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惜別 についての感想・レビュー・書評


惜別 (新潮文庫)
444人が登録 ★3.45

著者: 太宰治 
本 / 新潮社 / 388ページ / 2004年02月発売
ISBN/EAN: 9784101006109
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評価平均: 3.45
登録数: 444
レビュー数: 48
価格: ¥ 578 (参考価格:¥ 578)

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みんなの感想・レビュー・書評

アリパンダさんのレビュー 4 読み終わった

源実朝も太宰治の手にかかれば。
ほとんどが会話なく地の文だけで進み、最後の公暁とのやりとりが鮮烈に焼きつく。
話し言葉は短くすべてカタカナで、一昔前の天皇のような風流かつやんごとなき存在として描かれているが、
公暁の言うように「伯父上は京都への劣等感に生き」ていたのかもしれない。「明るさは滅びの姿であろうか」

ゆづるはさんのレビュー 3 読み終わった

表題作『惜別』は、魯迅像を友人の目線で描いたものであり、もう1作『右大臣実朝』は側仕えの者から見たその人となりを描いたものだが、どちらも作者の思い入れが非常によく伝わってきて、面白く読めた。しいて言えば、『惜別』のほうは終始一貫したトーンであったのに対し、『右大臣実朝』のほうは、途中まで陰鬱ながらも浮世離れした品性が感じられる流れであったのが、最後のほうで公暁の饒舌な語りが入ったとたん、がらりと雰囲気が変わり、俗物的な臭いが暗さに広がったことで、一気に夢幻から醒めた心地となり、多少違和感を覚えた。

nakataskさんのレビュー 積読

爆笑問題、太田セレクト

しんひろとさんのレビュー 3 読み終わった

右大臣実朝、惜別ともに何かしら希望をもらえる作品だと思う

parkhillsさんのレビュー 5 読み終わった

「右大臣実朝」を読みたくて求めた一冊だけど、表題作の「惜別」も実朝に勝るとも劣らぬ充実感、540円でこれだけのものが読める幸せ。

どちらも第二次大戦末期の言論統制下で書かれただけあって、いかにもそれらしい表現にしばしば出会う。そこはそれとして、両作に共通するのは、太宰の実朝・魯迅への思い入れの深さ。これが読者を引き込む力になっているんだと思う。

ftg25542さんのレビュー 4 読み終わった

惜別も、右大臣実朝も面白かった。魯迅の恩師藤野先生を描いた惜別はかなりおもろい

リョクさんのレビュー 4

右大臣が楽しみだったけど、読んだら惜別のが好きだった

花鳥風月さんのレビュー 読み終わった

所収の「右大臣実朝」が好きである。
公暁の書き方がなんとも不気味。

transcendentalさんのレビュー 3 読み終わった

滅亡の予感の中で超然と雅に耽溺する実朝。饒舌な絶望を突き抜けた果ての、静謐の明るさ。暗さの中には自意識の饒舌がある。それを突き抜ける白痴の如き無風の明るさは可能か。キリスト教と仏教に通じる境地か(「右大臣実朝」)。「・・・誰も知らない事実だって、この世の中にあるのです。しかも、そのような、誰にも目撃せられていない人生の片隅に於いて行われている事実にこそ、高貴な宝玉が光っている場合が多いのです。それを天賦の不思議な触覚で探し出すのが文芸です。文芸の創造は、だから、世の中に表彰せられている事実よりも、さらに真実に近いのです。文芸が無ければ、この世の中は、すきまだらけです。文芸は、その不公平な空洞を、水が低きに流れるように自然に充溢させていくのです。」(「惜別」)

