1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉後編 (新潮文庫)

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著者 : 村上春樹
  • 新潮社 (2012年3月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001609

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1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉後編 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • ナゾが少しずつ解決されるようでされない。

    美少女ふかえりが書いた(実際は天吾が文を整えた)「空気さなぎ」は予想通りベストセラーになるが、ふかえりは失踪。彼女を特別な存在と思うようになっていた天吾は動揺するが・・・彼女の親は、カルト教団「さきがけ」の関係者らしい・・・

    一方、青豆は婦人警官のあゆみとチームを組んで男を探し、定期的にワンナイトラブの関係を持っていた。
    この人だけを愛していく、10歳の時にそう心に誓いながらその人には会わず、愛のない行為を欲する青豆。青豆が殺し屋になった経緯が明らかになり、さらに「さきがけ」の被害者と思われる少女つばさの登場で、本格的に「さきがけ」についての謎に迫る4月-6月。

    地元の図書館にはこの巻ばかり4冊もあって、他の巻が全然見当たらないのですが・・・

    カルト教団と言えば日本ではオウムが一番そのイメージが強いけれど、青豆の両親が入信していたエホバの証人も職場柄たまに耳にします。輸血を拒み、現代医療をもってすれば助かる命をむざむざ散らす・・・

    「シーラという子」「Itと呼ばれた子」など幼児期に虐待を受けた子達のお話は読んでいて気分が沈みます。虐待の発端として、狂信的宗教に親がのめりこむというのは意外に多く「ジェニーのなかの400人」のようにその教団信者らの手によって延々虐待され続けた結果、人格が400以上に分裂してしまった人も中にはいます。

    リトルピープルは実在する、空気さなぎも実在する、、、
    このお話はどう終焉を迎えるつもりなんでしょうか。。

  • いろんな人の想いと思惑を絡めとりながら
    「空気さなぎ」の持つ不思議な引力みたいに
    物語に吸い込まれていった2巻。

    少しだけナゾの輪郭が見えたと思うと、またナゾは
    新しいナゾを連れて深みを色濃く増していくだけで
    すごい勢いで核に向かって吸い込まれていくのに
    その核のなんたるかは一向に底がないかのように見えてこない。

    絵画のようにひっそりと身を寄せ合って
    秘密を分かち合う女たち、用心深く姿を現すリトル・ピープル、
    きのどくなギリヤーク人。

    車輪が回転すると、外側にある価値や感情は上がったり下がったり
    輝いたり、暗闇に沈んだりする、でも本当の愛は
    車軸に取り付けられたまま動かない、チベットにある煩悩の車輪。

    だいじなものはもりのなかにあり、もりにはリトル・ピープルがいる。
    暗示のような、暗号のような、構文のリフレイン。

    ナゾはナゾとして楽しみながら、どんどん見えてくる
    青豆の揺るがない愛と信念に感動した。
    誰かを心から愛することができれば、少なくとも人生は地獄ではない。
    煩悩の車輪の真ん中で幸せな表情に包まれた青豆に
    この先出会えるといいなぁと祈りながら続きが読みたい。

  •  私は村上春樹のよい読者ではない(だから、この作品も文庫になるまで手に取る気にはなれなかった)。また、彼の作品の世界観にはどちらかと言えば批判的だ(より精確には、「物足りなさを覚える」というべきかもしれない)。その留保の上で、単行本での『Book1』に当たる2冊の文庫本までを読み終えた印象を書いておく。

     一言でいえば、これはプロの作品だと思う。「青豆」の殺しの技術がそうであるように、きわめて周到に計算されているという意味においてである。「ふかえり」というキャラクターは見事に〈立っている〉し、まるで『羊をめぐる冒険』の黒幕のような位置になるのだろう老婦人もなかなか魅力的だ。オウム真理教を思わせるカルトの設定は、1968年以後の世界史的な同時性の感覚を程良くくすぐってくれる。読者を飽きさせない程度に少しずつ〈この世界〉の秘密が姿を見せ始めるところなども流石と唸らせられる。何より、1章に配分される言葉の分量が、決して短くもなく、かといってだらけもしない絶妙なところで抑えられている。緻密に考え抜かれた技術の結晶という雰囲気が確かに備わっているのだ。

     それはおそらく、この作品が初めから〈世界文学〉を目指し、日本語の文脈に限ればそのようなものとして新しい読者の市場を開拓しなければならない、という村上春樹なりの義務感と責任意識に由来するものである。古くからのハルキの読者は、この作品を好まないのではないか(しかし、おそらく村上春樹は、そのことを知りつつ、古い〈ファン〉を切りすてている)。この作品で彼は、何かしら、時代の文学に対する責任を果たそうとしているのだ。だから、この作品には、余裕がない。

  • 青豆の世界が「日常」に近いが月が2つあり彼女は殺し屋である。天悟の世界は「非日常」に近いが彼が過ごす物書きの日々はルーティンである。「1984」と「1Q84」が交錯する互いの世界。接点は極めて直接的のようで直線的ではない。天悟のふかえり引いては空気さなぎが「ねじまき鳥クロニクル」の井戸であり「海辺のカフカ」の絵画やレコードであるのだろう。

    村上春樹は『海辺のカフカ』以前はAtmosphereで読ませる作家という印象を持っていたが、以後はメッセージ性が前に押し出されてきたように思う。それまで作品が備えていた浮遊感のほかに衝撃的な描写や刺激的な場面も多くなっている。物語はどのように進展していくだろうか。楽しみである。

  • Qにひそむ謎
    リトル・ピープルは深い知恵と大きな力をもっている――
    現代の呪いの根源を照らし出す「壮大な物語」!

