寧な言葉で「人間(ジンカン)距離をとる。私はタメ口になりがちなので、丁寧語や敬語は心がけたい。

    「味方千人、敵千人」「徳あるは誉むべし、徳なきは憐れむべき」こういう言葉も知らなかったので、どんどん本も読んで、徳を積みたい。

    坂東さんは女性の社会進出を応援する意味も込めてこういう本を書かれてるというのは凄くわかるんだけど、家庭第一の人が社会に出ても良いしと思うし(パートとかあるし)、「こう接すると世の中は渡りやすいよ」っていう知識として面白かったので、読んで良かったと思う。

    2022/09/14 読了(図書館)

  • 私たちにとって最も身近な存在である日本語。この本では、様々なシチュエーションの中で使われる日本語から、文化と社会を読み解きます。

    【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • この人の文章はどこがとはっきり言えないけど綺麗だなぁと思っていた。でもどうやったら美しい日本語になるのか、ノウハウ的なことはあまり書かれていなかった。正しい日本語を、丁寧に、堂々と。難しいなぁ。

  • 特に会社などの組織でうまく過ごすための日本語、心得などもあり、大変参考になった。しばらく間をあけてまた読みたくなる本。この本は購入しても良いかも。

  • 途中だったけど期限過ぎたので返却。また借りよう

  • 日本文化に根差した日本語のあいまいさが国際舞台でも評価されうることをしって感心した。
    意味不明瞭のためのあいまいさでなく、全体を包み込むような世界観に根差した言葉、そして文化というか気持ちを大切にしたいと思った。
    09-103

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著者プロフィール

昭和女子大学学長。1946年富山県生まれ。東京大学卒業。69年、総理府入省。内閣広報室参事官、男女共同参画室長、埼玉県副知事などを経て、98年に女性初の総領事(オーストラリア・ブリスベン)に就任。2001年、内閣府初代男女共同参画局長。04年に昭和女子大学教授となり、07年より現職。320万部を超えるベストセラーとなった『女性の品格』をはじめ、『錆びない生き方』(講談社)、『坂東式ハッピーライフ両立力』(幻冬舎)、『60歳からしておきたいこと』(世界文化社)など著書多数。

「2014年 『ソーシャル・ウーマン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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