非選抜アイドル (小学館101新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098251315

作品紹介・あらすじ

いまや国民的アイドルグループとなったAKB48。その200人を超す大所帯の中で、20人ほどの「選抜」メンバーに入るのはたやすいことではない。比較的古参のメンバーでありながら、過去3度の「総選挙」とも「非選抜」となった仲谷明香が、そのポジションをなぜ「おもしろい」と思えるようになったのか-。画面やステージからは伺い知ることのない、アイドルとしての過酷な日々と、逆境をバネに替えてしなやかに立ち上がっていく課程を、瑞々しい筆致で綴る。もちろん「選抜」はすばらしい、でも「非選抜」の力も忘れてはならない-。「非選抜」に生きる人たちへ元気を送るメッセージ。

感想・レビュー・書評

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  • 読みやすい文章と分量で、1時間くらいで読了。

    2014年現在では、AKBを卒業して声優とプリキュアの主題歌を歌っている彼女。確かに一歩ずつでも夢をかなえているように見える。

     日の当たるアイドルという職業でも、あれだけの大所帯であれば当然日が当たりにくいメンバーもいる。そんな彼女の生い立ち、運の良さで受かったようなAKB入り、数々の苦手なことを諦め、1つ1つコツコツとうさぎと亀でいえば、亀のような努力で夢をつかんでいく様子が彼女の言葉からわかった。

    人間、寝たらすぐ忘れること、人生の逆境は肥やしになることを彼女の人生から学びました。なかなかポジティブには生きられない人も、1つずつ努力することを忘れないようにしたいと改めて感じました。

  • 若いちゅうのにしっかりと考えて生きている。自分のダメさ加減を鑑みれば、前向きに生きていることが尊敬できる。

  • 素直に感動した。挫折や過酷な環境に苦しみながらも、解決策にフォーカスし続け最善を尽くし、夢へ近づいていく。そして「非選抜アイドル」としての自身の生き方を「面白い」と思えるまでになる。翻って私は、今の会社からただ逃げようとしているだけではないか?今どういう目的で働くのか、改めて考えたいと感じた。

  • なかやん卒業の勢いに任せて、今更ながら読んでみました。きっぱりAKBも事務所も辞めて自分の道を突き進む潔さが、この本を読むと納得できる。
    そもそもアイドルとして選抜メンバーに選ばれようとかいう考えがなくて、あくまで声優を目指すための経験を積む過程として、非選抜の立場で自分のポジションを確立しようとする姿勢。
    「勝者に輝きと価値をもたらすことのできる敗者が、敗者としての存在を許される」…これが言えるって、すごいことですよ。
    もちろんまだまだ文書に拙いところがあるけど、それを補って余りある、並々ならぬ努力と熱意を感じた。この心の持ちようは、一般の社会人にも十分通用することなのではないかな…

  • AKB48仲谷明香(なかや さやか)の本です。



    本のタイトル通り彼女は選抜メンバーではないので

    AKBを好きな人でないと名前すら聞いたことないのではないのでしょうか。



    そんな知名度の低い非選抜アイドル仲谷明香が

    どのように自分の存在価値を感じているのか、

    選抜メンバーのことをどう思っているのかなど

    正直な気持ちがつづられています。





    ずば抜けた才能がない彼女は

    なんでもこなせる便利屋を目指すことになります。

    メンバーが急に病気になったことで公演に空きができると

    代打で仲谷に頼もうと思ってもらえることで

    信頼を勝ち取っていったのです。



    常にスケジュールが空いていることはアイドルとして喜ばしいことではないのかもしれません。

    それでもその現状に嘆くことなく努力を重ねていくことは大変なことです。



    阪神でいうところの関本みたいな存在ですね。

    困ったときに関本ならなんとかしてくれるという信頼感はベンチに安心感を与えてくれます。





    国民的アイドルと脚光を浴びるAKBの輝きは

    非選抜である彼女たちの存在があるから輝けるのだと思います。



    今の自分に存在価値を見出せない人にはぜひ読んでいただきたい作品ですね。

  • 各所・各ブログでオススメされていたので気になり、
    カフェで時間を潰すため購入。読了!

    読んだのは昨日(2012/8/26)ですが、書くのは2012/8/27。
    2012/8/27はアイドルグループ・AKB48の結成最初期から中心的役割を担ってきた前田敦子さんがグループを卒業する日です。
    ということで卒業前日に読み終えたことになるんですけども。。。

    著者はAKB48所属にして前田敦子さんのクラスメイトである
    仲谷(なかや)明香さん
    知っている人にはあまりにも蛇足的だと思われますが
    2012年4月7日発行である本書の
    『第三章 ー 生き残り戦略/公演を究める』における
    「AKB48の目標」の書き方は
    同年の3月25日にあった前田敦子さんの卒業発表を手助けするような内容になっております。

    僕は読んでいて「おーっ」っと感嘆しました!
    卒業前日に読んだだけ過剰に感じてしまっただけかもしれませんが。。。


    それを肌で感じれるのは本書発売から卒業式この日までがピークだと思いますので
    今日という他にはない1日をを過ごすのにいいかもしれません。

  • 割り切りと言い訳の狭間で揺れる乙女心

  • 飛ぶ鳥を落とす勢いのAKB48の中の、全く推されていないメンバーの活動記みたいなもの。
    魔王がいて初めて勇者が存在できるみたいな話ってよく聞くけど、敗者としての存在意義を意識しながらその役に徹するっていうのはなかなか出来ないことだよなぁと。

    こういう努力の軌跡とかがたくさん書いてある系の文章を読むと、努力を忘れた人間の心にはグサグサと突き刺さる部分がありますね。

    文章そのものは多少くどい部分が多いですが、読みにくいというほどではない。2時間かからずに読めてしまうくらいの分量なので、読んでみてもいいと思います。

  • 2018/03/30 17:20:37

  • 平成24年6月発行のYAだよりで紹介された本です。

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著者プロフィール

仲谷 明香(なかや さやか)
1991年10月15日生まれ。女性アイドルグループAKB48の元メンバー。現在は声優、俳優として活躍。前田敦子とは中学生時代のクラスメイトだった。
キャッチフレーズは「私の半分は優しさでできています」。2006年にAKB48第三期オーディションに合格。2013年まで活動を続けた。声優としては「CHAOS;CHILD」などに出演。

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