- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784098250585
作品紹介・あらすじ
バラマキで国民の歓心を買う政治家、取材経験もない放言テレビキャスター、教師に逆ギレするモンスターペアレント、性欲なき草食系男子に、男を漁る婚活女子……。この国の「恥の文化」は何処へやら。海外に目を転じても、グリード(強欲)深きウォール街の面々、そのカネを選挙資金の当てにする米大統領、傲岸不遜なコピー商品大国、悪あがきの独裁者……。そう、この世界は、Hall of Fame――名誉殿堂――ならぬ、Hall of Shame――恥の殿堂――となってしまった。世界に蔓延(はびこ)る恥という恥をメッタ斬りすれば、その先には誰も知らない唯一無二の真実が見えてくる。
感想・レビュー・書評
-
読んでおいて損はない
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
草食系男子も肉食系女子も恥なのか。
少子化、晩婚化などの社会問題の背景には、そういう言葉を作り上げる人たちにも責任の一端はあると思いました。 -
「恥を知れ」。歯に衣着せぬ大喝の書である。誰でも分かる簡単な問題を間違って大騒ぎするだけの芸NO人。恥を切り売りして商売にしているアイドルグループ「羞恥心」。自民党の出馬要請に総裁の条件をつける芸人あがりの田舎知事。マンゴーを売り歩いただけの品性のない無能な男に平身低頭で出馬をお願いする自民党・・・・などなど。容赦ない舌峰が火を噴く。若干毛色の異なるのが、ベトナム戦争を機に凋落、誇りを失ったアメリカの項。戦争の虚しさを痛感した。
-
落合信彦が取り上げる世界各国と日本の『恥』。ここまですさまじい物を見せ付けられると正直、どうすればいいのかわからなくなりますが、草食男子の箇所については「?」がつきます。
僕はこの本よりも先に続編である『無知との遭遇』から読んで、この本に帰ってきた次第でございます。よく海外、特に西欧の社会では『恥を知れ!』という言葉が何かにつけて使われるのをよく目や耳にしました。特に、リーマン・ショックの際にアメリカ政府から巨額の税金を投入されて会社を救われておきながら、途方もないボーナスを手にしたウォール街の金融関係者に石や矢のようにこの言葉が浴びせられていたのは記憶に新しいことでございます。
この本にはさまざまな『恥』が取り上げられていますが、その中でも僕が最も面白かったのは『強欲は全である』に象徴される天文学的な大金がからんだときの人間の恥も外聞もかなぐり捨てて、それを獲得しようとあらゆる手段、最終的には法律すら捻じ曲げてまでそれを実行しようとする姿に、おぞましささえ感じました。個人的な見解として、金を儲けることそのものは悪いとは言いません。しかし、ある一定のラインを超えると、とほうもない狂気が吹き出してくるものだと感じずにはいられません。
そのほかにもマスコミや、草食化した日本の若者の話など結構色々な恥が出てくるんですけれど、草食化に関しては別にそれはそれでいいじゃないかと思っているので賛同はできないということと、クリントン元大統領のセックススキャンダルについては多くのアメリカ国民同様、それはそれでよし、と感じているので、それは違和感を感じないんですが、人種差別に関して恥ずべきことだと思いますしこれはなんとしてでも是正されるべき『恥』だと感じています。なんだかよくわからない基準に終始しましたが、この本と『無知との遭遇』はあわせて読むとよく判ります。 -
日本に存在する恥で最も罪深いのが政治家である。麻生さんがその代表らしい。
失敗はしたが、あれは素晴らしいアイディアだった。もう一度チャンスがあれば必ず成功させる、とでもいえるようになろう。
アメリカでは、大統領の恥は国民の恥。
徹底的に生きることを思考しながら、それぞれの人生観、人間観を形成していく。そして、どうせ生きるのなら充実した人生を行きたいというポジティブな境地に到達できる。
これは本当の姿じゃない、これで終わってたまるか、と自分に言い聞かせ、あすへの力に変えた。必ず自分の時代が訪れると信じる心だけが体を支えていた。
国の施しなんて受けてたまるか。 -
国際的ジャーナリストである著者の国内外の恥を集めた一冊です。
耳が痛い指摘も多々あります。