この人を見よ: 小林秀雄全集月報集成 (新潮文庫)

  • 43人登録
  • 3.80評価
    • (2)
    • (4)
    • (4)
    • (0)
    • (0)
  • 3レビュー
制作 : 新潮社小林秀雄全集編集室 
  • 新潮社 (2014年12月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101007106

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ジャレド・ダイア...
米澤 穂信
大岡 昇平
ドストエフスキー
ドストエフスキー
有効な右矢印 無効な右矢印

この人を見よ: 小林秀雄全集月報集成 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 幸運なことにその全集が生涯の間に何度も出て、その度に新たな読者を得てきた小林秀雄。本書はその全集に付いてきたおまけエッセイ集で、著者たちは編集者から小林との思い出をテーマにした原稿を求められる。400ページを超すボリューム、普通なら次第に飽きて退屈しそうなものだが、読み終えてなお更におかわりしたくなるから不思議。それもそのはず、著者たちが実に多士済々で、いずれ劣らぬ文筆家ばかり。先輩後輩や同窓の仲の良い友人関係であっても、証言する対象の当の本人が目にするとあってか、短文なのに気安さがなく真剣そのものだ。

    とはいうものの全部で75編もあるので、さすがに優劣がないわけではない。小林の意外な一面に驚かされたり、評伝として実に完成度の高いものもあったが、思わず泣きそうになるほどすばらしいのは漫画家・横山隆一の一編だ。娘の葬儀の際に棺から思いがけず聞こえてきたオルゴールの音色と、その話を聞いた時の小林の表情がたんたんと綴られているのがこれがまた何とも言えない。大変短いエッセイなのに、これほど忘れがたい印象を残したものはなかった。

  • 最後に磯田光一が小林秀雄の言葉を引用してうまくまとめている。

    <人間が「葦」であるかぎり、葦が葦以上のものになれるはずがない>

    小林秀雄がいつも云っているのはこういうことである。

全3件中 1 - 3件を表示

この人を見よ: 小林秀雄全集月報集成 (新潮文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

この人を見よ: 小林秀雄全集月報集成 (新潮文庫)の作品紹介

この人は──。美の感受の達人、詩魂で文章を書く人、天才的な勉強家、マンドリンの名手、桜を愛でる人、酒を愛する人、徹底的に論破する人、何でも失くす人、やさしい人。恩師、友人、肉親、教え子、編集者等、親交のある人々によれば、この巨人は、射竦める慧眼と深遠な思索の人に留まらず、破天荒な魅力を湛えた愛すべき人だった。生身の小林秀雄の意外な素顔を活写した全集月報全75編。

この人を見よ: 小林秀雄全集月報集成 (新潮文庫)はこんな本です

ツイートする