1Q84 BOOK2〈7月‐9月〉後編 (新潮文庫)

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著者 : 村上春樹
  • 新潮社 (2012年4月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001623

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1Q84 BOOK2〈7月‐9月〉後編 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 20年の時が流れてやっと天吾の心にはっきりと
    カタチを成した青豆との時間とあの日の月。

    月のようにカタチや色合いを持ち、満ち足り欠けたりしながら
    存在する思考。その集合体。

    その実態の欠片を捕まえたと思えば、跡形もその形状の記憶さえも
    また謎となって霧のようにあやふやになる。

    そらに浮かぶ2つの月。
    マザとドウタ。
    リトルピープルとこの世界を繋ぐ通路となるドウタ。
    ドウタの目覚めとともに生まれたふたつめの月。
    ふたつめの月が映す心の影。

    そして天吾の目の前にはとうとう空気さなぎが。
    実際に私の目の前に突き付けられたかのような衝撃だった。

    原因と結果が、天吾自身の文章の成り立ちと
    等しくなる混乱と衝撃。
    ふかえりと天吾の意識と世界が
    混じり合い、溶け合い、分離する。
    ふかえりの意識、天吾の意識、それを取り囲む意識。

    天吾の胸に灯る仄かな光と温もりと決意。
    とうとう本当に物語がスピードを上げて動き出す気配に
    ますます惹き込まれ、胸は高鳴る。

  • はじめは、このエグさや不必要なんじゃないかと思う性描写が気になってイマイチな感じがしたけど、ようやく「やっぱ面白いんやー」と思ってきた。

  • これが世の言う「村上ワールド」なんだ。どちらも、2日以内には読了しました。面白いし、展開もいよいよ駆け足になってくる。

    「リトルピープル」とは? 「空気さなぎ」とは? 今、いる世界、「1Q84」とは? 
    決して、この小説の舞台は僕らの世界ではない。それは、「1Q84」だ。だが、もしかすると僕らの今の世界とは近いのかもしれない。
    様々な謎が解き明かされていく。しかも、決して退屈なペースではなく。
    こちらが微笑むようなな比喩や、しっくりくる比喩、そしてなかなか聞かない言い回しが我々読者を文章に陶酔させる。読んでも読んでも飽き足らない、村上ワールドが大展開される。
    特に、 BOOK2の後編はのめりこんでのめりこんでのめりこんでいく。目とページの距離が、心と1Q84の距離がぐんぐん小さくなる。
    まさに、「1Q84」は、現在の世界と「1Q84」の世界の跨線橋となって、読者を心躍らせる。

    続編は既に買った。そして、とてつもなく読むのが楽しみだ。

    *追記*
    「リーダー」は不定期的に発作の様な、全身のけいれんが起き、その時に巫女と交わる。また、「リトル・ピープル」の言葉も話しているらしい。持論だが、これは哲学者ソクラテスのてんかんをもとにしているのではないか。ソクラテスの場合は、「鬼神の声を聴いていたのだ」と言っていたらしく、これはソクラテスがリーダーの元ネタということだろうか。

  • 青豆に生き抜いてほしい!

  • あれー。3を未読なのに4読んでしまった。

    うーん、1.2の頃にはどうなるのだ?と興味がわいていたけどやっぱりハルキストではないせいか、うだうだ語りに辟易してきましたよ。。。

    気持ち悪い性描写が多いのもいやだ。。。

    救いたいのは自分の命か、愛しい人の命か。
    それも20年会ってもいないのに心の底で愛していた人の・・・という非常にロマンチックな設定ながら、男も女もやりたい放題しつくした上で肝心の運命の相手には純愛ぶるのはやめましょうよと言いたくなるようなこの、、、気持ちの悪さがあります。すみません。

  • 寡黙な一人ぼっちの衛生

  • 【青豆、と天吾は言った。僕はかならず君をみつける…。天吾と青豆、空に2つの月が浮かぶ1Q84年の世界で、2人はもう一度めぐり逢えるのか。深い森の中へ分け入るように、物語は続いていく】

  • 【明るい言葉は人の鼓膜を明るく震わせる】

    この文好きです。天吾が父親を見舞いに行った際に看護師さんに言われた言葉なんです。

    今、僕の祖父が入院してて昨日ちょうどお見舞いに行ったところなので、状況があまりに重なってしまって読み返しただけでなんだか元気になりました。



    青豆はリーダーを殺せたのか。

    天吾はふかえりを抱きながら眠るのか。



    起承転結でいう「転」なだけに激しく物語が動き出します。

  • 青豆と天吾は、なぜ1Q 84年に迷い込んでしまったのか。二人は果たして再会することができるのか。

  • 感想はBook1前編へ

  • 「空気さなぎ」の不思議な感じがいい。得体の知れなさがいい。
    5巻目からはちょっと新展開な感じなので、ほんまに先が気になる!
    この話どういう終わりになるんやろ。。

  • えっ!?
    ここで終わるの!?こんな展開で!?

