- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784098401246
作品紹介・あらすじ
サッカーには街と人を豊かにする力がある
川崎フロンターレはここ10年で、サッカーチームでありながら算数ドリルを作り、スタジアムではバナナを売るクラブへと変貌しました。オフには本の読み聞かせ会を実施、青い衣装を着たブルーサンタが入院中の子どもたちを慰問、選手がサポーターと一緒に入浴、と、サッカーという枠を飛び出して地域と密着したクラブになっています。
その仕掛け人が今回の著者、天野春果氏です。本場アメリカでスポーツビジネスを学んだ著者は、そのビジネス感覚を持ちながらも、どうすれば日本、あるいは川崎に根付くかを常に考え、「農業と同じ」との思いに行き着きます。また普段の生活から実にチームに献身的。サポーターから深夜に携帯電話にかかる数時間の長電話に応え、家にいれば考え事をしてる間に2時間超の入浴になることもしばしば。家族でレジャーに出かけても、思わず妻子をおいてイベント関係者に名刺を配る…。ただし著者は、生活を投げ打って仕事をしているというよりは、生活の中から仕事のヒントを見つけ出しており、多くの人の心をつかんだプロモーション活動を行っています。
サッカー関係者のみならず教育、ビジネスの場面などで大いに活用できるはずです。
感想・レビュー・書評
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感想を一言で表現すると「秀逸なマーケティング本」。僕もマーケティングという仕事に関わっている一人ですが、本書からの学びは大きかったです。単なるノウハウ本ではなく、マーケティング・プロモーション・ブランディングという「~ing」という現在進行形での、しかも、目的に向かって計算された企画と施策が紹介されており、地域に根ざしたスポーツ文化を創っていくエポックメイカーとしての天野春果さんを満喫できる一冊。
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発売されてから10年以上経って今更読みましたが、おもしろかったです。
休みの日に家族サービスしながら、気になるイベントがあると名刺配りに行ってしまうというあたり、自分にはできないなぁ。
プライベートは完全プライベートで仕事のことを考えたくない人間なので、仕事でもそんなにうだつが上がらないんだろうなぁ、自分は(笑)。
とにかく周りを巻き込む力が凄い。ただ自分のような凡人にはないところで、巻き込める力って、その中心となる人物(ここでは天野さん)の人徳によるところが大きいようにも思う。
物事が動く時って、同じようなアイデアでも「この人が言うなら」っていうのがどっかしらにある。自分はそういう人徳がないので、残念なことに他人に持って行かれてしまったことがもう何度もあり、それもあって仕事にあまり打ち込めなくなりました。(いや、他人のせいではないんだけど・・・)
いずれにしても、こういう人がどこでも活躍できるようになると、もっといい社会になるよな~と思った、そんな楽しい本でした。 -
フロンターレの地元に貢献する真髄が見える。天野さんのフットワークが半端ない。仕掛けるプロモーションの数々。巻き込み力。市も気になる企業も全て巻き込んでwin-winにしていく。
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スポーツで人を動かし"ムーブメント"を作る
■概要
プロモーション責任者として日本でトップクラスの成功を生んだ人の観点や行動を感じとれる。
日常生活(クラブチームは"定食屋")にどう非日常を作るか、日常生活=地域を徹底的に知ることと、非日常を生む=施策を打ち続けること。
プロモーションとしての学びだけでなく、行政や学校との向き合いも学べる
■所感
天野さんの諦めない姿勢と考え方がエッセンス。できない理由に直面した時の対応が印象深い。
→どういう観点で攻めれば良いか、
→誰から辿るべきか、
→いつ仕掛けるのが最適か
行政や教育委員会との関わり方、ステップは本当に学びになる。構造的3者:行政、メディア、県協会を巻き込む上で必須。
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考えてるし、考えるのが好きだし、フロンターレというクラブが大好きなんだろうなぁというのが伝わる。
楽しくて仕方がないからずっと考えられるし、熱意を持って営業できるのだろう。
ホームタウンを巻き込むチーム作りは地域と繋がりが持てて応援してもらえるのが、すごくいいなと思った。 -
・おもしろいアイデアは日常の日頃のメモなどからの積み重ねによって生まれる
