| ブログで紹介する» |
|
Check |
|
|
この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
短編集。表題作の「ヴィヨンの妻」が一番好き。どうしようもない夫と苦労性の妻と子どもたちの話が、中心。「トカトントン」もいい。
どの話も私の頭では完璧に理解するのはなかなか難しい印象だった。
だけど所々でハッとしたりギクッとしたりさせられる場面もあった。
それは日常のほんの一瞬、ふと気付いたり悟ったりしたものの目の前の雑務をこなすうちに記憶の彼方へ置き去りにしてきてしまったような気持ちを見事な言葉のチョイスで言い当てられたからなのだろうと思う。
全部が短編で本当に良かった。
長編だったら絶対読み切れないわ…
「親友交歓」「トカトントン」「父」「母」「ヴィヨンの妻」「おさん」「家庭の幸福」「桜桃」計8編を収録した短編集。
太宰治の小説の男のほとんどは現実に絶望しているくせに突破口も見つけず酒と女にだらだらと逃げ続けているイメージです。
「しょうもない男だ」とイライラするけどそれが太宰自身のことだから、そうなんです自分はこんなにしょうもないんですと言われているようでなんか本気では憎めない。あー、だからモテたのか、となんか納得してしまいました。私は太宰は詳しくないし「人間失格」も読んでただ気分が暗くなっただけで終わってしまうような人なんですけど本書を読んでひとつ、太宰ってずるい男だなぁ、と思います。こうゆうのほっとけない女の人がいることをわかっててやってるようでずるい(笑)
強い女と言うレビューがたくさんあるけど、これは強い女と言っていいのか分からない。かなりタフな妻の話だと思う
桜桃忌は多分彼の桜桃と言う作品によるものかなあと思ったので図書館で借りて読んでみました。この前に内村鑑三を読んだのでなんだか甘ったれた自分勝手な男だなあ…と評価が大分辛くなりました。内村氏は文学と言うものは甘ったれた日常を描くものでは無く思想をかたるものだ、と源氏物語を扱き下ろしておりましたが源氏があの評価だとしたら太宰なんて紙の無駄、とか言われそうですね(笑) でも太宰治と言う人の文章は読... 続きを読む »
斜陽に惹かれたので、他にも読んでみようと思って読んだ。
苦しそうな感じが読んでてしんどかった。
でもなんだかどこまでが嘘で、どこまでが本当かわからない感じがした。
まったくの作り物ではないけど、本当にあったことでもないみたいな。不思議な感じ。
作者の苦しみを反映しているようで、実はそうでもなさそうな。
話を信じて同情?したら笑われそうな。そんな感じ。
読了日不明
一度読んだことありました。別の編集本で読んだのかもしれない。
太宰の作品の中に出てくる「奥さん」は素晴らしい。
輝かないけど、ほんのり照らしているような人ばかりであたたかい。
「トカトントン」が怖いのは私だけではないはず。
私小説という部類に入るのでしょう。
描写が細かく、人が見たくない、見られたくない
心の奥底までを自分を通して描いている印象。
今の小説には好まれて書かれる形だけど、
当時はセンセーショナルだったのだろう。
その点はすごい、けどまた読みたいかと言われたら…
私なんぞ一庶民が太宰を語るなど非常におこがましいことでございます。批評を知りたければなにとぞ他の方の本棚を覗いてくださいまし。しかし一つ一つ大変、面白く読ませていただきました。では次の文庫に移りたいと思います。なにとぞ皆様太宰を楽しんでください。太宰が好きなら三島由紀夫も是非・・・
8編の短編小説の中でヴィヨンが1番しょーもなかった。というのも、他7つのクオリティーが高く、すべて読んでいてゾクゾクする。基本的に全て太宰特有の伝記的で、悲観的で、俯瞰的で、愚直すぎる。お金や、家族や、強い女性というリアルで、しっかりと向き合うと疲れるので逃げたくなるような問題を、理屈を並べて太宰が苦悩するという小説。
1番感動したのは「家庭の幸福」
作中名言「家庭の幸福は諸悪の本」という点。幸福の価値観を再考できるので、ぜひ幸福になりたいとバクッとイメージもなく抽象的
に言うバカな女に読んでもらいたい。
はじめはダメ夫と良き妻、と思っていたけれど。。。
「人非人でもいいじゃないの。私たちは、生きていさえすればいいのよ」
たくましいぜ、奥さん。。。
放蕩夫と知的障害が疑われる息子を持つ「妻」の話なので、
とても暗く重い内容であるハズなのに、なぜだか暗くない。
借金取りに夫がナイフを突きつけて騒ぎ立てた話が出たときに、
思わず笑ってしまったりもしている!
夫に他の女が何人かいてもびっくりしないし、借金は自分で何とかできないかとすぐに思ったり、明るい嘘をついてみたり。
強い!!!
「人にどうこうされたから私はこうなった、、。」的な悲壮感は全く無く、
前へ前へ進んでいく様はあっぱれである!
自分もこういう風に生きたい!
でも、これには、夫への強い愛があることが前提かな?
気持ち良い読後感でした。
『ヴィヨンの妻』‥したたかなおんな
『トカトントン』‥飽きることにさえ飽き、冷めることにさえ冷めている

*





