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この作品からのみんなの引用
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僕がこういうことを言ってもあまり説得力はないかもしれないけれど、我々はそろそろそのようなクラッシュ=価値崩壊に備えて自らの洗いなおしにかかるべき時期に至っているのかもしれない。
― 161ページ -
渋谷の駅前なんかでイッキ飲みをやったあとで騒いでいる学生を見かけると、この人たちの半分くらいはあと十五年もたてばポケットに胃薬をしのばせて酒を飲んでいるんだろうなと想像する。そう思うと彼らの嬌声の中にも諸行無常の響きが聴きとれて、なかなか趣のあるものである。
― 153ページ -
多くの人々が禁煙に失敗するいちばんの原因は「何もかも処理しちゃおう」という性急さ・自己過信にある。自分はきわめて限定された能力しか有していない惨めな人間存在であるという自己認識なしには禁煙は成功しない。
― 204ページ
みんなの感想・レビュー・書評
2010.10.30 読了
2012.5.11 再読
村上夫妻がかつて無形文化財的に貧乏で、洗濯機も冷蔵庫もない生活をしていたエピソードがとても好きで、何度も読んでしまうのである。
これ、特におもしろく感じてしまう。村上春樹の本を読むにつれてちょっとしたユーモアがつぼに入る確率が高くなってる気がする。電車の中で読んでるとにやけてしまって困った。
交通ストと床屋と教訓的な話とハワイで食べる冷麦が好き。高いところと猫のいない生活とスーツが苦手。時には「セーラー服を着た鉛筆」について考察するかと思うと、小津安二郎の映画の細部にこだわったりもする。「自由業の問題点について」に始まって、「長距離ランナーの麦酒」に終わる、御存じ、文・村上春樹とイラスト・安西水丸のコンビが読者に贈る素敵なワンダーランド。
かなり時代はさかのぼるが、日々の生活をここまで正直に書いていいのか、というストレートさ。世間一般の人とは違う職種であるゆえ、ちょっと世間から浮いてしまうというエピソードはユーモラス。
■書名 書名:村上朝日堂の逆襲 著者:村上 春樹 ■概要 村上春樹さんのエッセイ集 ■感想 久しぶりの村上さんのエッセイです。 この本だけ買って読み忘れていました。 相変わらず、面白いです。 文章が上手い人のエッセイ集は読みやすいのでいいです。 内容としては、日常や村上さんの考え方はつづっているだけですが、 小説とは全然違う文章がそこにはあるので、... 続きを読む »
2011.05.30 開始
2011.06.12 読了
新潮の春樹エッセイを読み返そうの巻。たぶん読んでないのもあるだろうし。
変わらぬバランス感覚。
どの辺が、といわれるとうまく説明できないので一度きちんと考えてみたほうがいいんだろう。
「酒について」①に出てくる「自閉症」の言葉の使い方が間違っている。これは新しい版ではどうなっているのだろう。誤解を招くので、訂正をお願いしたい。
それ以外は深くも浅くもないエッセイ。
読んでもいいけど、読まなくてもいい。
テレビをだらだらと見るよりは、本書を読んだ方がいい、という感じかな。
村上さんのエッセイはこれで二冊目です。
緩やかな坂をころころと転がるように心地よく読めます。
ほわーんとした人なんだけど、頑固な人なんだなあとも思います。
また小説とは全然違う書き方をされています。
なんというか、ボクはやみつきになっています。
「自分はきわめて限定された能力しか有していない惨めな人間存在であるという自己認識なしには禁煙は成功しない。」 村上春樹のエッセイは過去に「遠い太鼓」と「やがて哀しき外国語」を読んだことがあるけれど、そちらの方が良かった。 おそらくこの本は最も古い時期に書かれたもので、彼自身の 言葉にできないものを言葉にする 能力が完熟していなかったのではないかと推測する。 学生のうちに奥さんと出... 続きを読む »
【No.112】村上春樹のエッセイ大好き。挿絵もかわいい。「一に健康、二に才能。長期に渡って努力や集中力を維持するには、どうしても体力が必要だし、努力や集中力を維持することによって才能を増殖させていくことは不可能事ではないから」「人生とは、本質的に不公平・不平等なものである。ある種の人々が努力をしなければ手に入れられぬものを、別の種類の人々が努力なしに手に入れているというのは、不公平・不平等位以外の何者でもない」「僕は寝つきが良い方で、布団をかぶった次の瞬間には石のようにぐっすりと眠っている。すぐ寝る・よく寝る・どこでも寝るというのが、僕の眠りの三大特徴」「ホノルルを走った後でいささか思うところがあって、しばらくレースに出るのは休み、一人でのんびり走ろうと決心したのである」
めちゃんこおもしろい。春樹さんの処世術はサラリーマン世界にも通じるなんて思うのは僕だけかしら。
かるーく さくさくと読める。
村上さんのエッセイは力を入れずに楽しんで読める。
いつ見ても水丸さんの描く村上春樹は可愛い。
ダークブルーのスーツ、私も着てみたい。
身体にぴったり合うようにしつらえて、下はタイトスカートで。
全体の雰囲気としては古きよきアメリカ、少し大きめのヘアスタイルや濃い目のお化粧で、でも理知的に見えるように。
「雑誌の楽しみ方」を読むと雑誌が妙に読みたくなって、「ラム入りコーヒーとおでん」を読むとどちらも、それぞれの街で味わいたくなる。

春樹作品にしては珍しく星2つで。
いつものごとく面白いのは面白いのですが
エッセイとしてはやはり古過ぎてついていけない部分が
多かったのでやはり今更読むものではないなと
感じてしまいました。
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