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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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あなたに助けられたから好きというわけでも無いし、あなたが風流人だから好きというのでも無い。ただ、ふっと好きなんだ。好きだから、あなたの悪口を言って、あなたをからかってみたくなるんだ。
― 293ページ -
人間は一生、人間の愛憎の中で苦しまなければならぬものです。のがれ出る事は出来ません。忍んで、努力を積むだけです。学問も結構ですが、やたらに脱俗を衒うのは卑怯です。もっと、むきになって、この俗世間を愛惜し、愁殺し、一生そこに没頭してみて下さい。神は、そのような人間の姿を一ばん愛しています。
― 254ページ -
あるのだ、世の中にはあの人たちの思いも及ばぬ不思議な美しいものが、あるのだ、けれども、それを一目見たものは、たちまち自分のようにこんな地獄に落ちるのだ
― 99ページ
みんなの感想・レビュー・書評
空襲の避難先で子供たちに聞かせた、アレンジ昔話。斬新すぎる切り口で、当時としては現代版日本昔話になるのだと思う。中学か高校時に読了。
有名な人のを読んでみよう計画。面白いところだけ。
御伽草子はおもしろかった。なまえから良い。
百国のほうは・・・次時間のあるときに。
太宰治をはじめてちゃんと読んだ!
五所川原行ったときに太宰治の生地に行き、太宰作品まともに読んだことないな…とりあえず読んでみるかと買ってみた本。
短編集だし、ユーモアが随所にあって意外と読みやすい!…といっても「意外と」なので現代小説と比べたらやっぱ読みにくい。まぁそこは単純に時代の問題ですかね。ユーモアといっても今で言うオチのある笑いではなく、どちらかというと皮肉めいた感じ?それはそれで面白いけども。
後半のお伽草子が面白い!昔話をもとに太宰さんが想像を膨らませて書いたお話。カチカチ山とかほんとにかわいそう笑 こういうお話も書く人だったんだなと太宰さんへのイメージが変わった一冊でした~
2月9日読了。iPhoneの青空文庫リーダーアプリにて。「こぶ取り爺さん」「浦島太郎」「カチカチ山」「舌切り雀」の4つの昔話を太宰流に、当世風に語りなおした小説。太宰らしいユウモア、風刺と自虐ネタ満載で滅多矢鱈に面白い。「批評を嫌いといいながら自分は批評めいたことばかり言ってやがる」などの風流人浦島と亀とのやり取り、つれなく冷酷な美処女(?)兎の前に「惚れたが悪いか」と果てる醜悪な狸、なんら生産的な活動をせず婆さんに生活の世話になりながら、雀一匹に異様な執着を見せる爺さんなど・・・面白くて仕方ない。「浦島太郎」のラストにあるような、救いがたい境遇に落ち込んだ人へ太宰が見せる共感・やさしさもいい。しかし、太宰が疑問を抱いたように、これらの昔話を聞いた子供はどんな教訓を得ればいいのだろうか・・・?「君子危うきに近寄らず」・・・?
太宰が御伽話を読むとこうなるんだ。
誰もが知っている御伽話ですが、
一作家が解釈することで、こんなにも広がるのだなぁと、
物事を解釈し、そこから思考を展開する楽しさ・大切さを感じた。
人間の本質や社会風刺を楽しめ、
太宰の作品ながら、読後に気分が暗くならなかった。
『盲人独笑』、『清貧譚』、『新釈諸国噺』、『竹青』、『お伽草紙』を収録。いずれも既にあるストーリーの作中人物の心理や情景を様々に解釈してその中に自己を仮託し空想の羽を開いて飛んでいるよう。井原西鶴の書いた題材に依った『新釈諸国噺』ではユーモリスト、サービス精神旺盛な太宰の顔が窺い知れる。『お伽草紙』では兎と狸をそれぞれ16歳の処女の持つ残酷さ潔癖さと37歳の中年男の話とし、「曰く、惚れたが悪いか」と死んでいく狸が哀れ。『聊齋志異』に材を取った『清貧譚』、『竹青』も良かった。太宰の別の顔がほの見えた。
「カチカチ山」「瘤取り」「浦島太郎」といった、おなじみの昔話を太宰風にパロディにしてあります。カチカチ山のタヌキはもてない中年男だった!?浦島太郎は風流好きの長男だった!?・・・太宰のユーモアと大真面目でおかしい解釈が光る名作。太宰は暗い人というイメージが先行している人には、ぜひ読んでほしい一冊。
