県庁そろそろクビですか?: 「はみ出し公務員」の挑戦 (小学館新書)

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著者 : 円城寺雄介
  • 小学館 (2016年2月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098252572

県庁そろそろクビですか?: 「はみ出し公務員」の挑戦 (小学館新書)の感想・レビュー・書評

  • 全国270万人の地方公務員とすべてのビジネスマン必読。逆境に負けず変革を起こし続ける男の覚悟に思わず泣ける、前代未聞、痛快ノンフィクション。(2016年刊)
    ・序 章 はみだす覚悟が世の中を変える
    ・第1章 県庁職員の知られざる日常
    ・第2章 はみだし公務員への道
    ・第3章 命を救う救急医療変革
    ・第4章 地方から全国への改革
    ・第5章 次なる挑戦
    ・終 章 はみだし公務員が伝えたいこと

    無鉄砲な若者が、困難を克服し、世の中を少しだけ変えていく様子は、読んでいて楽しい。スーパー公務員ではないところが良い。色々なものを犠牲にしていると思うので、真似したいとは思わないが、これから公務員を目指す人、現在公務員である人には読んで欲しい1冊である。

  • この本には非常に現実的なことが、筆者の経験を通して素直に表現されている。彼はこれまでのキャリアを通して着実に行政マンとしての能力を身につけており、その上でそれぞれの改革を成し遂げてきている。どの仕事もおろそかにしてはいけない、素直に学ぶ姿勢がある。
    その上で、いわゆる”普通の”公務員とは違うことは、やはり「価値前提」で動いていること。この取り組みが誰のため、何のため、どの課題解決のためか、常に意識して、そして本気で取り組んでいる。
    「現場を知ること」「命令ではなく共感で人は動くこと」「お役所仕事にも誇りを」「本気になれば何だってできる」
    一つ一つの仕事に、熱く、正直に向かい合いたくなる一冊。

  • 佐賀県のスーパー公務員(という言い方は好きではないらしいが)円城寺さんが県庁内でどのように行動したかを振り返るもの。
    全国初となる救急車でのiPad活用、ドクターヘリ導入などで救急医療改革に取り組んだことで有名。公務員的には、日頃の事務の大事さもときながら、課題に対して後回しにせずに一歩一歩着実に前に進む姿勢はとても共感を覚える。ただ、少なくとも睡眠や余暇の時間は潰す覚悟でやらなければ同じようなことはできない。どれだけのモチベーションをもつか、ということを考えさせれらた。
    ただ、いずれにしろ、課題に向き合って、最初は仲間がいなくても共感力で少しずつ仲間を増やして、そのネットワークでさらに情報・企画を進めていくという、ある意味王道の姿勢は見習わなければならない。

  • まず表紙が良くない。
    本題までが長い。著者としては経歴説明かもしれないけど。

    公務員じゃないから分からないんだけど、
    ドクターヘリを飛ばす、新しい救急の仕組みを入れるための仕事の間それまでの仕事は誰がいつしてたんだろう。

    あと、新しい仕組みが入ることで周りに迷惑をかけたと感じてるのか、周りへの気遣いがすごい。
    慇懃無礼のようにも見える。

    個人的な興味なんだけど
    ドクターヘリっていくらかかってて
    どのくらいの人が救えるんだろう?
    救えたっていうのは、どういう人だろう?
    人の命はお金で買えないけど、だからといって大都会でもない田舎にお金は湧いてこない。

    アフターファイブに仕事の勉強とかそんな元気ないなぁ。
    自分の医療情報が受診した病院以外でも見れるのは興味ある。震災でも困っただろうけど
    自分の情報は自分で把握したいし、
    セカンドオピニオンとか行きやすくなりそう。

  •  私たちは知らず知らず与えられた仕事、目先の業務をこなすことで、仕事を「やったつもり」になっている。だが、それは、本来あるべき姿やどうすればもっと自分たちが地域に価値を生み出せるのかという前提での仕事ではない。あくまで現状を追認した仕事に過ぎないということだ。
     そして、本来あるべき姿を模索して仕事をすることや、新たな価値を創出するような仕事に対して、できない理由をつけている。組織がそのような体制になっていない、人員が足りない、忙しい、上司の理解がないなどと他者のせいにして行っていない。つまり、自分の周りにある課題を「自分のこと」として捉えていない、というのである。(p.90)

    「先ほどの女性患者さんは、どんな病気だったんですか?」
    「いや、円城寺さん。僕らは神様じゃないので、それはわからないです。今、初めて会って、昨日は何をしていたのか、これまでどんな生活をしているのかわからなくて、お腹が痛いという主訴だけで何の疾患かなんてわからない。僕たち医者は神様じゃないんですよ」(p.136)

     公務員の仕事とは、どんなに地味で目立たなくても、意味のない業務など本来は一つもない。その業務をきちんと行うことで、どんな人にどう役に立つのか。その想像力こそ、公務員に求められるものだろう。(pp.230-231)

  • 入庁してからしばらく、配属先がほとんど同じような経歴なんですよね。それだけで親近感が湧きました。しかし、「やる気」と「問題意識」の違いで、こんなに差が出るんでしょうね。だんだん虚しくなっていきました。

