夜のくもざる―村上朝日堂短篇小説 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001449

感想・レビュー・書評

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  • 2020.02.22 熊本の早川倉庫で開催されたするめクラブのトークショーで、村上さんがこの本の中から2作、"馬が切符を売っている世界"と"夜中の汽笛について、あるいは物語の効用について"を朗読された。
    感動したけど、馬の方は非常に難解。何回読んでもよく分からない(笑)
    夜中の汽笛の方は表現がとても素敵で大好きです。

  • 広告用の超短編を集めた作品。その昔読んだことがあるのかな。

    ラストの『夜中の汽笛について、あるいは物語の効用について』は何となく聞き覚えがある。
    「あなたはどれくらい私のことを好き?」と聞かれて、「夜中の汽笛くらい」と答え、少女が黙って話の続きを待っている場面がなんか良い。

  • シュールで、シュールすぎる、シュールな短編集。
    村上春樹さんは小説よりエッセイやこういう軽い話の方が大好きだ♪
    へんてこな話ばっかりなのに、ふとこれは村上春樹さんの周りのほんとの出来事なんじゃ…と思ってしまうリアリティ感をもってしまうのが春樹ワールドなのだよね。
    気分転換に軽く読めます。
    安西水丸さんの挿絵も◎!

  • 安西水丸さんの絵に見覚えがあった。1995年に絵本として出版されていたらしい。そのとき書店でじっくり読んだのだが、話の内容は何も覚えてない。つまり絵を見ていただけらしい。
    短い短篇集。たしかに短い。短すぎる。でもそこがいい。いつどこから読んでもいい。そしてこんなに短いのにどこから読んでも春樹節(勝手に命名)。意味がわからない話も多いのにじわじわ面白い。

  • 会社の人から貰った1冊。
    その人のユーモアと人情味を感じつつ読破。

  • シュールな世界。

    安西水丸さんのイラストも楽しめる。

  • 星新一が好きでまあまあ読むんだけど似たニュアンスを感じる。
    エッセイかな、夢の話かな、みたいな短編がいくつも連なっている。それぞれに繋がりはそんなにないけど「ドーナツ」を空虚さを表す名詞としてちょいちょい使っていていいなあと思う。ドーナツの穴(虚ろな部分)についてみんな述べるけど、ドーナツ本体を愛してやりなよみたいな部分はわからないなりに興味深い。空虚さを表すドーナツにおいて縁の部分って何なんだろうな。まだわからない。

  • 「起承転結」という言葉があるが、この短い短編にあるとしたら「承」だけだろうか。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/682555

  • 広告用の短編を挿絵と共にまとめたもの。

    文章の意味を考えると、難解な沼にはまってしまうようなシュールな短編集。意味がありそうで特に無い作品もあるのかもしれない。

    挿絵も可愛く、素敵な本。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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