世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)

  • 9255人登録
  • 3.84評価
    • (1668)
    • (1037)
    • (2271)
    • (85)
    • (10)
  • 711レビュー
著者 : 村上春樹
  • 新潮社 (1988年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001357

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • ゆったりとした物語。
    何年かぶりに読んだけれど、
    改めて思います。
    僕はこの小説が好きです。

  • 全体的な食事の描写とか生活の描写は好きやけどなんか盛り込みすぎでは感ある。あと最後がすっきりしないなー

  • 「世界の終わり」と「ハードボイルド・ワンダーランドという」二つの世界での二つのストーリーが進み、徐々に絡まっていく。
    僕らの意識の中に、世界はたくさんあって、パラレルどころじゃない、複雑な世界観を作っているのかも。
    極めてSF的で、主人公がいい男なのかそうじゃないのかもよくわからないけれど、なんとなくロマンチストで、少年向けと感じる。

    入り込んだ己の世界から、出て行こうとするのか、あるいはまたさらに奥に入ろうとするのか。「世界の終わり」の最後の問いは、極めて普遍的な迷いなのかも。

  • 裏表紙に「村上春樹のメッセージが、君に届くか⁉︎」とあったけど、…届かんかった。終わり方がわからん。

    綺麗にどんどん表と裏(?)の世界が近づいてきたのに最後に残っちゃったのはなぜ?影はどうなっちゃうの?

    すごくスラッと読み進めていけて、すごく楽しかったのに、最後でつまづいてしまったよ。振り返っても道はない。いつかわかる時がくるかしら?

  • なんともすっきりしない終わり方で、結局何が言いたいのかわからないままだった。

  • 2ヶ月程かけて、上下巻をちまちまと通勤のお供に。短編で慣らした後の、初の村上さん長編作品です。

    誰の名前もないことに、途中まで違和感なくて。それが逆にキャラクターを際立たせているのかなと。素晴らしいです。
    個人的には、この人の書く人物は日本人っぽくないイメージ。なのに日本の地名とか出てくるし、そもそも設定が非現実的だし、終始不思議な世界観でした。

    2つの世界がどう繋がるのか、回路云々の話まで全く分からず。でも徐々にリンクしていく感じが心地よくて、切なくも美しい。

    にしても、世界の終わりの図書館の女の子にあたるのはどっちだったんだろう。やっぱり同じ図書館の彼女?

    完全なハッピーエンドを書くイメージはなかったので、最後はやっぱりかという感じではありましたが、とても面白かったです。
    きっと村上さんが伝えたいことの半分も読み取れてない気はしますが、楽しめたので良し。

  • 名前のない登場人物

    僕、ピンクの太った女の子、博士、図書館の女の子、チビ、大きいの、
    影、大佐、門番…

    名前がないのは、僕、がそれだけ他者に対して興味がない、ということ?

    計算士=デジタル。合理的。

    ハードボイルドワンダーランドでは、心を隔離して生きて
    世界の終りでは、心を殺して生きる

    全てが僕なら、最後に心が生まれた女の子は何なのか
    生きたいという思い?何の心?

    村上春樹さんの本は、スジ以外の、
    日常の何気ない行動や思考が、
    とても面白い。

    そういうことに気づけるようになった自分の発見もまた面白かった

    さんぶんにて

  • よかった…!と言う言葉しか出てこないわけですが、、、
    ハードボイルド・ワンダーランドのSF要素、
    世界の終わりでの影との対話…
    永遠の生なのか死なのか…
    この世界で自分を捻じ曲げて生きるしかなかった私が、
    もう一つの世界で下した決断…
    胸に迫ってくる。。。
    ノルウェイの森と1Q84読んで「なぜこんな人気なの?」って思ってたけど…
    わかりましたー( ;∀;)

  • 「ハードボイルド・ワンダーランド」が現世で、「世界の終わり」は私が作り上げたユートピアということなのだろう。オイラ、「世界の終わり」は居心地が良さそうだと感じた。心がある故の煩わしさを感じるからだ。心が楽しい、嬉しいとかばかりを感じるのならいいのだが、実際には憎しみ、恨みのような薄暗いものもたくさん持ってくる。人と接していれば、好意を持つこともあれば、憎悪になることもある。憎悪になるくらいなら必要以上に人と関わりたくないと思う自分がいる。ひとりでいる方が気が楽とも思う。でも、やっぱりひとりきりはさみしい。「陽気に生きてくことさえこんなに難しい」って小山卓治も歌ってたっけ。

  • 読み終わるまですごく時間がかかった。
    はじめから「私」と「僕」は同じ人物として想定していて、(それともはじめからそう提示されてたんだっけ。よく覚えてない)
    どういう風に絡んでいくのかなーと思いながら読み進めてた。