  • 前例踏襲ばかりの公務員の中で普通ではないこと、前例のないことを逆境に負けず成し遂げた筆者の覚悟と行動力には驚かされた。筆者の凄いところは、前例や既存の制度を全否定するのではなく、まずは前例や既存の制度を学び、その上で変えなければならないところは変革させるというところ。決して物事を変えることを目的にしていなく、変革の先にしっかりとした理想があり、変革はその手段でしかないと考えているところ。現場主義の考えもそうだが、この本は公務員だけでなく、全てのビジネスマンに読んでもらいたい。

  • 県庁の職員である著者、公務員の仕事は数年で移動する事が当たり前の中、たまたま移動になった医療に関するる部署で、現場の実情を変えたい!と一心不乱に格闘する実話が綴られています。公務員と言うイメージは「楽している」と思う方も居るかもしれませんが、中にはこのような「現状の進化」に燃えている人も居るものだと感じます。

  • 佐賀県の地方公務員が救急医療にiPadを導入して全国的な変革のうねりをつくった話。
    一介の公務員でも何かを変革できるって勇気付けられるし、努力のプロセスを追体験できて学ぶところも多い。著者の考えは変革ありきでなく、公務員の仕事の意義についてなども共感できる。

  • 読み進んでいた、わくわくします。
    不可能と思えることを、粘り強く、根気よく、決してあきらめることなく、取り組む姿勢は公務員ならずとも、勇気づけられます。
    決してスーパーではない(本人曰く)一公務員が成し遂げてきた救急医療は、今全国に広まってきています。
    著者の生き方には、大変感銘を受けました。自分も頑張らなければという気になりました。
    超おすすめです。

  • 久々の公務員本。
    救急車にiPadを設置した人、というイメージで有名になったが、その前後の経歴を元にした仕事への思いなどを語った一冊。

    この中では語りきれない苦労はまだまだたくさんあったとは思いますが、問題意識とそれを解決しようと奮闘する姿は、見習うべき点も多い。
    一方で、目立つ存在だけが注目される風潮にも危惧しており、今回のプロジェクトを進行するにあたり、内外の関係者が多く登場するのも特徴。この手の本は、自分の手柄が多く紹介されてしまいがちですが、たぶんこれが実態なんだろうと思います。

    このように行動できる人間は、官民問わず多くはないと思いますが、それを理解し、支える立場になれる人間がどれくらいいるか、そういったことも重要なんだと思いました。


    ・普通の公務員が「事を興す」のが珍しくもあり難しいと思われている
     多くの好悪無韻は、目立たない中で世の中の役に立つ仕事をするのが本当に好き
    ・ルールや前例に縛られるお役所仕事というのも、税金を何のリスクも考えずに好き勝手に使って物事を進めないための一つの歯止めだった
    ・公務員らしい仕事こそ大切、お役所仕事という言葉に誇りを持っていい
     お役所の仕事とは地味で、放っておくと問題が起こるようなことを目立たないうちに手を打っておき、採算ではないく、人の命や地域の人の幸せを基準にして行う
    ・日本人は一人ひとりの人間で見ると極めて真面目でまともな人が大半で、このままではいけない、何かしなければという想いを持っている人も少なくない
     それなのに、組織や全体というスケールになると、互いにけん制し合って身動きが取れず息苦しくなっている。組織や上部の顔色を窺って、いつの間にか何もしないほうがいいという選択をしてしまう人も多いのではないだろうか


    <この本から得られた気づきとアクション>
    ・目立った成果を残している人でも、始まりは現状への課題の認識、あとはそこに一歩を踏み出せるかどうかである。自分も含め、本当にできているか?
    ・歴史的背景の必要性を認識。常に意識すること

    <目次>
    序章 はみだす覚悟が世の中を変える
    第1章 県庁職員の知られざる日常
    第2章 はみだし公務員への道
    第3章 命を救う救急医療変革
    第4章 地方から全国への変革
    第5章 次なる挑戦
    終章 はみだし公務員が伝えたいこと

  • イラストの絵が個人的には気にくわないが、中身はなかなか勉強になった。
    自分の業務にも活かしていきたい。

    ①根拠法、成り立ちを十分理解しておく。
    ②ルールを変えることなく、やり方を変えることで実現できることもある。
    ③辞める前に1年間の給料を貯める

  • お役所仕事をはみ出して、救急医療に変革を起こしたイチ公務員。
    表紙の絵が良くない。

  • ◆序章:はみだす覚悟が世の中を変える

    たとえ周りが何と思おうが、どんな評価をされようが、いい仕事をするために挑戦していけるのが、公務員の最大の魅力。

    仕事を成し遂げることで、後々の人たちのためになり、世の中で救われる人、笑顔になる人が増える。そういった公のためになることを、困難に立ち向かって突破することができるのが公務員。

    最近の日本社会全般においても、挑戦リスクばかりが取り沙汰されて、みんなと同じ道から外れることのできない傾向があるような気がしてならない。つまり、自分の頭で判断し、自分の思いに素直に行動することが怖くなっている。これは、今の日本人の多くが問われている課題だと思う。

