モオツァルト・無常という事 (新潮文庫)

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著者 : 小林秀雄
  • 新潮社 (1961年5月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101007045

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モオツァルト・無常という事 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 『天才は寧ろ努力を発明する

  • 最初は、なんて難しい文章を書くんだろうと辟易したのですが、筆者による余所からの引用がたいへんわかりやすく取り纏められていることに気づいたとたん、これは文章力ではなく、自分の思考力が筆者の思想のレベルに追いついていなかったのだと、了解しました。その瞬間の、敗北感とは違う悔しさのような、おもしろさのような、向上心のような? そんなふうに感じたのは初めてでした。
    内容はなかなか主観的なようにも感じますが、それのどこが悪い? と思わせるような説得力。信念と文章の確かさ、なのか。
    しかしまだまだ難しい。知識も乏しくお恥ずかしい。要精進。
    「モオツァルト」「偶像崇拝」「真贋」

  • これも積んでてなかなか読めなかったが、ドライブ受けて読みました。モオツアルトの楽譜がまず読めないので、これは家人に演奏していただいた。楽譜から音楽が聞こえてこない素人は、悲しい。古文が読めない素人は悲しい。絵画も骨董も素人なのも、とても悲しい。それでも文章はビートが効いていて、実に良かった。小林秀雄の本からは音楽(リズム)と、そして声が聞こえてくる。「○○なのではない。○○なだけだ」的リズムが。

  • 2012年最初の読了。
    自らの教養のなさを痛感しつつ、美、才、ことばのもつ力とその限界を思う。人間は時とともに進歩・向上(これらの言葉にも限界あり)するという概念自体にも更なる懐疑が生まれた。一冊の本にこれだけの示唆と発想の端緒が詰めこまれては、読むほうがついて行けない。

  • 人間の建設がとても好きで、小林秀雄さんの他のものを読んでみたくてこちらを選んだ。
    モーツアルトに関しては映画アマデウスがとても面白く、その印象が強烈。
    おそらくほとんど間違いがないんでなかろうかと思うくらいよく出来た映画だった。
    その印象通りの小林さんの批評だと思う。
    それにとても好きなんだろうと言うのがとても伝わってきた。
    文章の組み立て方、言葉の選び方、どれも良い。
    が、わくわく、ドキドキして読めるのは人間の建設!
    対談は面白いな。
    また岡潔と小林さんの対談を読みたい。

  • 「モオツァルト・無常という事」は 小林秀雄氏が モーツァルト、徒然草、西行、実朝、雪舟などを批評した本

    この本は リバースエンジニアリングであるように感じた。リバースエンジニアリングは、機械を分解したり、製品の動作を観察して、製品の構造を分析し、そこから製造方法や動作原理などを調査する事。

    小林秀雄氏が 芸術家の内面や 作品を分解して、芸術家や作品のモチーフや創作方法を洗い出しているように見える

  • 批評といえば、この人。
    なのだが、分からない。全く分からない。
    参った。素晴らしいことを伝えているんだと思うが、分からん。
    いつかわかる日が来ることを願う。

  • 借りてる期間の関係で、途中で切り上げたんですけど、やはり戦中に徒然草のこの解釈ってのは意味深なようにも思えるんですが、あんまし社会的フーシとは関係ないんですかね?そういう人でない、と言われればそれまでですが。あの風潮も、この風潮も核心に迫っていない。では、と説明しようとする肝心なところでスルリと滑り落ちるような感触でして、思考することの連続、そしてその過程を惜しみなく晒す、思考する人による思考する人のための文章という風に思いまして、よほど孤独で主体的な人こそ共感したりするのかしら。

  • すくなくも末尾に並ぶ「骨董」と「真贋」は読んでおきたい。

    美は鑑賞ではなく素直な感激と喜びによって立ち現われると語る「骨董」、贋作を刀で文字通り切ってすてた「真贋」だけは。

    ついでに「西行」と「実朝」を読めば、人の美も感じることができるだろう。

  • [配架場所]2F展示 [請求記号]908/S-1 [資料番号]2004128157

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モオツァルト・無常という事 (新潮文庫)の作品紹介

小林批評美学の集大成であり、批評という形式にひそむあらゆる可能性を提示する「モオツァルト」、自らの宿命のかなしい主調音を奏でて近代日本の散文中最高の達成をなした戦時中の連作「無常という事」など6編、骨董という常にそれを玩弄するものを全人的に験さずにはおかない狂気と平常心の入りまじった世界の機微にふれた「真贋」など8編、ほか「蘇我馬子の墓」を収録する。

モオツァルト・無常という事 (新潮文庫)のKindle版

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