海辺のカフカ (上) (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001548

感想・レビュー・書評

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  • はじめて読んだのは、8年前。初版。19歳だったわたし。
    あの時、よく読んだなあ、と改めて思った。

    田村カフカ少年、こんな複雑だったっけ?
    大島さん、こんなにかっこよかったっけ?

    読みながらつけた付箋は12ヶ所。
    前と全く違うところにしるしがついた。
    だから再読っておもしろい。

  • 主人公がオナニーしまくってて健全な読み物。
    体育館のジムで、自分の組んだ筋トレメニューをサボらずこなして汗を流し、図書館で読書に没頭するエリートニート。

  • 独特で不可解な設定や、全く関係性のなさそうな2つのストーリーが交互に進んでいく感じに最初はとても混乱させられた。
    でも読み進めるごとに独特さが心地よくて強く心を惹かれたなぁ。
    特に好きだなって思ったのは、作中に登場するナカタさん。
    下巻はどんな風にストーリーが進んでいくのか楽しみ。

  • 舞台が図書館ということもあり、様々な文豪、作品が登場しました。重要人物としてタイトルにもあるようにフランツ・カフカが物語の鍵になるような気がします。
    私個人としてフランツ・カフカの作品を読んだことがあり、どのような人物かも少しだけ知っております。

    フランツ・カフカは恋人とは文通することを好み、直接会うことを避けていた節があるそうです。本作の登場人物である佐伯さんとその彼氏によってなされていた文通がその事と重ねられているのかと思いましたが、「海辺のカフカ」の歌詞から考えるとカフカの作風に寄せて作られているため、違ったようです。

    本作を読む前にフランツ・カフカの作品を読んでおくことをオススメします。「変身」だけでも読んでおけば、カフカがどのような人であるかは大体わかると思います。

    『海辺のカフカ』は中高生の頃に読んでおけばまた違った印象を受けたことでしょう。大人になった今、本作を読むには少々歳をとりすぎたように感じました。

    まだ、上巻を読み終えたところですので全て読み終えたらまた考えが変わっているかもしれません。物語としては点と点が繋がり始めたところなので、どのような結末になるのか今から楽しみで仕方ありません。

  • 村上春樹が苦手でちゃんと読むのを回避してきたが、この話は比較的抽象表現の具合が鬱陶しくなく、最後まで読めそう。でもやっぱり作風が好きになれないなあ…性描写が多いし、上手い表現言ってるやろ感が苦手。

  • 筆者も主人公も、多分ずっと厨二病。

  • 題材として猫殺しとか生き霊とかが出てくるが私としてはもう一つの様にも思えるが、次はどうなるのだろう?という力強い進展性があります。 それに惹かれます。

  • 相変わらず絶好調なやれやれ感に、
    つくづく村上さんの文章は好みじゃないなぁと痛感しながら
    それでも最後まで読み終えることができたのは
    やっぱりそれだけすごい何かがあるんだと思います。
    読んじゃう‥あんまり好きじゃないのに。

    前半がちょっと退屈でしんどかったので☆マイナス1で☆2つ。

  • 村上さんの独特の文章。英訳したような美しい文章でした。それゆえにリアルな想像が掻き立てられた。だんだん2人の関係性が組み合わさっていくのが面白かった。下巻の展開が楽しみ。

  • やはり村上春樹の長編は好きじゃない、嫌いでもないけど、「村上春樹が好き」という人間も好きじゃない。読後にそう思った。butterflyの曲のイメージで読み、主人公はときどきジョングクの顔になったけど。村上春樹はいつも暴力、時空を超えたセックス、イメージの断片、そして答えのない終わり方、、そんな印象。読み終わるまでは面白いけど、読み終わってみると消化不良で欲求不満が残る。

著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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