雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行 (新潮文庫)

  • 1533人登録
  • 3.51評価
    • (98)
    • (151)
    • (369)
    • (17)
    • (2)
  • 123レビュー
著者 : 村上春樹
  • 新潮社 (1991年7月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001395

雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 物味遊山の旅行と思いきや、相当ややこしい場所に行っていて驚いた。状況をよく把握しないまま、ゲリラが跋扈するクルド人居住域に突っ込んでいったり、よくお咎めが無かったものだ。著者のサバイバル能力の賜物というより、単に運が良かっただけのように見える。あとトルコのぼったくりの常套手段、トルコ絨毯を高い金で買わされていたのには笑った。

  • 紀行文ギリシャのとある半島
    修道院巡りだが、そこは男のみ、動物もオスばかり
    その特異な状況に好奇心ふつふつで楽しく読んだ
    トルコ巡りはチトばかりトルコを上から目線的評価で戴けない。トルコからの抗議は無かったのだろうか?と気にかかるほどです

  • 面白かった。あまり行きたいとは思わない場所だけど、行った気になれた。

  • 異国の人を理解するには 言葉と宗教を理解することなのかなー。言葉は テクノロジーで カバーできるだろうから、宗教を知るのは 重要

    有名作家なのに コーディネーターなしで、危険な所に ガンガン行く ダイナミックな旅エッセイ。食や風景など 面白さだけの女性作家の旅エッセイとは 違うかも

  • 2016.11 本棚整理のため再読。評価変更☆3→☆4(3.5くらい)

    ギリシャのアトス半島と、トルコの旅行記。村上春樹らしさがでていて○。写真付きのハードカバーも出ており途中からは図書館でそちらを入手してより楽しめました。

  • 前半、ギリシャ は今なお女人禁制の半島アトスの修道院を巡る旅。後半、トルコを国境沿いに時計回り。イラン~シリア国境、当時の剣呑さも今やひなびた旧き光景…なんだろうか。

  • 村上春樹さんが、ギリシャのアトス半島に行った時と、トルコ国内をぐるっと車で旅した時の、旅行記のような本です。

    いやあ、凄いですね。敢えて苦労するべく、旅に出る。苦労を楽しむ。不便を楽しむ。楽しんでやるぜ、っていう前向きさ。貪欲すぎるなあ村上さん。凄いです、うん。で、超絶貪欲なんだろうけど、超絶物好き、ってかキワモノ好き、ってか、普通の人はそんなことせんだろう、行かないでしょ、そんなとこ。ってところを、ガンガンせめつつ旅しつつ、それでも、

    村上さんの文章はあくまで易しく、優しく、ユーモアと「やれやれ、まいったね。でもいいか」的お気楽さと、とにかく素敵な言葉に満ち溢れております。小説も良いけど、エッセイの文章の村上さんのかもしだす雰囲気、ホンマ、ええなあ~って感じですね。

    それにしても、こんな旅をしてたら、そうらもうね、めちゃんこタフになるでしょうね。精神的に。凄いよなあ。尊敬の思いしかねえなあ。一度も海外、いったことないんでね、わたくし。村上さん、素晴らしい、僕もこんなことしたい!と憧れつつ、一切動かない自分がいる。はあ、切ないのう。

    女性が一切いない半島、って、どんな世界なんでしょうね?トルコの人は、ホンマに親切の度合いがタガが外れまくってるんでしょうかね?カビの生えたパンを食べる気持ちって、どんなんなんでしょうね?ウォータークーラーの水を飲んで、信じられないほど酷い下痢になっちゃう気持ちって、どんなんなんでしょうね?

