文豪ナビ 太宰治 (新潮文庫)

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制作 : 新潮文庫 
  • 新潮社 (2004年11月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101006000

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文豪ナビ 太宰治 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 友達が太宰のお勧めを聞いてくれた。太宰をもっと勉強しなくてはと張り切って読んだ。太宰作品おすすめナビ、名場面の紹介、熱烈エッセイ等が書かれている。
    重松清さんのエッセイが特にいい。太宰治を読もうとグイグイ誘ってくる。太宰の作品の中には「ぼくたち」がいるそうだ。もちろん私も何度も太宰の作品で自分を見つけている。

    太宰の作品は好き嫌い分かれると思う。だからお勧めするのがちょっと怖い。
    太宰作品は冒頭、ツカミがすごいと言われている。だからまず読んでみて太宰の世界を覗いてもらえたら嬉しいなぁ。

  • 太宰治でまず思い出すのは「斜陽」の「ひらりひらり」とスープを飲むシーン。
    今でもキチンとした食事の席でスープを前にすると、ひらりひらりと頭の中でいってる。
    確かに導入部のインパクトは強いなあ。

    この歳になって太宰治から遠ざかっているのは、彼の本を読むと10代で初めて読んだ頃を思い出して体のあちこちがむず痒くなったり、重く痛くなったりするからだな。
    「ただ、一さいは過ぎていきます。」に微妙に励まされたあの頃。

    ただ、10代で太宰治の本を読むなら、先入観なく体当たりで読んで大きな衝撃を受けるべきと思う。「人間失格」なんかはとくに。
    こういうナビはとりあえず、あらすじ程度を読んで、読後の衝撃やモヤモヤをいろんな人の解説で解き明かしていくのが良さそう。
    10代ならそのモヤモヤは宝なので、無理に解釈する必要もないかも。

    重松さんと田口ランディさんの解説も楽しかった。そうそう!って。
    評伝は、太宰治の生活がウンザリするくらい詳細に語られるのだけど、ウルシだの源氏だのと例えが多くて返って分かり難いのは私だけかな。
    太宰治を取り巻く女性陣が究極のだめんずウォーカーであることはよくわかりましたが。

    「ぼくは、若いひとにとって”ひとりきり”の時間はとてもたいせつだと思っている。”ふり”をしなくてもいい、ひとりきりの時間にこそ、ひとは暗い自分や弱い自分と向き合えるはずだから。
    でも、”ひとりぼっち”にはなってほしくない。”ふり”に疲れて、そのしんどさを誰とも分かち合えずに、暗い自分や弱い自分に押しつぶされたすえにナイフを手に取るのなら・・・その前に、太宰治を、読んでくれ。」
    「絶望するな。では、失敬」

  • 無駄な御祈りなんか止せったら/涙を誘うものなんか かなぐりすてろ/
    まァ一杯いこう 好いことばかり思出して/よけいな心づかいなんか忘れっちまいな
    ……
    正義は人生の指針たりとや?/さらば血に塗られたる戦場に/
    暗殺者の切尖(きっさき)に/何の正義か宿れるや?
    ……
    みんな聖経をよみ違えてんのよ/でなきゃ常識も智慧もないのよ/
    生身の喜びを禁じたり 酒を止めたり/いいわ ムスタッファ わたしそんなの 大嫌い

    このラリったロックンローラーみたいな詞は、太宰の代表作『人間失格』の一節だ。『走れメロス』を読んで、合わないと思った人こそ読んでみてほしい。凡百のロックンローラーより、時の試練を経た一人の文豪の方が、はるかに「ぶっ壊れ」だったりするからである。義務教育では、そういう肝心のところは教えてもらえない。高等教育が必要なゆえんだ。

  • 太宰文学のガイド本である。太宰は「走れメロス」だけではない。より心に響く小説がいくつもある。本書の中に収録されている、重松清の太宰治についてのエッセイ「ダザイくんの手招き」を読むと、太宰をもっと読みたくなるだろう。太宰治は、一度熱中した後には、いつのまにか忘れるという「はしか文学」だと言われているが、そんなことはない。憂鬱になったときや、一人ぼっちになったとき、そして死にたいと思ったときに読み返すからこそ、本の価値があるわけだと思う。太宰の小説を1冊も売らないのは、そのためなのだ。

  • 時代を超えて常に若者たちから支持される太宰治。その「恥の多い生涯」は四度の自殺未遂に象徴されるように、道化と愚直を演じ分ける日々だった。だがファンは、そこに自分を見出しホッとする。『走れメロス』で勇気、『人間失格』で絶望を書いた太宰の、純な心に共鳴するのだ。わかりやすい評伝・名作の要約・音読したい名場面・人気作家のエッセイなど、文豪の新しい魅力が発見できる画期的なシリーズ。