➡︎常に「なんで」を意識するようにし、気になることはメモをする。
・愛されるチーム作り=みんなの力によって支えられていることをアピールし、感謝の気持ちを伝えることが大切
➡︎ファンの方は選手から感謝されることがモチベーションUPにつながる -
バナナと宇宙服と算数ドリルにバス。
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天野さんみたいになりたい!尊敬してる!と思いながら当時社員募集をしてたのにびびって応募しなかったし、会場で会った時も声かけられなかったのを覚...天野さんみたいになりたい!尊敬してる!と思いながら当時社員募集をしてたのにびびって応募しなかったし、会場で会った時も声かけられなかったのを覚えてる。宇宙服の話はやばい2019/07/11
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もしかしたら書店ではスポーツコーナーに陳列されてるかもしれませんが、マーケティングの本です。
遠くにいる「者」を近くに呼び寄せる「もの」。近くにいる「者」をより虜にする「もの」。サッカーから遠い人にこそ読んでみてほしい本だった。 -
フロンターレの試合を別の角度から見に行きたい。
一度、筆者と会って話してみたいと思う。 -
アイディアは企画の中では、1つの「かけら」に過ぎない。アイディアはテトリスというゲームのように上手に使いこなす必要がある。と説く作者は、読むもの・聞くもの・見るものの情報をくっつけたり、並べ替えたりしながら、アイディアを出して行きます。根っからのアイディア・マンが教えてくれる仕事の楽しみ。常識を疑う。新たな価値は対話から生み出す・弱みを強みにする等
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川崎フロンターレのプロモーションを担う著者による、地域密着の理念と奮闘記。
ワシントン州立大学に留学していた時の描写が、一番興味深かった。
著者の礎となる経験なのと、私が好きなホープ・ソロがワシントン大出身だからですが。 -
この本を読んでいろんなことがつながった。
来シーズンは等々力に川崎フロンターレのサッカーを見に行きたい。
日本のサッカーがもっともっと発展しますように! -
面白かったっ
フロンターレの試合観に行った時、おばあさんと言ってもいい年代の方が一人で嬉しそうに観戦して、となりの初めてあったであろう人と試合内容を楽しそうに話してるのみて、すごい温かい気持ちになったのよぇ
著者の思いは根付いているでよ -
新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、3階開架 請求記号:783.47//A43
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2012年読了
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「スポーツというコンテンツを通じて人々を幸せにする」という川崎のクラブ運営コンセプトが凝縮された一冊。
スポーツ産業における他社、つまりライバルチームは、競争相手でありながらも、ビジネス的に完全に蹴落としてしまってはリーグが成立しなくなるという、共存共栄意識を持たねばならない。
そうした点でスポーツ産業とは特異な産業なのだが、そうした性質を十分に理解したうえで、その強みを生かした企画力を持ったクラブ、川崎フロンターレ。プロスポーツ不毛の地であった川崎に定着することが出来た理由も頷ける、素晴らしい内容だった。 -
「川崎バナナ?」
川崎フロンターレの天野さんがチームと地域を結びつけるための奮闘記。アイデア満載。スポーツマーケティングの表面をなぞるにはいいかも。スポーツマーケティングのおやつ本。理論ではなく、天野さんの実際の行動と考えが載っている。
第1章から4章まではサッカーと地域を結びつけるための経験談。第5章は経験を踏まえつつ、天野さんが大切にしている考えが載っている。
【キーフレーズ】
先を読む力 何とかする力 川崎バナナ アイデアとは組み合わせ 考えても実践する人は僕以外にいなかった 他人の力も利用する 結局は市民のため 常識を疑う -
20120604読了
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以前から気になっていたフロンターレの地域貢献とそのストーリーが書かれていて非常に興味深く読んだ。
スポーツを通した社会貢献とビジネスの両立、地域コミュニティーとの関わりなどが今の自分にとっては非常に糧になると思う。
スポーツ関連だけでなく、ビジネスパーソンやコミュニティ運営者、非営利組織の方々にもとても役に立つ内容ではないかと思う。