日本昔話を、太宰治の独自解釈で焼き直したもの。僕たちの「おとぎ話」は、実はとても不安定なんだなあと思います。芥川龍之介の「桃太郎」読んだときもそうだし、太宰治の「カチカチ山」読んでもそう思った。新しい視点で文学できる、そんな楽しさを教えてくれました。
「走れメロス」で人への信頼と友情を強く表し、「斜陽」では没落貴族の娘の悲哀としたたかさを描いた太宰治が、日本や中国の説話を解釈すると、土屋賢二も真っ青の減らず口に満ちた毒舌満載なものとなるようです。^^
太宰治の別の面を知ることができる一冊かと思います。
カチカチ山のタヌキがギャル兎に執着して翻弄される様子は、そのまま現代に置き換えることもできそうですし、浦島太郎のカメを同定しようとする試みも面白いです。(ただウミガメは産卵以外では陸に上らないのでメスのような気もするのですが…笑)
他に「盲人独笑」「清貧譚」などの短編が収められています。
これを書いている時の彼の状況とかを考え合わせると、ときめきが止まらないです。
『浦島さん』の亀は最高です。
『新釈諸国噺』では、『猿塚』が好き。
ただ向う側の花を見たいだけなのです。自分がいま冒険をしているなんて、そんな卑属な見栄みたいなものは持ってやしないんです。なんの冒険が自慢になるものですか。ばかばかしい。信じているのです。花のある事を信じ切っているのです。そんな姿を、まあ、仮に冒険と呼んでいるだけです。あなたに冒険心が無いというのは、あなたに信じる能力が無いという事です。(浦島さんより)
再読。
以前読んだとき(高校時代?)は「御伽草子」の印象ばかり強く残ったが、今回は「新釈諸国噺」もとても楽しめた。
出てくる人物が皆すごく人間臭くて愛おしい。
皮肉混じりのユーモラスで軽妙な語りが、相変わらずとても好みだった。
また、これを戦時中(一部は戦後すぐ)に書いていたのかと思うと、とても興味深く感じた。
饒舌で辛辣な亀と言われ放題の軟弱浦島。小汚い中年たぬきと小悪魔うさぎ。アレンジというかもう最早やりたい放題。なんて面白いんだろう。古い作品のはずなのに、文章にも感覚にも全く時代を感じない。亀やうさぎの奔放な弁舌にドキッとさせられること幾度か。いつの時代にも通用する素晴らしい作品群。
古典や民話に取材した短編集。 なかなか興味深いお話たちでした。 「人間失格」しか読んだことがなかったので、暗鬱としたイメージだったのですが、 この本は皮肉がきいてて、読みやすかったです。 ただ、「盲人独笑」のひらがなの日記だけはどうにも読む気になれず残念…。 「新釈諸国噺」では、「貧の意地」「裸川」「赤い太鼓」らへんが比較的後味がすっきりしていて好みです。 元ネタを... 続きを読む »
太宰治を読み始めた人にこそ読んで欲しい作品のひとつだと思う。人間失格、斜陽、それもいいですが、この作品を読んでみてはいかがでしょうか。
「お伽草子」は話の膨らませ方がうまいなと思った。日本昔話が太宰の手によって描きなおされているわけだが、斬新な設定ばかりで面白い。そうした話のなかに垣間見える、太宰の人間性も興味深かった。
太宰のエッジのきいた捉え方は読みごたえがあった。
高校の時に読んだ時はいまいち意味が分からなかったが、今読んでみるとその表現の巧みさ等を実感できる。
まさに20歳前後くらいで読むとちょうどいいのかなと思う。
「新釈諸国噺」の中の「吉野山」など、お腹抱えて笑えます。
人間観察の鋭さとユーモアのセンスはさすがに太宰治。
太宰は「暗い」とかマイナスイメージ持たれがちだけれど、私は彼はとてもおもしろいサービス精神の持ち主だったと感じる。
元ネタありきの話の膨らませ方が面白いなぁ。
語り口も軽妙でいいし、ところどころで自分の意見言っちゃうのもいい。
皮肉っぽいのも好きだし、なんでこうなっちゃうんでしょうねぇ感が面白い。
お伽草紙が読みたくて再読。
カチカチ山の素晴らしさったらないわぁ。
12.02.14 再読
既存の話を太宰がアレンジ。
この人は本当にすごいなぁ。
08.02.19

人の世の常なる喜怒哀楽を込めた寓話の数々。
そこに筆者なりの思いをのせて大胆に解釈を施している。
この太宰の解釈を、ピュアととるか、シニカルととるか、そこのところはよく分からない。
多分どっちも...