  • 評伝で太宰の凄まじい生き様を解説してくれる。太宰の小説に若者が虜になるとよく聞く。自我を文章でうまく表現できるからなのだろう。2014.8.22

  • てっとり早く太宰の概要が解る。太宰の文章はカッコイイ。女生徒や斜陽くらいは読んでみたいと思ったが、人間失格は鬱になりそうなので怖くて読めない。201310

  • 太宰治の文学入門書。ざっくりしたあらすじや解説、音読したい名場面など、浅く広く著書に触れられる1冊になっている。

    作品の良さはやっぱり多少読みこまないと伝わらないけれど、人となりや要点を知る導入書としては良さそうです。重松清さんの解説が良かった。

  • 太宰入門には最適な一冊。これを読んでから是非いろんな太宰に触れてほしい。重松清さんの文章には思わず胸を打たれた。

  • 何枚か写真が載ってましたが、同じ顔をしていますね。人間失格などからイメージする道化のイメージを太宰さん本人から受け取れない。なんかキザったらしい。

    太宰は誰にでもなれる。だから色々な人が自分が太宰だという。太宰が呼んでる!って近づいていだたら皆そうだったって感じだそうで。

    太宰読んだら、私ってどこにでもいる人間だなぁって思わされる、って思ってたけどこういうことか…。

  • 読書欲Up ヽ(´▽`)ノ ピャーー

  • 太宰治の作品を知る参考書。

  • 「太宰ってどう?」と友達に聞かれたらこの本を一読することを勧める。そのあと実際に読まないと話にならんが。

  • 太宰治のこの小説はこのような話だよ、と簡単に説明してくれています。
    同時に太宰の評伝も書いてあり、どのような人生を歩んだかも説明してあります。

    どうやら文脈から高校生向けに書いてあるように感じますが、
    僕みたいに「人間失格」しか知らない、けど太宰治について知りたい!
    と思ってる人なら楽しく読めると思います。

    読書のきっかけにするためには良い本だと思います。

  • 人間失格を読んだ後に、太宰自身に興味を持って手に取った。これ一冊で有名どころをちらっと立ち読みした感覚になるので、これからの指南書として、太宰初心者にお勧め。著者の主観が結構入っていて、知り合いのおっさんに太宰の良さを語られている気分になる。

  • (推薦者コメント)
    日本の文豪を知るには判りやすい本だと思います。

  • ナイフを持つ前にダザイを読め!!
    この文豪ナビシリーズ面白いよ。

  • ・7/23 過去に夏目漱石、芥川龍之介、三島由紀夫と読んできた久し振りの文豪ナビは太宰治である.やはり暗い.ただ走れメロスや人間失格なんかは読んだことがあったっけと思い返していた.そういえばちゃんとは読んでないかも.
    ・7/26 読了.そんなに衝撃的なら人間失格は読もう.何故か読んでない「きりぎりす」はBookOffで随分前に買って本棚に並んでいる.「斜陽」の置いてあるがこれはかない前に読んだと思う.先に「きりぎりす」でも読んでみるか.

  • わかりやすい評伝・名作の要約・音読したい名場面・エッセイなど、

    太宰の魅力が発見できる画期的な本といえます。

    太宰なんて暗くて読めないという人にとっても、

    なるほどとうなずける内容です。

    その恥の多い生涯は、四度の自殺未遂に象徴されるように、

    道化と愚直を演じる日々でした。

    しかし、そこに自分を見出しほっととする瞬間があります。

    太宰文学を概観するにはよくできた本だと思います。

  • 太宰の素晴らしさのエッセンスを凝縮している。

  • 太宰作品は昔から読んでいましたが、改めてどういう順で読んだらいいのか知りたくて購入しました。『ヴィヨンの妻』が最初に来るとは思いませんでした。太宰作品に共感する人は多いと思います。主人公があそこまで堕ちてしまう作品は、太宰ならではでしょう。自身の経験を書いているものも多数あります。この本を読み終わったら、太宰作品の新たな魅力、まだ読んでいない作品へ興味を持つ事は間違いありません。

  • ダザイへの気持ちを書いた重松清のエッセイ「ダザイくんの手招き」が熱い。本のタイトルにもなった文章がいい。中学の教科書にこのエッセイは載せるべきだと思う。

  • 書店に行って、あまりに欲しい本がないので買ってしまった本。
    太宰治は二十歳前後に筑摩書房の全集で読み、「書簡集」や太宰治の知人・評論家の関連本まで読んだ。

    しかし、ページをめくると太宰の「毒素」がカビ・ホコリのように部屋に「散乱・充満」し、この本はダンボール箱の中に‥‥

    「美しいものには、毒がある」

    太宰治は、自己責任で読むべし。
    数十年後、どう思うかが問題。

    この書店に行ったとき、山崎ナオコーラさんの「人のセックスを笑うな」をペラペラめくったが。

    だめですね、年代的に‥‥
    絲山秋子さんが、限界かも‥‥

    しかし小説は、これでいい。
    大体、俺は「未来に希望」を持たないので「回顧趣味」が高すぎる。
    太宰治は、思い出すのも怖くなった。
    俺は太宰治を読むと、ナイフが自分(読者)のクビに当たってしまうのを再認識した。

  • これタイトルのつけ方上手いなぁと思った。
    「ナイフを持つまえにダザイを読め!!」だって。

    木原武一、齋藤孝、重松清、田口ランディ、島内景二
    による太宰治のあれこれ。

    最後の島内景二さんの評伝太宰治が断トツによかった。
    あれを最後に持ってくるのはいたし方ないことだと思う。

    彼の人生を「起承転結」ではなく「転転転転」もしくは「破破破」と
    表したり、
    「ウルシの木の傷口から樹液がしたたるように、太宰の魂の傷口から
    宝物のような「名作」があふれ出てくる」
    と言ったりするのはなんかすごいよかった。

    ちなみにサブタイトルは重松清の文章より引用したもの。

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文豪ナビ 太宰治 (新潮文庫)の作品紹介

時代を超えて常に若者たちから支持される太宰治。その「恥の多い生涯」は四度の自殺未遂に象徴されるように、道化と愚直を演じ分ける日々だった。だがファンは、そこに自分を見出しホッとする。『走れメロス』で勇気、『人間失格』で絶望を書いた太宰の、純な心に共鳴するのだ。わかりやすい評伝・名作の要約・音読したい名場面・人気作家のエッセイなど、文豪の新しい魅力が発見できる画期的なシリーズ。

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