- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101005034
感想・レビュー・書評
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中学の教科書に刺青が載っていて、その感想文が担当教員に絶賛されたwww
どんな中学生だよ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
・読んだきっかけ
刺青を友だちにおすすめされて
・感想
刺青は艶かしい綺麗な話だった。最後自分で作り出した強い女の屍となるっていうのがまた良い。秘密は最初は「こーゆーのあるよなー、分かる」とか思いながら読んでたけど最後の方に行くにつれて男の狂気も見え始めて最後の分の理解が難しかった。 -
刺青・秘密 谷崎潤一郎 2020/12/20
嗜虐と被虐、その逆転、同性愛、汚物嗜好など耽美な要素が盛りだくさん。
刺青を掘りながら苦痛に呻く声に快感を得ていたと思ったら最後は女の肥やしになったり、
少女を虐めていたと思ったらその少女に蝋燭を垂らされていたり、サドとマゾの逆転があるのは谷崎のなんらかの主張だろうか。
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短編集なのだけど、それぞれのパンチがだいぶ強い…
特に「少年」の、読者の幼年期の経験に訴えてくるような不気味でよくわからない雰囲気はかなり印象的。 -
谷崎初期の短編集。この時代ならではの耽美的な世界観を堪能できる作品が7篇収録されています。追求された文章の美しさに、また暴かれた性癖を覗き見るような感覚にゾクゾクさせられます。中でも『秘密』は秘密であるがゆえに得られる背徳感や高揚感が読み進めるごとに高まり、読後夢から覚めたような感覚が気持ちよくて好きです。『異端者の悲しみ』は唯一谷崎の自伝的な作品ですが、自分に重なる部分がかなり多く読んでて辛かったです。全体的に性や死、不道徳的な内容が多いのが共通ですがバラエティに富んでいて、めっちゃ谷崎って感じ。
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谷崎潤一郎 (1886-1965) は「刺青」(1910)、「少年」など奔放な幻想と豊富な措辞を操る文章の洗練とで耽美の世界を描き、永井荷風によって激賞された。これにより、谷崎はバイロンの如く一夜にして文壇に華々しく登場した。
次の文は、「刺青」中の一節である。。
「年頃は漸う十六か七かと思われたが、その娘の顔は、不思議にも長い月日を色里(いろざと)に暮らして、幾十人の男の魂を弄んだ年増のように物凄く整って居た。それは国中の罪と財(たから)との流れ込む都の中で、何十年の昔から生き代り死に代ったみめ麗しい多くの男女の、夢の数々から生れ出づべき器量であった」 -
短中編7つ。前3つは著者のM的な性格を窺わせる。「二人の稚児」は王朝物。森鴎外の「山椒大夫」と重なる。2021.4.25
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病人の愛で興味を持ったのがきっかけで読み始める。刺青はなかなか良かったけど少年が結構気持ち悪い下品さで苦手だった。母を恋ふる記はなんかほんわりしててよかった。
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本人曰くのこれが処女作であるという、刺青が一番良かった。
なんともまあ濃密に耽美だ。