海辺のカフカ (下) (新潮文庫)

  • 21049人登録
  • 3.62評価
    • (1905)
    • (2426)
    • (4227)
    • (431)
    • (95)
  • 1451レビュー
著者 : 村上春樹
  • 新潮社 (2005年2月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001555

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
村上 春樹
東野 圭吾
村上 春樹
東野 圭吾
有効な右矢印 無効な右矢印

海辺のカフカ (下) (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 読後に自分の周囲の世界が違って見えるというような小説は、私の知っている限りではやはり村上作品だけだ。本名はわからないが主人公カフカくんは確かに世界でいちばんタフだ。これだけの体験をしたらたいがいの人間は壊れてしまう。主人公だけででなくナカタさんを媒体にホシノくんも生まれ変わった。大きな哀しみの残るラストだったけれど孤独を力に生きていくカフカくんを想像すると、周りのだれもがカフカくんに見えてくる。たとえ記憶は失われても大切なものはいつも心の中にあるのだ。

  • 話の突拍子がなさすぎて、いろんなことがうまくいきすぎてわけわからなくて、最後どうまとめるのだろうか・・・と思ったら、全くまとまらず終わった。こんな自由な書き方があっていいのだろうか。まとめサイトでこの本の解説があったけどそれもむちゃくちゃすぎて全く信用できない。オマージュ!?ギャグ!?うどん!?とりあえず私には難解すぎた。あとは・・・うーん、エロを美化しすぎ?「命」になった瞬間美化するのもどうかと思うが。(でも「命」なのでなんか暗黙のルールでそこには触れないのがきれいごとすぎて大嫌いなのだが)

  • 最後まで楽しめた。
    2017.5.21

  •  おれにとっては2冊目の村上春樹を読み終えた。上巻で展開されたいろいろなことが結末を迎えていくが、その過程でものすごいスリリングなことが起こる訳でもなく、静かに終わっていく印象があった。ホシノくんのところ以外は。
     それにしても少年の成長物語と言えば、おれが小学生の時に読んだ『少年と海』というのがあるが、海が象徴するものと人間の成長、というのはなんか親和性があるのだろうか。ユング的な感じだろうか。と、今思った。(17/05/12)

  • ものすごく不思議な世界観とものすごく哲学的な物語。
    いろんな謎が散りばめられてて、でもはっきりとした答えは出てこないけどこの物語はそんなはっきりとした答えなんかどうでもいいんだって思わせるそんな雰囲気がある。
    「本当の答えというのはことばにはできないものだから」

  • これをテキストとし、アレゴリーを考察する授業があった。
    村上春樹深い。
    グロ気味の描写はなかなかしんどかった。

  • なんとも暗喩的なエピソードが続き、最終的に主人公である「僕」は、生きることを選ぶ。
    謎が残りまくっているが、読者の解釈すべきものなんだろう読者の思う。
    本文にある通り、この小説自体が一種のメタファーのような気もする。
    不思議な世界観。

  • 10年振りの村上作品。つかみどころのない感じは相変わらず。やっぱりあまり好きではなかった…
    ナカタさんはいいキャラしていた。

  • 主人公の15歳の少年が、幼い頃、母親と姉に捨てられた記憶を辿り、繰り広げられる抽象的かつ象徴的なキーワードを並べつつ、村上春樹的非日常空間を描く。
    ここに描かれている人物像は性格的にも性的にもマジョリティではなく、一貫して陰鬱でもの悲しい雰囲気が漂う。
    人の内面の弱さを全面に出すことを意図しているんだろうと考える。きっと学生の頃に読んでいたとしても内容は理解出来なかったろうと思う。

  • 様々な古典文学を抽象化しエッセンスを複雑に混交させ具体化的物語へ昇華する、村上春樹氏の凄さが作品からは伝わってくる。が、読み終えてもこの物語が一体何であったかの総括は難しい。村上春樹氏の他作品と比べてより現代小説的であり、所々差し込まれる残酷的であり肉感的であり直接的な描写が不思議な感覚を与える。カフカ少年の新たな旅立ちを感じさせる終わり方も特徴的であろう。本作品はカフカ少年を軸とした並行世界のようでありながら、ひょっとすると全てカフカ少年の幻想もしくは可能性であった世界なのかもしれない。最終的には各自の喪失を持って大人へ脱皮したカフカ少年に収斂し現実社会へ復帰する形で幕を閉じる。

    但し本作品は現実と非現実との区切りが比較的はっきりかつ唐突なところがあり、村上作品の持つ浮遊感みたいなものは少なめであったように感じる。

  • 読み終えて、時間が経っても映像が何度もなんども思い出される。
    無性にナカタさんに会いたくなる。

    すごい作品。

  • 最後の様々な人の死、でも永遠の別れではないようなふわふわとして、目を閉じいつだって感じられる事になったような存在になった結末にこれで良かったんだろうと腑に落ちた。

  • こんなもんでしょう
    やっぱりエッセイの方が好きだ

  • いくつかのことに疑問があるけどとにかく読み終えた。私は長編はあまり読まないけど、何故か村上春樹は読める。
    ホシノ青年とナカタさんの関係にはホッコリした。
    あと、いつものことながら、村上春樹の音楽に関する描写がとても好きだ。これがあるから読む感じ。

