世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上巻 (新潮文庫 む 5-4)

著者 :
  • 新潮社
3.84
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  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001340

感想・レビュー・書評

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  • 25年ぶりに読んだが、自分の成長と共に当時の感じ方とはだいぶ変化している。新鮮で引き込まれる。

  • これは冬になると読みたくなる。やっぱり面白かった。
    博士の話す言葉が好きだ。大佐もかっこいい。それぞれの世界に登場する人物が重なっているみたいなのが楽しい。
    心とは何なのだろう。意識とは違うし単なる性格でもない。その人を形成する中心核(強い意思?)のようなものだろうけど、考えば考えるほどわからなくなってくる。
    (下巻に続く)

  • 村上春樹の本だからってだけで全ての言葉とかストーリーに意味があるんだろうって思ってしまう。他の作家さんが書く本と何が違うんだ。
    これもエンターテイメントだって片付けてしまってはいけないのか?

  • 最後に読んだのは、2年以上前だった気がする。4回目かな?
    職業としての小説家を読んで久しぶりに村上作品を読み直したいなと思って一番好きな作品を読むことにした。
    最近めっきり本を読まなくなり集中力が続かず3週間くらいかけてやっとこ上巻が終わった。ほぼ以前から持っていた印象と変わらない。

    世界の終わりパートのあまり動かない淀んだ世界がだんだんワンダーランドパートにしみこんでいくような感覚が何度読んでもたまらない。
    全体に流れる「どうせ俺なんて感覚」が自分の生活とシンクロする感じも変わらない。これから起きることがすべてわかっていてもなお楽しめる。
    やっぱり好きな作品。
    (2015.12.30読了)

  • 千駄ヶ谷に住みはじめた、と友人に言ったら、むかし村上春樹が住んでいたんだよと教えてくれた。
    この本が千駄ヶ谷界隈を舞台にしていると聞いたので、13〜4年ぶりに本棚から引っ張り出して上下巻ともに読み返してみました。・・・こんなに救いようのない話だったっけ?

    千駄ヶ谷は明治神宮と新宿御苑と国立競技場・神宮球場に囲まれた、都会のエアポケットのような不思議な街です。街の真ん中あたりには小さくていい感じの鳩森八幡神社があります。
    この街から、世界の終わり・・・壁に囲まれた完全な街、という発想が生まれたのかなぁなどと、思いを巡らせてみたり。

  • 作品として優れているなぁと感じます。上下巻ですが一気に読了できました。
    言い回しが独特だったり、世界観がふわふわしていたり、なのに現実的なところがあったり、、闇のあるような中二心をくすぐられるような(disってません笑)そこが面白い!!!!と感じるかどうかまさに趣味が別れるところなのかなぁ思います。
    村上春樹の作品は、数あるどのジャンルにも分類しづらい、摑みどころのなさがありますね。それはやはり魅力で、村上春樹、というジャンルを作り上げているのはやはり才ある人なんだなぁと。
    正直私個人としては世界観に苦手意識がありますが、この作品と、数の歌を聴け、は読んでよかったと感じる良作でした。

  • 所在:紀三井寺館1F 請求記号:Browsing
    和医大OPAC→http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=82824

    影と引き剥がされた「僕」の暮らす、壁に囲まれた街<世界の終り>
    科学者に脳を改造された「私」の住む<ハードボイルド・ワンダーランド>
    二つの世界で交互に進んで行く物語 その結末に待っているのは―?

    組織(システム) シャフリング やみくろ 一角獣 夢読み…

    村上春樹節全開! でも他の作品よりエンタメとして読みやすい!

    ・ハルキを読んでみたい
    ・ノルウェイの森で挫折した
    ・サブカル大好き!

    そんなあなたに読んでほしい一冊

  • ああ、こんなお話だったなあ、と、思いだしながら読み返している。
    人はいろんなことに巻き込まれて、押し流されていくね。
    まあ、こんな目には遭いたくないけれど。

  • 2つの視点から送られる不思議な世界のお話。
    一々、文章が何処か、オシャレなとこが村上春樹っぽい。

  • 長い題名ですね。
    内容を見ると、『世界の終わり』と『ハードボイルド・ワンダーランド』なんですね。
    一角獣が暮らす不思議な世界と、設定は"東京"なんだけど、これまたどこか不思議な世界のお話。

    博士を捜して、やみくろの支配する真っ暗な地下世界を進む博士の孫娘と私。
    何かか起こりつつある緊迫した状況で、上巻終了。
    こんな所で終わったら、続きが気になってしょうがないよ!(笑)

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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