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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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僕=村上はこの文章の筆者である。この物語はおおむね三人称で語られるのだが、語り手が冒頭に顔を見せることになった。昔風の芝居みたいに、カーテンの前に立って前口上を済ませ、お辞儀をして引き下がる。わずかな時間のことなので、我慢しておつきあいいただければと思う。
― 9ページ -
…彼女はこれから再びその名前とともに生活していくことになる。ものごとはうまく運ぶかもしれないし、運ばないかもしれない。しかしとにかくそれがほかならぬ彼女の名前であり、ほかに名前はないのだ。
― 246ページ -
「かたちのあるものと、かたちのないものと、どちらかを選ばなくちゃならないとしたら、かたちのないものを選べ。それが僕のルールです。壁に突きあたったときにはいつもそのルールに従ってきたし、長い目で見ればそれが良い結果を生んだと思う。そのときはきつかったとしてもね」
― 34ページ
みんなの感想・レビュー・書評
どの作品もストーリーはもちろん秀逸なのだけれど、それよりもあるシーンのイメージが心の中に余韻を残し続ける。池に投げた石の波紋のように。
例えば、1作目の「偶然の旅人」からは、静かなカフェで本を読むという風景が。
それもただの穏やかな1シーンとしてでなく、何かの展開をはらんでいるかのように。
そして、自分がカフェで本や雑誌を読みふけっている時に、ふと思い出すようになった。
この何ということもない日常は、ある時、思わぬ方向に転がり始めない確率はゼロではない、と。
http://big-river.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-bc05.html
一気に読了、読みやすい。分かってるけど向き合いたくない現実を、名前と一緒に持って行ってしまう「品川猿」が面白い。
ともすれば日常に本当にあるのかもしれないと思わされる、ちょっと不思議な出来事たち。
印象に残ったことの一つに、
偶然の一致というのは実はありふれた現象で、大半は見過ごされている。しかしもし、自分の側に強く求める気持ちがあれば、それが視界の中にメッセージが浮かび上がってきて、その図形や意味合いが鮮やかに読み取れるようになるのではーというようなフレーズ。
確かにそうなのかもしれない。
滔々と流れる日常の中に、ふとした淵があるような。
タイトルの通り、すこしファンタジックなテーマの短編集。
日常でよくある神様が意図したような偶然から、ファンタジーそのものな作品まで。
さいごの品川猿は、ちょっとだけ展開に突っ込んでしまいつつ(でも村上春樹氏らしいのかも…?)人によって好みがわかれそうな短編集だなあ、と思います。
長編の村上春樹は理解出来ないのだけれど、
短編はやっぱり好き。
分かりやすいというか、なんだか読んでいて心地よい。
胸にすっと流れ込んでくる。
東京で起きた、いくつかの話。
ゲイのピアノの調律師の話が一番いいな・・
品川猿もいいな…
人生ってのは上手くいかなくて当たり前だからねぇ
「偶然の旅人」
「どこであれそれが見つかりそうな場所で」
「日々移動する腎臓のかたちをした石」
が村上春樹らしくていい◎
表紙もタイトルもグッド
面白かったです。
不思議な話が多かったけど、それがSFっちくな感じではなかった。
ページ数も読みきりといった感じでサラッと行ける所が良い。
タイトルを忘れてしまったけど、ピアノの調教師の話、ハワイの話、マンションの話(ざっくりし過ぎですね。汗)が特に良かったと思います。
最初に読んだときは、変な感じがして、こりゃリタイアかなと思ったけど
読み始めたらあっと言う間、そんな感じでした。
これを機に、同著の「カンガルー日和」(停滞気味だった)も、一気に読み進むことが出来て、色々と有難かった本です。
村上春樹の長編作品も含めて、私の中では上位に入る小説です。
日々移動する腎臓の形をした石→こういう話はあると思う。し、自分も似たような事を言われてしまったことがあり、しばらくトラウマだったりする。
p143心は光明と温かみを欠いた場所に沈みこんでいった。
品川猿は、なかなか最後は”痛イイ話”だった。
p200カウンセラーが出てきた
209嫉妬の感情は、小さな地獄
221行きつ、戻りつ、ではあるけれど・・
p200カウンセラーが出てきた
村上春樹が「失ったものが見つかる物語」を描くとき、それがなにを意味しているのかってのは一つ興味深く掘り下げていきたいところ。
短編集。
大切なものは消えてしまってから気付くんだよーっていう話だと勝手に読みとった。
親孝行しよう。
特に日々移動する腎臓の形をした石と品川猿が好き。
面白かった。
少し不思議なお話が短く5つ。
「あちらの世界」というわけでもなさそうだけれど、信じ難い偶然があって、決定的な何かが欠けていく(いる)というのが共通のテーマでしょうか。
欠ける、失う、無くす、というと、少し悲しい気もするけど、読後感は、すっきりとしていて、嫌な感じは残りませんでした。
非日常的でオカルトな短編集。
春樹さんの短編集はやっぱり面白いと再認識。
回転木馬と並ぶ面白さであったけど、1つ納得というか理解できない点がある。
どこであれそれが見つかりそうな場所で、のオチで、『二十日ぶんの記憶が消滅』と強調されてたが、それは何を伝えようとしてたのか。今の自分では正確な答えはわからない。
現段階で推測すると、タバコが一箱20本だから、老人との会話からも、また喫煙開始を示唆するようなものだったのかな?笑
そんな単純な意味ではないと思うから、もっと様々な作品に出会って自分を変えてから再読して推測してみようと思う。

文章がうまいのでさらっと読めるけど、相変わらず深い。東京奇譚という名前ながらも、昔より現実とマッチしてきてるような気がする。
名前を忘れ、誰にも嫉妬したことがない既婚女性が出てくる『品川猿』が印象的...