マイコさんのレビュー 4 読み終わった

『右大臣実朝』『惜別』の二篇

smith0922さんのレビュー 4 読み終わった

魯迅の「藤野先生」に基づいた小説。

日中戦争時に「大東亜の親和」を正当化するために書かれた国策小説らしいです。

ただ「藤野先生」を読むと、かなり
太宰による脚色があるように感じます。そこらへんが、評価が低い理由なのかな。周さんの印象もだいぶ違う気がしました。

けど、やはり読み応えがあります。
古い趣きがあってすごく好きです。

dahonさんのレビュー 5 読み終わった

『阿Q正伝』『狂人日記』を書いた魯迅が、なぜ医学から文学へと転向するに至ったか、を書いた作品。 とりあえず阿Q正伝の読後にこれを読むことをお勧めする。理解度が全く違ってくる。 愛国と文学について考えさせられる作品である。 阿Q正伝を読んだ後、果たして魯迅の望んだ「文学による精神の変革」は叶ったのか?・・・いや叶ってないよな、と考えていた私が恥ずかしく思えた。 「文章の本質は... 続きを読む »

ヨモさんのレビュー 3 読み終わった

「右大臣実朝」は、正直頭がごちゃごちゃしてしまって、あまりちゃんと読めていなかった。ただ、終盤の公暁が蟹をむしゃむしゃしながら話すシーンは印象深い。「惜別」は読み出すと意外にあっさり読めた。青春小説みたいに読んでしまった。周さんを引きとめて小母さんの言葉を聞かせようとする場面も印象的。

moganさんのレビュー 4 読み終わった

革命ってこうやって起きるのか・・・と、なんかじんわり感動する一冊でした。

千世さんのレビュー 読み終わった

太平洋戦争下に書かれた『惜別』は当局の要請に応えた国策小説であり、日本の国体及び天皇親政が賛美されています。このような小説が生み出されたこと、太宰治もそれに答えざるをえなかった時代のあったことを、私たちは知っておくべきなのかもしれません。
他に『右大臣実朝』を収録。

s.kitamiさんのレビュー 4 読み終わった

 惜別は、魯迅の日本留学を同級生の私が綴ってゆく。唯一の翼賛文学会からの執筆依頼作品。とはいえ、時代におもねったところはない。
 右大臣実朝は私の最も好きな作品。北条支配の形式化した鎌倉三代将軍、歌人としても名を馳せた源実朝の「滅びの美学」。女官の目から見た耽美的かつ芯の通った文章で描く。

takuma510さんのレビュー 4 読み終わった

表題の作品と、「右大臣実朝」を収録。 「右大臣実朝」 作者である太宰治の理想像がこの実朝であったらしい。完全に俗世間から離れたものの見方や立ち振る舞い、和歌の類まれなる才能(歴史の教科書にも出るくらい)。 語り手のものの見方は現在の「みんな同じ人間なんだ」的な思想とは一線を画している。という感じで初めはなかなか読み進めるのに苦労した。が、明らかにこの本を読んで自分の世界観は広がった気がする(... 続きを読む »

mononcleさんのレビュー 5 読み終わった

太宰は太宰を分割し個々に人格を持たせて、なお、苦悩させた。

iwasiiwasiさんのレビュー 5 読み終わった

一つ目の作品は太宰が主人公、右大臣実朝に自己を投影した作品らしいが、古文の部分が読めないので太宰が書いた部分だけ読んだがあまり私には面白くなかった。
二つ目の惜別は大変面白かった。物語として。思想云々というつもりは全くない。

yujinamikiさんのレビュー

魯迅が仙台に留学していた時期を扱った作品。
魯迅の作品の中にもある「藤野先生」がでてくる。
太宰が国に要請されて書いた唯一のもの。

りゅうせいさんのレビュー 5

東北大学医学部の前身、仙台医専に留学していた頃の魯迅を、

東北の一老医師であり、当時の魯迅の親友が語るという設定で、

藤野先生、周君(魯迅の本名)らの純粋な対人関係が描かれています。

魯迅の語る偽善や革命運動家への疑問などを通して太宰自身の思想が、

とても色濃く反映されており、普通の伝記としての魯迅伝とは、

若干異なる作品ではある、という旨を念頭に置いて読むことが、

望ましいと思われる本です。

luke852さんのレビュー 3 読み終わった

これが戦時中、国の依頼で書かれたとは驚き。太宰にしては珍しい作品ではあるが、太宰の精神は発揮されている。

風花さんのレビュー 4 読み終わった

初読 05/11/5
再読 09/8/19 

yuichiさんのレビュー 3

2009/
2009/


全48レビュー中 1 - 25件を表示
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