あぶない一神教 (小学館新書)

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  • 小学館 (2015年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098252565

あぶない一神教 (小学館新書)の感想・レビュー・書評

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  • ルターが、農民を皆殺しにしたほうが良いと述べたことについて、「あぶない一神教」の性質を感じた。

    オレはルターが好きだし、ドイツ語聖書が引き起こした歴史的な作用はあまりにも大きかったと考えてて、わざわざルターが住んでた家まで訪ねて行ったくらいなんだけど、同時に、ルターには、一神教の危なさを感じないわけにはいかない。

    ルターが1543年に書いたユダヤ人を差別する文章『ユダヤ人と彼らのうそについて』では、ユダヤ人をけちょんけちょんに貶す非常に過激な言葉が綴られており、ここまで差別する?っていうくらいひどい。日本人から見れば、意味が分かんないほど激しい憎悪。キリスト教とユダヤ教の、埋めがたい溝を感じた。

    当時は、ルターだけが偏狭だったのではなく、キリスト教社会全体にユダヤ人差別が蔓延していて、カトリック側のユダヤ人差別はもっとひどかったらしいのだが。

    ヒトラーが、最も尊敬するドイツ人としてルターをあげてたらしいんだけど、あのユダヤ人差別の文章とも、関係があるんだろうな。
    「シナゴーグを焼き払い、ユダヤ人の家を打ち壊し、ユダヤ教の経典を没収し、従わないラビを処刑し、高利貸しを禁じて金銀を没収し、ユダヤ人を農奴として働かせるべきだ」
    って書いてあった。

    イスラエルで、シリアで、イラクで、ヴァチカンで、アメリカ合衆国で、EUで、中国で、インドで、インドネシアで、これからも、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の、危険な相互作用は、続いてゆく。
    地球上の人口の多くの割合を占めるのは一神教の信者たちだからだ。

    橋爪大三郎が、アメリカでは、ユニテリアンに所属しているという話はおもしろかった。

  • 難解な問題をわかりやすく説明してくれていて、興味深く読みました。読み終わって少し賢くなった気がしました。

  • イスラム教、キリスト教と世の中の関係を知るには最適な入門書。雑学のように気軽に読むことができる。
    アメリカはイスラムを嫌うことや、イスラムでもシーア派とスンナ派の分裂など、世の中で起きているいざこざや混沌を、二人の著者が自分の知識の引き出しから議論する。
    宗教的な場面を目にした際に「なるほど、こういう背景があるのか」と理解させてくれる書籍。

  • 知識が増えた
    同じ作者をもっと読みたい

  • うーむ。。。とても興味深く読ませていただきましたが、2/3過ぎから文字が右から左へ頭を通り過ぎて行ってしまいました。
    あらためて純粋の日本人だと実感しました。私のアタマでは理解不能の★ふたつでした。

  • ルターの「農民を皆殺しにせよ」に起因する表題のようだが、仏教系のオウムはテロ事件を起こしているし、一神教だけが危ないわけではない。が、宗教には法や論理(倫理?)を超越してしまう部分があるので、危ない部分があるという事だろう。そこから反知性主義に展開していつもの安倍批判に持っていくのは少々強引な気もするが。
    日本の場合は神様は絶対的なモノではなく、人間的で親しみのあるもの(七福神なんてゆるキャラみたいなもんだし)。よってみんな仲良くで、調和し、空気を読むという国民性になったというのは頷ける部分がある。その代わり他者を差し置いて超越する・突き抜けるところはないので、創造性にも欠如しているというのは、それもそうかなと思う。
    宗教そのものに対するある程度の理解は必要に思うが、そこに国際政治や国際情勢が絡むとついて行くのが面倒。対談本なので時事問題で話が飛ぶのも読みにくいという事もあるが、自分は世界情勢や国際問題には興味はないので、そこは誰かが適当にやっといてよという感覚になる。この領域に時間を費やしているヒマはないので、宗教理解の際にはちゃんと切り分けて、読む本を選ぶ必要性を感じた。

  • 題名と内容が微妙にずれている。
    一神教についてのブリーフィングには良いかもしれないが、
    いまいちな気もする。

  • ふしキリに続く宗教社会学対談w

    イスラムの話をしてるうちに、キリスト教の話で締められてるのはご愛嬌www
    大雑把にイスラムを理解しようと思うなら、良いかも。イスラムの内部に内輪揉め要素があるから、安定しないという話は、そういうことかとよくわかる。

  • 第5章に入ると突然身近な話題が展開されて理解できたが、前章までは私にはたいへん難解でありました。

  • 「ふしぎなキリスト教」ですごくわかりやすく宗教世界の思考ルールを解説してくれた著者なので、最近のイスラム国問題をより理解するためにも、迷わず手に取りました。内容としては、対談形式だから仕方ないか・・と思いつつ、けっこう話がポンポン飛ぶし、結論に至らないまま言いっ放しで次に言ったりするので、前ほどはすっきりしなかった。キャッチーなタイトルとも内容がちょっと合ってないかな?という感じも。

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世界の「混迷」を解き明かす最強の入門書

一神教世界はかなり「あぶない」。だが日本は、もっと「あぶない」。ではどうする!?(社会学者・橋爪大三郎)

大陸から隔絶された島国で暮らす日本人にとって、いま何が足りないのか。目に見えない知を論理的に突き詰めて、超越的な世界を知ろうとする態度―― 一神教に対する理解だと思うのです。(元外務省主任分析官・佐藤優)

9.11テロから「イスラム国」誕生まで。キリスト教世界とイスラム教世界の衝突が激しさを増している。だが、歴史を遡れば、両宗教は同じ「神」を崇めていたはず。どこで袂を分かち、何が異なり、なぜ憎しみ合うのか。社会学者・橋爪大三郎氏と元外務省分析官・佐藤優氏による白熱対談。

キリスト教徒23億人。イスラム教徒16億人。世界の半数を占める一神教信徒のルールを知ることで、日本人が国際社会で闘うための術が見えてくる。

【目次】
まえがき
序章 孤立する日本人
第一章 一神教の誕生
第二章 迷えるイスラム教
第三章 キリスト教の限界
第四章 一神教と資本主義
第五章 「未知なるもの」と対話するために
あとがき



【編集担当からのおすすめ情報】
両氏の対談は計4回、約10時間50分に及びました。「イスラム国」問題を入り口にした対談は、キリスト教文明――欧米の抱える問題をめぐって白熱し、最終的には日本人の進むべき道に議題が移っていきます。一神教を理解することは国際社会を理解すること。これから世界と対峙する若者やビジネスマンに、ぜひ手に取っていただきたい本です。

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