犬連れバックパッカー: シェルパ斉藤と愛犬ニホの旅物語 (新潮文庫 さ 55-1)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101004211

作品紹介・あらすじ

「息子のクリスマスに、子犬をあげよう」田舎暮らしを始めたシェルパ斉藤がそう思いついた瞬間から、冒険は始まった。大阪からベビーカーに乗せて八ヶ岳の麓に連れ帰り、最北の島、礼文・利尻、さらに伊豆大島横断、思い出の松本、紀伊半島…。日本全国を一緒に野宿して旅するうちに、弱々しかったニホは、逞しいアウトドア犬に成長していく。心温まる、愛と感動のバックパック紀行。

感想・レビュー・書評

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  • 「斉藤政喜」の旅日記『犬連れバックパッカー シェルパ斉藤と愛犬ニホの旅物語』を読みました。

    『シェルパ斉藤の行きあたりばっ旅〈5〉』に続き「斉藤政喜」作品です。

    -----story-------------
    「息子のクリスマスに、子犬をあげよう」田舎暮らしを始めた「シェルパ斉藤」がそう思いついた瞬間から、冒険は始まった。
    大阪からベビーカーに乗せて八ヶ岳の麓に連れ帰り、最北の島、礼文・利尻、さらに伊豆大島横断、思い出の松本、紀伊半島…。
    日本全国を一緒に野宿して旅するうちに、弱々しかった「ニホ」は、逞しいアウトドア犬に成長していく。
    心温まる、愛と感動のバックパック紀行。
    -----------------------

    「シェルパ斉藤の行きあたりばっ旅」の新シリーズにあたる作品、、、

    「シェルパ斉藤」と愛犬「ニホ」の出会い… そして、「ニホ」が、次第に逞しいアウトドア犬に成長していく姿を旅日記として描いた、愛と感動と、ユーモア溢れる作品です。

     ■第1章 ニホを連れて八ヶ岳へ
     ■第2章 八ヶ岳に暮らす
     ■第3章 最北の島、礼文、利尻を旅する
     ■第4章 伊豆大島横断
     ■第5章 対談・藤門弘「犬と暮らす」
     ■第6章 ニホ、史上最長の散歩
     ■第7章 雪山に行く
     ■第8章 対談・野田知佑「犬と旅する」
     ■第9章 紀伊半島を行く
     ■第10章 ニホと再び
     ■アッタリマエとカワリモン 中島誠之助

    1995年(平成7年)のクリスマス、3歳になる息子「一歩」へのプレゼントに、個人売買情報誌に掲載されていた3万円のゴールデン・レトリバーを見つけたことから始まった犬との生活… 大阪で格安で入手した犬は、息子の名前から、「ニホ」と名付けられたが、出会いから戸惑いの連続、、、

    生後6か月だというのに身体は痩せて細く、人間に怯えて尻尾はお尻にくっついて丸まったままで、お尻のまわりはオシッコで湿っている状態… それを見たペットショップの店員からは「この子はだめです。返したほうがいいですよ」と言われる始末。

    しかし、そこは「シェルパ斉藤」… ペットショップ店員のひと言を聞いて、逆に一生付き合おうと決心を固めるんですよね、、、

    大阪から八ヶ岳の自宅に向けて、歩いたり、ベビーカーに乗せたり、電車に乗ったり、ヒッチハイクをして移動して、野宿を繰り返して帰りつき、犬連れバックパッカーとしての生活がスタート… その後は、最北の島、礼文島・利尻島を旅したり、伊豆大島を横断したり、北海道のアリスファームを訪ねたり、八ヶ岳を縦走したり、白馬村の雪山を登ったり、熊野古道を歩いたり等々 「ニホ」が、0歳から9歳になるまでの、様々な犬旅が記録されています。

    犬と一緒ということで、しんどいこともあったと思いますが、愉しいことの方が多かったんじゃないかと思います… 子どもの頃、犬を飼っていて、一緒に走ったり、歩いたり、泳いだり、じゃれあったりしたことを思い出しました。

    社会人になってからは犬を飼える環境で生活したことがないのですが… 犬と一緒に生活したくなりましたね、、、

    でも、旅となると大変なんだろうな… 基本的に電車やバス等の公共交通機関は使えないし、船もケースバイケースのようですからね。

  • とてもほのぼのする一冊でした...!