    行かなきゃ分からないんだろうなあ。自分で体験しなきゃ、結局、本当の事はなんにも分からないんだろうなあ。

    いやはや、村上春樹さんの文章は、ほんとうにこう、いいものです。

  • 村上春樹の雨天炎天を再度読みました。
    平成二年に出版された、ギリシャのアトス半島にあるギリシャ正教の修道院を訪ねて歩く旅とトルコを一周する旅の旅行記でした。

    ギリシャのアトス半島の旅は険しい山道を通って修道院を訪ねて歩く旅です。
    厳しい天候にも負けず、粗食にも負けず、修道院で出されるルクミ(甘いお菓子)とウゾー(蒸留酒)の水割りを楽しみに村上春樹と同行のカメラマンは旅を続けます。

    トルコは民族的にも地勢的にもいくつかの地域に分かれます。
    東欧の雰囲気を持つ地域、黒海に面する地域、ソ連・イランとの国境の地域、シリアに面する地域、エーゲ海に面する地域。
    それぞれの地域の特色が鮮やかに描かれています。

  • …物事がとんとんと上手く運ばないのが旅である。上手く運ばないからこそ、我々はいろんな面白いもの・不思議なもの・啞然とするようなものに巡りあえるのである。そして、だからこそ我々は旅をするのである。…紀元前後のヨーロッパの文明の要を担っていた彼の地、それも観光地から外れて男二人道なき道を旅します。この紀行文が書かれたのがもう四半世紀以上前、その頃でも結構ドキドキの危ない目に遭う話がトルコの辺境であります。今の世界情勢では、もはや行くこと自体が気狂い沙汰、よっぽどの理由がないと踏めない土地柄でしょう。あゝ、それでも行ってみたいなよその国、ギリシャのアトス半島とトルコ周辺の地図付きなので、この本を私の旅のお供に携え、つらつら眺めて行った気分を味わいます。

  • かなりの数のひとを敵に回してしまうかもしれないが、村上氏の著書はあまり読みたくない。
    何冊か読み、面白さも知っている。だが、村上ファンの勢いに押されて、どうも読む気がなくなってしまう。
    「そんな人におすすめなのが村上氏のエッセイである。」、というのを某ブログで知った。
    「小説の内容が気に入らない人は、彼のエッセイを読むと、普通のおじさんだということが分かる」ということらしい。
    たしかに村上氏が期間限定でオープンしていた「村上さんの~(タイトル失念)」はよく読んでいたし、彼のエッセイは読んだことはない。
    トルコは大好きな国だし、読んでみようということで、手に取った。
    読んでみると、さすが世界の村上、秀逸な文章が目に付く。下記に秀逸だと思ったものを挙げる。

    ・信仰宗教について
    仏教徒と答えるよりは「ハイテク教徒」とか「高度資本主義教徒」と答えておけばよかったのかな、と思ったりする。そういうことについてなら、仏教に関してよりは少しは詳しく説明できる。いかにしてソニー・ウォークマンは誕生し、発展したか、とかね。

    ・下痢について
    その水は僕を無慈悲に打ちのめし、締めあげ、揺さぶった。まったく勝ち目はなかった。この下痢は―詳しい説明は省くけれど―凄かった。

    ・豆スープと黴パンで生きている猫について
    山をいくつか越えると、そこにはキャット・フードなるものが存在し、それはカツオ味とビーフ味とチキン味に分かれ、グルメ・スペシアル缶なんてものまであるのだということを。

    このエッセイを読もうと持ち出した朝、トルコで軍事クーデターが発生した。
    大好きな国でこんなことが起こってしまったという悲しさと、本書でトルコの軍事についての記述や本書が書かれた時も政情が不安定だという記述を読み、今後もトルコの政情(治安)は安定しないだろうと心が重くなった。
    私が旅行した時期は2010年で、なんでも中東が最も安定していた時期らしい。
    すべての問題が解決するとは思わないが、2010年後との治安状態に戻って欲しいものである。

    本書の内容とはずれてしまったが、村上氏の小説が苦手な人も十分楽しんで読めると思う。
    村上氏が本書に書いてあるようなサバイバル旅行をする方だとは知らなかった。
    ひとつ難をいうならば、本の結びが唐突すぎて、続刊があるのかと思ったくらいだ。これも村上式小説美なのかもしれない。

全123件中 1 - 10件を表示

雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行 (新潮文庫)のその他の作品

村上春樹の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
村上 春樹
有効な右矢印 無効な右矢印

雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行 (新潮文庫)に関連する談話室の質問

雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行 (新潮文庫)に関連するまとめ

雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行 (新潮文庫)はこんな本です

雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行 (新潮文庫)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行 (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行 (新潮文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

ツイートする