村上朝日堂 はいほー! (新潮文庫)

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  • 新潮社
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感想 : 130
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001401

感想・レビュー・書評

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  • はいほー

  • 寝る前に読むのに丁度いい。

  • チャンドラー方式が印象に残っております。

    あとうさぎさんの定食。食べてみたくなりました。

  • 「僕の中の何かが失われ、損なわれてしまったのだ。」これに似た表現ちょくちょくでてきますが、あまり好きではありません。この本から得た教訓「たぶん天秤座だからかも。」

  • 「ハイファッション」という雑誌で連載されていた春樹氏のエッセイ。小説も大好きだけど、彼の本はエッセイも好き。お馴染み、安西水丸氏のゆる〜いイラストが絶妙の31編。
    中でも、山羊座のやり切れなさを語った「わりくう山羊座」、東京と千葉のタクシー運ちゃんの違いを説く「千葉県タクシー・ドライヴァー」、レイモンド・チャンドラーが小説を書くコツについて持論を語る「チャンドラー方式」、一人旅の若い女の子と電車で相席になったときの戸惑う心境を語る「ひとり旅」、春樹氏御用達のコロッケ定食がとても美味しいお店の話「うさぎ亭」の5編が好みかな。

    千葉県のタクシー運ちゃんは、東京に比べるとよく客に話しかけ、また顔つきが「明治のカール」風だという。春樹氏はあまり他人と会話をするのが得意ではないそうだが、タクシー運ちゃんは例外らしい。またその描写が面白い。私はあまりタクシーの運ちゃんとは話さない主義だが、千葉のタクシーにはいずれ乗ってみようかなと思った。

    「ひとり旅」はクスッと笑えるいかにも春樹氏らしい話だ。ひとり旅をいていて困るのは、ひとり旅をしている女の子と会うことだ、という。それも二人きりで同席の場合。話しかけた方がいいのか、話しかけたら良いのかがよくわからない、と。そして話しかけた場合のデメリット、話しかけなかった場合のデメリットの春樹氏の妄想劇場が続く。何かこれだけでも短編の小説になりそうだ。

    村上朝日堂、とつく彼のエッセイシリーズは、1984年から始まり、全部で6冊あるらしい。そして本著は3冊目。マズい、途中から読んでしまった。ってことで、最初から読みます!これ、面白いです。

  • 『はいほー!』だなんて、エッセイ集のタイトルとしては、これ以上はないくらいな軽さだ。肩の力を抜いて、気楽に書きましょう、っていうスタンスか。村上春樹のエッセイは、「作家としての村上春樹」と「個人としての村上春樹」のちょうど中間くらいに位置している。だから、我々読者の側も小説とはまた違った春樹を楽しめる。『ラ・ボエーム』のように貧乏だった青年期を回想したり、あるいは南部のチャールストンに想いを馳せたり、はたまた時にはちょっと理屈っぽく考えてみたり、ついでにハイファッションの編集部をからかってみたり。

  • たまーに村上春樹のゆるーいエッセイと安西水丸のゆるーいイラストが見たくなる。エッセイは一気読みよりちょこちょこ読みたいタイプです。何冊か村上春樹のエッセイ読んでるとネタかぶってくるよねぇ…。2011/003

  • このエッセイは、村上春樹さんがぶーたれている気がする(笑)でもこの反骨心というか懐疑的な感じが好き。やっぱりわたしは人間のこういう部分に惹かれるんだろうな、、
    ご本人は、懐疑というのはカレーライスに対する福神漬くらいの割合で存在するのが健全だとおっしゃっているけれども。(笑)
    黒子さんと白子さん、貧乏の話が好き。時計の話は、10年後にもう一度読みたい。

  • ちょびっと元気ないときに ちょびっと元気になる。

  • 日本に帰ったばかりということで、いつもより辛辣。でも、やっぱりいい。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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