    〈青豆パート〉
    青豆はバーで知り合った婦人警官・あゆみと夜の街に繰り出す日を送っていた。
    そして空に現れた二つ目の月。小さな、苔の生えたような緑の色。
    青豆は仕事を依頼されている老婦人から、ある話を聞かされる。
    それは少女のレイプ事件と、宗教団体「さきがけ」の謎について。
    少女の口から漏れた、「リトル・ピープル」。
    彼女はあゆみの力も借りて調査をすすめてみる。

    〈天吾パート〉
    天吾のことも少しづつ明らかになってゆく。
    過去の父親(と見なされる人物)との確執。
    天吾が書いた、「ふかえり」の『空気さなぎ』は当然のごとく新人賞を受賞し、ベストセラーに。
    ところが彼女は失踪してしまう。
    のちに届いたテープによると、誘拐されたわけではなく、彼は安堵するが、
    「リトル・ピープル」に気をつけて、とのメッセージに謎は深まるばかり。
    ところで一連の騒動は戎野先生の狙い――宗教団体「さきがけ」のリーダーを炙り出すため――なのだろうか?
    そして終盤、彼の書く小説には『空気さなぎ』から取り入れられた、二つ目の月が存在していた。


    ふーむ、ちょっとずつ世界がリンクしているようですが、まだまだ難解な世界です。

  • 同時進行する二つの物語。
    果たしてこの二つの物語は同じ時間軸の上に展開しているのだろうか?或いは今後どこかで交錯するのか…。
    リトルピープルという謎めいた存在。リュック・ベッソン監督の洋画『ニキータ』の様な美しき暗殺者の女性と、極左集団から転じた謎のカルト教団から逃げ延びながら、ある日文壇に彗星の様にデビューする少女。
    彼女らを中心に渦巻く複雑な人間関係とミステリアスな二つの月の存在。
    ますます話しの展開から目が離せなくなった…という感じです。

  • 【ふかえりはきっと特別な存在なんだ。何らかの意味を持っている。それなのにどうしてもそのメッセージを読み解くことができない。……『空気さなぎ』、宗教集団さきがけ、リトル・ピープル、そして夜空に浮かぶ月。謎に満ちた天吾と青豆の「1Q84年」はどこに向かうのか】

  • 感想はBook1前編へ

  • ちょっとずつつながりが出てきておもしろくなってきた。
    さー次もどうなることやら。
    けっこうすぐ読めちゃう感じ。

  • うわ、じわじわ、すごい。
    青豆と天吾の紐が綺麗に複雑に絡まりだした。
    1984と1Q84はどう交差してるの?
    面白い、ぞくぞく。

  • よくわからないが続きは気になる。

  • こんなに勢いに乗って読んでる小説は久々!ハードカバーで読んだ人、よく待てたな~~~!早くBOOK2を読みたい!!!

  • BOOK1だけではまだまだ話が見えてこない。
    早くBOOK2文庫化しないかなー
    ふかえりがかわいい。

  • だんだん面白くなってきた!
    次まだ?

  • ・1巻をよんだときより情報量が増えたのに、さらに全体像が見えなくなってる気がする
    ・どんどん読めてしまうけど、なんとなく静かな気持ちになる
    ・え、リトルピープルってほんとにいるの?と怖くなった。まじこわい。

  • まだ今ひとつぐっとこない。
    もう少し読み進めたらまた何かが変わるのかもしれないけれど、少なくとも、まだ。
    青豆と天吾の過去と現在に絡みがあることは少しずつ分かってきた。
    しかしこのペースで文庫残り4冊、読みきれる自信がない。
    ふかえりが何となく気になるので、彼女が戻ってきてくれたら多少は読み進めやすくなるのかも。

  • あれ、鳥肌。あれ、かなりいいのでは、これ。

  • 物語が加速し始める。天吾が、他人の物語をリライトをし、青豆が暗殺を実行。再読にもかかわらず、この物語ってどこに着地するんだっけ?とドキドキしながら読み進められるという希有な体験が出来た。

  • よく分からないところが多かったけどやっと青豆さんと天吾くんの話が繋がってきたから続きが楽しみです。

  • 1Q84の世界にどんどん引き込まれる。

  • とても面白かった。
    全巻のラストで、青豆が見た夜空で、がぜん読む気に火がつきました。
    文章のクールさが
    青豆と天吾の接点が見えてくる。

  • 感想は最後に。

  • ・青豆の章と天吾の章とが、段々とリンクしてくる。これはこちらの章のこれのことなのか?と想像力を掻き立てられる。

    ・ここまで読んできたが、ふかえりの『空気さなぎ』の具体的な内容は語られない。間接的に、内容の断片がでてくるだけだ。リトル・ピープルとはなに?空気さなぎとはなに?

    ・"lunatic"、"insane"の違いについて話している場面があった。月の光は人を狂わせる。言葉の語源を知ると面白いということが結構ある。

    ・青豆とあゆみ、天吾とその不倫相手の会話が印象的。どちらも1984年東京でのそれぞれの日常を描いている。でも、普通とは違う。一般にはあまりない関係性の中での会話が刺激的だったり不思議だったりして面白い。

    ・第1巻より、読み進むのが早い。続きが気になる。

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1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉後編 (新潮文庫)の作品紹介

ふかえりはきっと特別な存在なんだ、と天吾はあらためて思った。ほかの少女たちと比べることなんてできない。彼女は間違いなくおれにとって、何らかの重要な意味を持っている。それなのにどうしてもそのメッセージを読み解くことができない。ー『空気さなぎ』、宗教集団さきがけ、リトル・ピープル、そして夜空に浮かぶ月。謎に満ちた「1Q84年の世界」を生きる天吾と青豆の運命は―。全6巻の文庫版、第2巻。

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