  • 不思議な話を読み終えた。え、あれは結局なんだったの?というのを散りばめたまま終えた感じ。あえてそうしているのだが、読んだ側としてはもやっとした感じが残った。

    下巻では「入口の石」というものがよく出てくる。「入口の石」が開いている間は、現実と異世界を行ったり来たりできる。カフカ少年は物語のクライマックスで高知の山奥の森から異世界に入っていく。「もう戻れないんじゃないか」とハラハラしながら読んだ。

    僕がこの本で好きなのは、甲村図書館の大島さんが様々な文学や音楽について見識を話すところ。上巻では源氏物語に関する意見が面白かった。下巻では「ジャン・ジャック・ルソーは人類が柵を作るようになったときに文明が生まれたと定義している。まさに慧眼というべきだね。そのとおり、すべての文明は柵で仕切られた不自由さの産物なんだ・・・」という自由・不自由に関するルソーの引用が興味深かった。

    『海辺のカフカ』を読むと、もっと本が読みたくなる。

  • 世界でいちばんタフな15歳の少年と、不思議な老人、ナカタさんの話がパラレルで進み、ついに交わる。そのあたりが面白いですね。
    しかしまあ、今回は哲学者の格言と、「〜しないわけにはいかなかった」という表現が多かった。

  • なかなかファンタジー色の強い作品だった。
    すべてはメタフォリカルに、ということで解決するのだろうか。
    もう一度読み直そう。読んでから少し時間が経ってしまってレビューが書けない。

  • メインストーリーは虚構の世界を構築するためにあり、主題はそれぞれのサイドストーリーの中にある。

  • 静かで静かな小説。上下巻とも星3を付けたけれど、正直なところ分からない。私の力量では評価が出来ない。
    ストーリーに期待する人は読むべきではない。村上春樹が作る独特な空気、雰囲気、世界感を楽しみたい人が読むべき作品。
    私とは何なのだろうか。人との関わりの間に何が生まれ、何を損ない、何が存在しているのか。はたまた、その何かも、そもそも無いのだろうか。私の意思とは、行動とは、思考とは、全てを包みこむ時間や世界とは何なのだろう。
    正解はない。当然、不正解もないこの日々に生きる意味とは、死ぬ意味とは何か。考える必要がある事なのか。それすらも分からない。全てが分からない。
    あらゆる疑問の種や不安や安心感が、身の内側から掘り出されたかのような読後感。
    感想を書くことが非常に難しい。一先ず、一人で静かな空間に時間を気にせず身を置きたい。
    自分という内側を他という外側が包んでくれていることに気づかせてくれるような、そんな作品でした。

  • 騎士団長殺しの前にもう一度

  • 大変惹きつけられる内容だったが、レビューを書くとなると難しい。ただ村上春樹にとって、男女の性的な関係は生きて行く意味から切っても切れない関係なんだなと言う事は改めてわかった。

  • p32 大島さん芸術家とは、象徴性と意味性を別のものにして、意味や論理といった助長な手続きをパスして、そこにあるべき正しい言葉を手に入れることのできるもの冗長性を回避する資格を持つ人々のこと

    才能とはいく先の予測がつかない。ただ単にすっと消えてしまうこともある。
    あるいは地下水のように地中深いところに潜り込んで、そのまま流れていってしまう可能性もある。

    p109 音楽を聞くと、否応無くその場所、その時間に引き戻される。

  • 私はこういう、ちょっと訳の分からない小説が好きです。

    こういうのが芸術って言うんでしょうけど、まあよく分かりませんね(笑)

    とってもタフなカフカくん、カッコ良かったです。

    猫の心臓を食べる描写が、強烈でした(笑)

    また、村上作品ならではの性的描写も沢山出てくるのですが、それもまた美しくて良かったです。

  • たまに来るブンガクに触れたい症候群が発症したので手にとってみた本書。
    なに?謎をなにも回収されないのはブンガクなら許されるの??なんか主人公の少年は清々しく終わりを迎えたようだがこっちにしてみれば気持ちの悪いことこの上ない。
    途中までナカタさん&ホシノさんパートで面白くなってたのに残念。

    やっぱり私はハルキストではなくヒデユキスト。

全1451件中 1 - 25件を表示

海辺のカフカ (下) (新潮文庫)に関連するまとめ

海辺のカフカ (下) (新潮文庫)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

海辺のカフカ (下) (新潮文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

海辺のカフカ (下) (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

海辺のカフカ (下) (新潮文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

海辺のカフカ (下) (新潮文庫)の作品紹介

四国の図書館に着いたカフカ少年が出会ったのは、30年前のヒットソング、夏の海辺の少年の絵、15歳の美しい少女-。一方、猫と交流ができる老人ナカタさんも、ホシノ青年に助けられながら旅を続ける。"入り口の石"を見つけだし、世界と世界が結びあわされるはずの場所を探すために。謎のキーワードが二人を導く闇の世界に出口はあるのか?海外でも高い評価を受ける傑作長篇小説。

海辺のカフカ (下) (新潮文庫)の単行本

ツイートする