徳川将軍15代 (小学館101新書)

著者 :
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098251209

作品紹介・あらすじ

慶長八年(一六〇三)、徳川家康が征夷大将軍となってから、慶喜による大政奉還まで、一五代・二六四年にわたって続いた徳川幕府。しかし、長男が父親から将軍職を継承したケースは、わずか三例にすぎない。歴代の継承は、何度となく大きな危機に見舞われているのである。そしてその裏では、血脈と利害が幾重にも絡み合い、権力をめぐる抗争が繰り返されていた!江戸時代を徳川将軍家の「血」から読み解いていく新しい試み。「江戸を学ぶ」「江戸に学ぶ」江戸検新書、第二弾登場。

感想・レビュー・書評

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  • 新書で徳川将軍15代、江戸300年が、一覧できるのはなんともありがたい。概観的になりがちなスペースの中で、通説は史実ではないという事例もたくさん出てきて、刺激的だった。例えば、長男信康殺害は、家康の意志だというのは、驚きだった。
    地元に、服部半蔵の墓があり、そのそばに立派な信康の供養塔がある。家康が織田信長から長男信康の殺害を指示され、やむなく撃つことになり、その介錯を命じられた半蔵はどうしてもそれが出来なかった。その思いがあって、自分の墓所に信康の供養塔を建てたという、いわば美談の筋書きがいささか変わった展開になってくる。(たまに、こなの墓に、人を案内することがあって、どう案内しようかと、考えている)
    山本氏の本ということで、真司られるだけに、思い込みの危険性を考えさせられた。

  • 徳川幕府歴代の将軍についての閨閥を綴った一冊。

    歴代将軍のことと徳川幕府の変遷がよくわかった。

  • 大奥の話が中心だった

  • 徳川家の流れがわかって面白かった。

  • 家康の時代はドンと構えながらも神経をとがらせている感じで過ぎていき、吉宗くらいになると、なんだかほんわかした平和の中でのいざこざといった感じがしてきて、幕末になると、もう現代のような神経の使い方で気ぜわしく、
    もう世の中がうまくまとまらない感じの中での徳川家の話になっていました。264年の長きにわたった幕府ですからね、そういった空気感の違いって出てきますよね。本書は、江戸検定試験に役立つ本に認定されているのかな?そんな印が付いた本です。200pちょっとでまとまっているので、読みやすかったです。

  • 家光は家臣任せで、自分では全然決めなかったというのは意外だった。血筋の話が多く、もっと人物評が知りたかった。

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著者プロフィール

1957年、岡山県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。文学博士。東京大学史料編纂所教授などを勤めた。1992年『江戸お留守居役の日記』で第40回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。著書は『寛永時代』(吉川弘文館)、『日本史の一級史料』(光文社新書)、『歴史をつかむ技法』(新潮新書)、『流れをつかむ日本の歴史』『武士の人事』(角川新書)など多数。NHK Eテレ「知恵泉」を始め、テレビやラジオにも数多く出演した。2020年逝去。

「2022年 『角川まんが学習シリーズ 日本の歴史 全16巻+別巻4冊定番セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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