    村上さんの小説では毎度のことだけど、やっぱり理解できてないところはある。
    「何一つ選び取ってはいない」という「私」と、自分の意志で街に残ることを選択した「僕」。
    最初流されるまま街のルールに従っていた「僕」と自立した人間として生きていたはずの「私」、逆転してるように思えるところが一番気になる。


    図書館の彼女が公園を去ってから自分の家に電話をかけるまでの部分、胸の辺りにくい込んでつらい。

  • 過去何度も読んでいるけれど今回が一番読むのに時間がかかった。
    なかなかまとまった時間を取れなかったこともあるけれど前半の地底を探検するくだりがとにかく進まない。
    今までこの本が自分の一番好きな本だと思っていたけれどなんか価値観変わっちゃったのかなと残念に思いながら読んでいたけれど、やっぱりその感覚は変わっていなかった。
    終わりに向かう喪失の下巻の終わり150ページくらいはほんとにこれまで体験してきたどの読書体験にもない独特の空気感。
    この150ページのためにこの小説のすべてがあるし、そのために苦しい前半(今回に関しては)を読む価値はあると改めて感じた。
    きっとまた読むんだろうな。(2016.2.15読了)

  • 心のない愛の関係がいつまでも深まらないのだとしたら、そんな世界に閉じ込められて永遠に生きても幸福感は得られないのだろう。一見完全無欠で完璧な世界のようでも、そこに住む人の魂が抜け殻では致命的な欠陥を抱えている。
    終盤になるにつれて森の紅葉が深まるみたいに美しくなっていく。しかしその美しさは永続するようなものではなくすぐ目の前に迫った終わりのあるものが持つ美しさだ。限りがあるからこそ一層その美しさが際立つ、そんな美しさと静けさに包まれた。

  • 村上春樹の本を読んでると自分がちゃんと今までの現実の世界にいるか心配になってくる。文字の持つ力が私のひ弱な脳みそを食い荒らしてるんじゃないかなんて。ノルウェーの森に続き2作品目で、この話はよりエンターテイメントって感じで読めた。村上春樹のメッセージが、私には届いたんだろうか。よくわからない。そうかもしれない。

  • やっぱり昔と今だと作風が違うなあと感じた
    哀しみの描き方はさすがですね

  • 所在:紀三井寺館1F 請求記号:Browsing
    和医大OPAC→http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=82824

    当館では『海辺のカフカ』上巻で挫折する人が多い村上春樹。
    他の作品で挫折した人、村上春樹を読みそびれている…という人に、いちばんおすすめしたいのがこの『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』です。

    この小説の参考文献として、ボルヘス『幻獣辞典』が挙げられていることは、気になる人には気になる情報のはず…(たぶん)

  • おもしろい。でも、最初に読んだときよりも私の頭がひねてしまったようで、それは無理だろう、みたいな部分がちょこちょこあった。なんというか、現実的なリアリティーがちょっと薄いというか。
    昔は村上春樹に心酔していたけれど、今はちょっと距離をおいて読むようになったかな・・・

  • 主人公は巻き込まれて死ぬという事実になんか、理不尽だよねと思った。
    じいさんが死ではないと言うが、どう解釈しても……だよね。

  • 上巻は、私に対する理不尽な出来事にやきもきしながらも、続きが気になってどんどん読み進みましたけど。
    下巻に入って、しょっぱなから、ちょっと気持ち悪かったり、ちょっと難しかったりする話にやや辟易し。
    まぁ、そうは言っても、この結末はどうなるのか? と、やはり気になるので、通勤のお供として、毎日読んでいた訳ですけれども(笑)。

    2つの世界に共通するような景観の描写があるので、どちらかが過去か未来?
    とか、なんとなーく思っていたんですけどね。

    結局、『世界の終わり』の僕(私の思考システムの第3回路)=『ハードボイルド・ワンダーランド』の私(現実/第1回路)。
    現実世界での私(体)は、意識を失って、博士の孫娘によって冷凍保存される事になるが、意識としては、自分が作り上げた壁に囲まれた世界で存在している。
    …という事でいいんでしょうか?
    うーん、何か難しいな、これ。
    独特な世界観で、解釈は読者次第? みたいなラスト。
    読み物としては面白かったけど、ちょっともやっとしますかね。

  • ああ、この人はこういう選択をしたんだな…。なんだか物悲しい。それはやっぱり終わりだなぁって思う。

  • 正直に言えばハッキリと理解できなかった。
    なぜラストで世界の終りから脱出しなかったのか、自分の作りだした世界から現実世界へ戻るほうが納得がいったはず。また読み返したい小説。

  • 心や意識をめぐる話は、ワクワクして読んでいくことができました。

  • 二つの世界のつながりは途中である程度予測が付きますが、
    ページをめくる手が止まらない傑作です。

全711件中 1 - 25件を表示

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)のペーパーバック

ツイートする