| ブログで紹介する» |
|
Check |
|
|
この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
ストーカー気質(というかこの主人公はストーカー)のある主人公には結構感情移入出来ちゃったりするところもありますが、最後でグヘァってなった。
でも主人公が変態な本は嫌いじゃない
人に潜む穏やかではない感情。
ただ、そういう感情下にある人間は、
非常に非常に穏やかなのである。
意識の移ろい、がとても素晴らしく描かれている作品です。
きれいな女の人を見ると後をつけてしまう男の話.カバーの紹介には「女性に対する暗い情念を“意識の流れ”を描写することによって,永遠の憧憬に象徴化した名作」と書いてある.文学の手法はともかく,題材がここまで病的だと私は気持ちが物語に入っていかない.
美しい女を見ると後をつけてしまう男桃井銀平。
彼が後をつけた女、その女について、過去の記憶、幻などが流れるように織り込まれた作品。
スミレを食べて泣いたりしているところが寂しげで印象に残った。どちらかというと変というか変態なんだけど嫌なかんじは何故かあまりしなかった。読み終えていい気分でもないけれど。
川端康成(1899-1972)、1954年の作。 心象で織り込まれたコラージュ、それが記憶なのか妄念なのか、夢なのか現なのかは、主人公自身にも判然としないのかもしれない。そこに流れる倦怠の内的時間。 うらぶれた男と女、それぞれの性がそれぞれの仕方で彼/彼女にまとわりついてくる。男の中で、自分自身の醜さや果されなかった過去の恋慕は、母性や女性美への憧憬へと転化されていく。が、それが殆... 続きを読む »
美しく好みの女性をみると、見境なく粘着的に尾行をはじめるという困った男を中心に、その周りから発生するエロス的出来事をオムニバス様に描き出す。醜と美の対比、堕と美の対比を川端的言い回しで幻想的現実感をもって展開しているといってよいだろう。この男の振る舞いは普通の感覚なら嫌悪感を抱かずにはいられないのだが、それがまた女性美を際立たせる意味を持っているのではないかと思った。一方で、男の幻想的感覚は少し突飛すぎてかなりわかりづらい部分もある反面、羨ましい「性格」だなとも思った。(笑)また、川端は単純に女性美を際立たせているわけでもない。そうした女性たちのあざとさを裏腹として描くところが興味深いところだ。
解説は、これまた幻想的な女体美を描く中村真一郎。川端文学の中での位置づけがよくわかりました。
主人公である銀平の意識と記憶の流れを映像的に描いた不思議な小説。銀平の異常ともいえる意識の流れが時間や空間を飛び越えて展開されていく。物語はあるようでなく、感覚的な内容になっております。個人的には凄く面白かった!
1960年代(?)のストーカーの話。さすが川端康成!女性に対する心が描かれていて、面白かったです。
第三者的な語り口で客観描写かと思いきやよく読んでみると、文章の中には主人公の視線に没入した作者の視線が組み込まれている。だから読者もいつの間にか主人公・銀平の視線に没入することになる。主人公のゆらゆらと不安な精神にシンクロしていくのです。文章も不安定で奇妙。決して下手なのではない。
女の後をつける男と、つけられる女。ねっとりとした描写は、いやらしさの直前で止められていて、その加減がすばらしい。後半は、状況がよく読解できなかったので、、、またじっくり読み返したいです。
変態ストーカー小説。いわゆる「意識の流れ」の手法を使っているためか、若い女性に関わる部分のすべてが主人公の妄想ではないかと思わせられます。美への憧憬と屈折した思い。結末のつけ方がいじわる。
川端康成!
実家の母に借りたはいいけど・・・。
2作続けて、読むのに疲れる内容の本を選んでしまった。
こういう内容が流行っていたのか?
太宰治といい、夏目漱石といい。
こんな作風の本が、必ず1つはあるんじゃないかと思ってしまう。
これも人には薦めません。
読んだ後に一体これは何だったのだろうか、と思った。『眠れる美女』と似たような印象。美しい女を見ると、憑かれたようにあとをつけてしまう… 変質者的な題材でも描写に生々しさが無く、夢を見ているよう。男の夢の中に入り込んだような、そんな不思議な幽艶な世界。
シュトルムという人の書いた「みずうみ」を読んだあと、「なんだ、同じタイトルの小説があんじゃん」というわけの分からない発端で読み始めた中学時代。そして、川端康成にずぶずぶとはまっていった、入り口としての思い出。。。
川端らしからぬといわれているそうだが、なかなか暗い描写が細かく、悲壮感の無い話に仕上がっている。すらすら読めるので電車などにお勧め。
初めて読んだときは、こんな小説があるのか! と驚きました。まさにデカダンス! まさに幽遠な非現実の世界! そしてストーカー主人公。。。美少女への情念を異様なまでに描きつくした変な小説。でも、面白いんです。
美しい女を見るとそのあとをつけてしまい、その癖のせいで教職を追われた男が主人公。
彼と、彼があとをつけた久子、宮子、町枝をめぐる物語。
人と人との関係が多少ふれあいながらも、同じところでぐるぐると回っているようで、川とか海とかではなく少しよどんだ湖を思わせる、そんな作品だった。
変態すね
醜い男の抱くきれいな憧景。ギャップがすごい。
執念だなぁ
雪国よりリアリティーがある分汚い。わざとだろうけど、昇華させきってない感じ。
文章の展開が面白い連想連想で濃い霧の中にいるみたい
そしてやっぱりちょっと悲しい。人生って悲しい。
官能的っていう感想が多かったけど、そこまで思わなかった。官能的な要素は多々あるにしても、コンプレックスとか汚いところと併せた描写が多すぎる。
純粋に体のコンプレックスだったら肉感的だったんだけど、初恋コンプレックスはちょっと私の中では官能的ではない。つかまえられない憧れをいつまでも追いかけてる男の人。なんか義務感的なM臭もするんだけど。

本書を読んで何より驚いたのは、「意識の流れ」の手法が当時非常に新しいものと見られていたということである。今日では「意識の流れ」は小説の技法にとどまらず、映像表現においても欠かせないものとなっているだけ...