    というところで終わってます。。。。

    これもし、続編まだ出てないときに読んだら。。。。
    と思うと恐ろしい。笑

    さっすぐに続きを読まねば。うずうずして落ち着かない。

  • いやほんとに面白い。
    青豆。天吾。
    早くちゃんと出会ってほしい。
    はあ、続き続き!

  • じつは村上春樹の小説は何を読んでもよく分からないんだけど、それでも惹きこまれてとまらなくなってしまうー。

    天吾と青豆がめぐりあえますように。

  • 青豆も天吾もいいとこで終わっちゃった。
    BOOK3で話はちゃんと終わるの?
    私の中ではまだまだ謎だらけなんだけどなー

  • ラスト、物語が大きく動いて、2人は無事に会えるのか?
    お互いを強く想う気持ちに心がぎゅっとします。

    「空気さなぎ」が頭の中で上手い具合に鮮明に描写されてとても幻想的。

  • 「僕は必ず君をみつける。」

  • いよいよリーダーの暗殺が終了。自分の死期を悟っている人を殺すというのは、どういう気分なんだろうな、とそんなことを考えた。その後、ふかえりと天吾が交わり、青豆が妊娠する、という流れがあるのだが、これは何の例え話なんだろうなぁ、と。いくら考えても良くわからん。

    青豆のほぼ監禁生活はここから始まり、残り2巻においても同様の展開が続く。この舞台の固定が村上春樹自身としては創作上のチャレンジだったとは思うし、そのチャレンジは成功とも言えるんだけど、ストーリーから躍動感が失われる結果にもつながった気がする。青豆って動いてこそなんぼのキャラな気がするし。

    また、当巻の終盤においては、天吾と青豆の二人は公園のベンチですれ違い、そして青豆は物語冒頭の地で命を絶とうとする。いったん物語はここで閉じており、ハードカバーで読んだときは「ああ、実に村上春樹的だな。」と思って読んでいたけど、冷静に考えると中途半端すぎる展開だよね。

    と、いろんな文句らしいことをつらつらと書いているけど、読んでいる最中(読書体験的に)はスリリングであり、一気に最後まで読んでしまうので、村上春樹という作家は豪腕だな、というのを改めて感じる作品でもありました。

  • 『海辺のカフカ』から作風の潮見が変わったように思う。いや、根本的なテーマは変わらない。表現方法が変わった。これまで描かれた平行世界が相互補完的物語になっている。

    「1Q84」という不可逆の新世界において青豆と天吾は相互に強く求め合い、「二つの月」と「空気さなぎ」が異世界を象徴する。特に青豆が天吾を公園で見出す場面はとても幻想的で美しい。そしてそこで描かれる青豆の感情の揺れ動きは読者の感情さえ揺さぶる。激しくかつ切ない。

    ストーリー性が増しただけにハルキストの好き嫌いが分かれるのかもしれないが、直接的で具体的な展開はわたしにとってぐっと惹きこまれるものがある。

  • 2017年9月10日に紹介されました!

  • この小説は村上作品の中でも、あまり得意じゃなくてその理由が何なのかずっと探していたんだけど、答えは簡単で僕は青豆のような強気な女性が苦手なのだ。不快なのだ。

    このBOOK2後半で物語は動き出し、ある行動から、青豆はなかなか強くいられなくなってくる。それとともにだんだん読みやすくなる。
    この続きがどうなっていくのかというワクワクを楽しめるのはもちろんなんだけれど(再読の癖にw)、それ以上に細部にちりばめられた名言や印象的なエピソードのほうが面白い。

    タマルの語るネズミの彫刻を掘ることしかできない少年の話が好き。

    BOOK3も楽しみ。

  • 説明しなくてはそれが分からないということは、つまりどれだけ説明しても分からないということだよ。

    村上春樹の小説はストーリー自体に何か本質的な事が隠されてるというよりは、要所要所で登場人物が物事の本質を捉えた台詞を吐くイメージが強い。

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青豆に言わなくてはならないことがいくつもあった。しかし今ここで天吾にできるのは、ただ名前を口にすることだけだ。青豆、と彼は呼びかけた。それから思い切って手を伸ばし、空気さなぎの中に横たわっている少女の手に触れた。……天吾と青豆、空に二つの月が浮かぶ1Q84年の世界で、二人はもう一度めぐり逢えるのか。深い森の中へ分け入るように、物語は続いて行く──。

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