草枕 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101010090

感想・レビュー・書評

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  • ほんっっっっっとうに読むのが大変だった!!!!!
    この本を最後まで読めたことが、自信になった(笑)
    読み終えて、最初の感想は「はぁぁ!??」でした。

  • 痔瘻の話が、昔の認識である。うつうつとしていた記憶がある。痔瘻はこんなものではなく、ものすごく痛かった。かなり前の話。読んだな。

  • 描写が難しく、展開も無いため途中で諦めてしまった、、

    これが楽しめるような頭になりたいが、、

  • 文章としては面白かった。ストーリーも、面白かった。しかしよくもまぁこれだけ御託を美麗に並べられるもんだと。主人公がクドクドクヨクヨやるラノベの原型は漱石だったのか。

  • 絵を描く旅。
    詩を読む旅。

    もののあわれ。
    その言葉で人の表情は、どう変わるのだろうか。

    『坊っちゃん』や『我輩は猫である』の印象が強く。
    なんだか、さらさら読める気でいたが、なかなかページをめくる手が進まない。

    また機会が訪れれば再読したい。

  • 難しかった…。小説について語るところはおもしろかった。また挑戦したい!

  • 書出しの
    "智に働けば・・・"
    から、いきなりぐっと引き込まれた。
    で、ワクワクしながら読み進めてみると・・・
    不思議な本だなぁと。
    何というか、まぁ、よくわからない。

    文中では、
    "小説も非人情で読むから筋なんかどうでもいい"
    と主人公に言わせている。
    そのことを考えると、
    「よくわからなくて不思議」という感想は、
    そんなにズレていないのかもしれない。
    と、自分を慰めておこう。

    詩人になるには、自分を俯瞰する余地を作ること。
    そのためには、
    感じたことを五七五で表現するのが手っ取り早い。
    という内容のところが印象に残った。
    ちょっと試してみようかしら・・・

  • 画工(洋画家)である余(私)は、九州地方に旅に出る。海を見下ろせる山あいの小さな宿に逗留する。なのだが、よきものに出会ったら絵筆をとろう、位ののん気な旅。結局、終幕まで、腰を入れて絵を描き始めた様子は無い。
    何日も投宿したりして、旅費資金にはゆとりがある様子でもあり、生活に有余ある身分のようである。思想も高踏なので、まさに漱石でおなじみの高等遊民か、との印象を抱いた。
    旅の宿で、那美という女性と出会う。宿の若奥様で、出戻りの女だという。ハキハキとした物言いで、個性の強い、はねっかえりの女性。『虞美人草』の藤尾さんに近い女性像だ。漱石は、このタイプの女性を描くのが好みであるようだ。 以下のようなやりとりがある。

    「私が身を投げて浮いているところを ー苦しんで浮いてるところじゃないんですー やすやすと往生して浮いているところをー 綺麗な画にかいて下さい」

    絵画芸術はかくあるべし、という芸術論が、しばしば展開する。技術や技巧のことよりも、主題、画趣を捉えるための心のありようを論じるものだ。禅の境地を思わせる如く、抽象的な芸術論で、ついていけないところも少しくあった。

    本作、個人的には、心に迫るところの少ない、相性のよろしくない小説であった。

  • 難しい。知らない言葉が多すぎて、いちいち引くのが億劫に。
    ただ一つ分かったことは、
    町田康の「どつぼ超然」はこの作品のオマージュだということ。

  •  ストーリー自体に意味があるのではなく、主人公の思索の方に重きがおかれている。
     ある一つの事からいつの間にやら別のことを考えている。実際にはよくある事だが、文章で書かれると作者の深い教養に裏打ちされた語彙の豊富さと、それに対する注訳に圧倒されてしまう。
     いずれにしてもなかなか手強い作品で、時間を置いて再読してみるつもり。ただ、一部ではあるが音読してみて、そのテンポのよさを感じることが出来たのは良かった。

著者プロフィール

1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)にて誕生。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表。翌年、『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

「2021年 『夏目漱石大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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