    公務員という世の中で最も変革に縁遠く、何もしないと思われている仕事でも、はみだす覚悟さえあれば意外に何でもできる。

    世の中を良くするために変革を起こすのは一部の人たち、特別な英雄や偉人だけがやれることだというのは誤解。普通の人間、私のような普通の一公務員でも変革を起こすことができる。それまで不可能だと思われてきたこと、誰も変えようとしなかったことを、少しでも人々のためになる方向に変えることができれば、それは立派な変革。

    とはいえ、情報だけを伝えても人は動かない。情熱が伝わって、共感して初めて人は動く。

    「やるべきだ」と思ったことを成し遂げる志を持ち、論理的な行動をひとつひとつ積み重ねていけば、絶対に変革を成し遂げることができる。

    ◆第1章:県庁職員の知られざる日常

    特に地方公務員は、国から下りてきた仕事を、ただ実行するだけになりがち。なぜそれをするのか。本当にそのやり方でいいのか。「なぜ」がすっぽり抜け落ちていることで「お役所仕事」と批判されるわけである。根拠は何なのかを明らかにしなければ、変革を起こし、人を納得させることはできない。

    現場主義は基本であるが、その上私たち公務員は、さらに法律や規則を理解して「なぜ」そうなっているのかを突き詰めなければならない。「この場合はこうする」ということが決まっていても、その根拠もわかった上で行うのとそうでないのとでは仕事の意味も内容も異なってくる。ときには、既存のルールであっても「なぜ」を突き詰めていくことで、それまで足りなかった新たなルールを作ったり、現状に合わないルールを変革することもできる。

    どんな仕事もそうだが、他人任せではなく自分で責任を持って遂行していくと知識と経験が増えてくる。そうなると、一歩踏み込んだ仕事ができるようになる。

    ◆第2章:はみだし公務員への道

    すべては自分が何とかするという志がなければ、永遠に不満や愚痴を言って終わってしまう。すべて自分のこととして捉え考えなければならない。

    「あるべき姿」や「価値前提」で物事に取り組めば、決して困難や不可能も、未来永劫そのまま困難や不可能であることはない。

    リード・ザ・セルフ−リーダーは他人をリードしない、自分をリードする、という意味。自分自身をリードするところからすべては始まる。自分ができてもいないのに、周りが一緒に何かを始めようとは思わない。

    変革を起こしたいのなら、自分がまず身をもって示すこと。どんなに泥臭くても、不器用でも構わない。まずは、自分の必死な腹からの声、自分自身から湧き起こる想いをそのままぶつけてみる。

    志を成し遂げ、変革を起こしていく過程においては、ときに批判されたり嫌われることは避けられない。

    「小さなことから始める勇気」「始めたことを大河にする根気」

    信念を持って物事に取り組むために一歩前に出ることは、嫌われる勇気を持つということでもある。

    ◆第3章:命を救う救急医療変革

    Think outside the box(枠にとらわれずに考える)

    現状は複雑で、やるべき課題は山積みしているのが普通なの... 続きを読む

  • 本書からは、センセーショナルなタイトルとは異なり、政策形成に必要な3つの要素を読み取ることが出来た。
    ①政策を推進するには、利益誘導等ではなく、政策に対して共感得ることが重要である。
    ②現場のニーズを把握して作られた政策の方が有効な政策として受け入れられる。
    ③視察や講演などを積極的に行うことで、政策移転を促進することにより、さらに政策がブラッシュアップされる

    公務員の皆様には是非読んでもらいたい。

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県庁そろそろクビですか?: 「はみ出し公務員」の挑戦 (小学館新書)の作品紹介

肩書き無き県庁職員の痛快「お役所改革」記

佐賀県庁職員でありながら、行政発信の救急医療改革を全国に広める活動を続けている著者は、県庁舎の席に座っていることも少なく、「そろそろクビか?」「はみ出し過ぎ」と揶揄される毎日。それでもくじけずに目的に向かって歩いていくのは、「助けを求める人がいる」「助けられる命がある」という現実を実際に目にしているからに他ならない。
自ら救急車に乗り込み、救急搬送に時間がかかるのは受けいれる病院探しのシステムが確立されていないことが原因と知った彼は、周囲の反対と冷たい目にもひるまず、県内の全救急車両にiPadを配備、病院とのネットワークを構築し、全国で初めて救急搬送時間短縮に成功する。
また、協力する人がほとんどいない中でドクター・ヘリ導入に奔走し、すでに多くの命を救うことに成功している。
歴史好きで、幕末の志士に魅せられ、地元・佐賀をこよなく愛する著者に、県庁での肩書きはない。それでも、全国から講演を依頼され、「お役所仕事」変革のために走り続けている。
お役所版「半沢直樹」のような、痛快なエピソードも満載。全国の公務員、またあらゆるビジネスマンの心に火をつける、情熱のノンフィクション!

県庁そろそろクビですか?: 「はみ出し公務員」の挑戦 (小学館新書)はこんな本です

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