    読んで一番感じたのは、著者は犬をペットとしてではなく「仲間」、もしくは「家族」として人間対等に接していたこと。こうでなくっちゃって本当に思う!!

    自分が小学生の頃、自宅で犬を飼っていたのですが、散歩や面倒見を怠ってしまっていたところがあって、、、、次もし犬を飼うのなら絶対に自由に動き回れる環境を与えて、常に隣にいてやりたいし、喜ぶのなら旅もさせたい、そんな気持ちだったので、本書を読んでて心からいいなあと感じるところが多々ありました。
    (ちなみに自身は現在東京生活中で、ワンちゃんは飼いたくても飼えない状態だったりする...。)

    また、世の中、人間ができている人が存在する一方、ケツの穴が小さい未熟人もまだまだ多いんだなあと...。ルールだから、マニュアルだから、とか言って融通が利かない奴には一切接したくないし、そうならないように気を付けないとって思った。

  • 2004-07-00

  • 犬好きの人と旅好きの人は堪えられない。
    こういう旅をしてみたいもんです。

  • 楽しめた。なによりニホがかわいい~。犬の手に入れ方は、一番ダメなパターンだけど(こういう人がいるから、悪質ブローカーが消えないのでは…)。ま、途中で気付いたようなのでいいのだけど。

    いいなー犬と旅。めっちゃ憧れるわ。自分と犬、という二人ぽっち感が。

  • シェルパ斉藤さんと愛犬の二ホを連れて旅をして行く話です。全国を旅して様々な場所に行く時、犬をバスや電車に乗せてくと書いてあり、うまく説得すれば盲導犬いがいにも乗れる事を初めて知りました。旅の様々な事が書かれている楽しい本です。

  • 「早く読んで!」と娘と妻が読んだ後に回ってきた。

    昔々 BE-PAL というアウトドア雑誌を愛読していたが最近は読んでない。
    そこに連載されてたコーナーをまとめたものらしい。
    タイトルの通りで犬を連れてヒッチハイクする話。
    バックパックなのでたくさん荷物を持っていけないはず…と思っていたら、
    デポ(物流拠点)…と言っても民宿などに頼み込んであらかじめ補給用の食料などを置いておくとのこと。
    その手があったか。

    都会を離れ、長野県で田舎暮らしをしているそうで、そちらにもとっても惹かれた。
    野田知佑や藤門弘とも交流があり、対談も載っていた。

    「散歩」と称して1週間の旅に出たり、電車、バス、飛行機、フェリーなど交通機関にどうやって乗せるか、
    どう交渉するかなどのエピソードも愉快。

    読み終わった後「会社を辞めないでね」と娘に言われた。

  • 楽しい本

  • ひどい扱いを受けていたゴールデンのニホちゃんを、斉藤さんという方が買い取り、一緒に旅をして歩くノンフィクション。

  • ニホむっちゃかわいい!!犬好きにはたまりません!!

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著者プロフィール

1961年、長野県生まれ。紀行作家であり、地球を歩いて旅するバックパッカー。歩く旅以外にもヒッチハイク、耕うん機の日本縦断、犬連れ旅など、型にはまらない自由な旅を40 年以上続けて、シェルパ斉藤の名で紀行文を執筆。踏破した国内外のトレイルは60 本以上、泊まった山小屋は160 軒以上、テント泊は1000 回に及ぶ。1995 年に八ヶ岳南麓に移住し、セルフビルドした家に暮らす。
『シェルパ斉藤の行きあたりばっ旅1 ~ 5』(小学館文庫)、『犬連れバックパッカー』(新潮文庫)、『東方見便録』(文春文庫)、『シェルパ斉藤の遊歩見聞録』(小学館)、『シェルパ斉藤の親子旅20 年物語』(産業編集センター)など、著作は30冊を超える。

「2023年 『あのとき僕は シェルパ斉藤の青春記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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