元検事が明かす「口の割らせ方」(小学館新書)

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著者 : 大澤孝征
  • 小学館 (2016年8月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098252657

元検事が明かす「口の割らせ方」(小学館新書)の感想・レビュー・書評

  • ■人が本音を隠す理由
    ①自分自身を守るため
    ・被疑者の多くに当てはまる
    ②虚栄心やプライドなどの感情的な理由から
    ・男気を大切にするタイプは「ぺらぺらと話すものか」と意地を張ることが多い
    ③他人をかばうため
    ・親分をかばうため子分が身代わりになる場合
    ④相手が信用できないため
    ・日常生活で最も多くみられる
    ■美人は実はそれほどモテない。
    ・女性同士のグループで一番早く結婚するのは三,四番手
    ・美人は最後の方に残るのは男性側に自信がないため
    ・自分よりきれいではない友人がどんどん結婚していってなぜ自分が売れ残るのかという不満を大いに抱いている
    ・そこに結婚詐欺師は目をつける
    ■相手の口を割らせるために大声を上げるような検事はできの悪い検事であり,そういう人は取り調べは技術によるものだと思っている。でも取り調べは技術ではなく相手の心に触れ相手の心を動かすことができるかどうかということ。
    ■良いか悪いかという価値判断や批判や糾弾は後回しにしてまずは相手を理解することから始めなければならない。「人のやることは理解できるはず」という心づもりで当たらなければ検事の仕事は務まらない。
    ■自分の罪を隠そうとする被疑者に語らせるために効果的な方法は,いきなり本筋のことに踏み込まないということ。他愛もない雑談から始める。
    ・互いに似たような話や共通項が多ければ多いほど人は親近感を抱く
    ・雑談にはヒントがあるだけでなく互いの信頼関係を気付くための基礎にもなる
    ・被疑者本人の感じ方や考え方が伝わってくる
    ・最も大事なことは「事件の話」というこちら側の関心を押し付けるのではなく相手の関心がどこにあるかを探り,そこにこちらが合わせていくということ
    ・他愛もない話をどれだけ豊富に相手の話にうまく合わせて出していけるかということが人から話を聞き出すうえで重要なポイントになる
    ■数字に強くなければやくざの世界では出席できない。彼らの世界は序列が非常にはっきりしており上下関係に厳しい。彼らは親子の杯や兄弟の杯を交わして擬似的な血縁関係で結ばれる。
    ・兄弟と言っても「五分の兄弟」「四分六の兄弟」「七三の兄弟」「二分八の兄弟」などと細かく分かれる
    ・差が近いほど力関係は対等に近く差が大きいほど服従関係が強まる
    ・特に分数に強いことはヤクザにとって必須条件
    ・金の匂いのするところには必ずヤクザがいると言われるように数字に強くなければシノギを行うこともできない
    ■世間的な常識や「こうあらねばならない」という価値基準にとらわれ過ぎると瞬間的に生じた直感を「そんなことはあるはずがない」と打ち消してしまうので,どこかに違和感を覚えたら相手をよく観察し,その正体の元を確かめてみることが必要。
    ■外見を注意深く観察する。
    ■どれほど気持ちが悪いことでも常識的にはおかしなことでも人間のやることは理解できるはずという基本姿勢を持ち,相手の行為だけを純粋に取り上げて客観的に相手の話に耳を傾けることが必要。
    ■相手が何を言い,何を言わないのかに着目する。
    ■相手が決して触れようとしない点,人に触れさせない点がある場合,そこが相手にとって最も大事な箇所だということ。
    ■人と話をするときには相手が話すことだけではなく,話さないことに注目する。
    ■プロになりたかったら一日のうち二分の一の時間を使うこと,一流になりたかったら三分の二の時間を使う必要がある。
    ・参考書は目次から索引まで五回精読
    ■抑圧しているものが強ければ強いほど反対にそれを話したいという欲求も強くなる。
    ・抑圧しているものをどこでどうはずしてやるかが問題
    ・相手が何も話してくれなくても常に相手の些細な変化に気を配りいつも関心を寄せていることを相手に伝え続ける
    ■法律の世... 続きを読む

  • 一言でまとめるなら依頼者と真摯に向き合えということ。
    著者も言っているようにこの単純なことが難しい。これは自分の短い経験の中でも痛感してきたことです。
    やっぱり検事になってみたかったな。。
    #読書 #読書記録 #読書倶楽部
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    #検事 #弁護士
    #2016年79冊目

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元検事が明かす「口の割らせ方」(小学館新書)の作品紹介

元検事が教える、人の本音の引き出し方

パートナーに浮気の疑惑、最近部下が出してくる領収書が怪しい、子どもにいじめ被害の兆候が…。人の本音を引き出したいとき、プロはどう聞き、話すのか。
元・検事が徹底的に解説します。
検事の対話の相手は事件の被疑者。本音を語れば長い懲役刑かもしれない被疑者たちとの対話はまさに真剣勝負となります。
テレビドラマにあるような「大声で問い詰める」「嘘を話したら怒鳴りつける」などは大間違い。
「嘘や作り話はとことん語らせる」「被疑者に教えを乞う」「自身の『悪』を語って、誘い水にする」といった、驚きの対話術を明らかにします。
ヤクザ、詐欺師から政治家、警察官まで、あらゆる”強者”に口を割らせた方法を豊富なエピソードと共に紹介します。

【編集担当からのおすすめ情報】
テレビのワイドショーなどでコメンテーターを務める大澤先生は、「口を割らせる」達人ですが、人をやる気にさせる名人でもあります。司法試験を目指す大学の後輩をその気にさせて、1,2年で司法試験に合格させたり、無報酬の委員会の仕事に他の弁護士をまきこんだり。いかに説得し、その気にさせたのか。そのあたりもぜひ本書でご確認ください。

元検事が明かす「口の割らせ方」(小学館新書)のKindle版

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